はじめに
UiPath(Studio/Robot)は、.NET Framework 4.6ベースのアーキテクチャであるため、登場して以来長らくWindows専用でしたが、v2021.4より.NET5(v2022.4からは.NET6)をサポートするようになり、もしかするとWindows以外でも動かせるようになるのでは?となりました。
そして、v2021.10のStudioでクロスプラットフォーム(.NET5)のワークフローを実装できるようになり、最新のv2022.4では正式にMac版Assistantがリリースされました。
ということで、今回はMacにUiPathをインストールしてみます。
つかうもの
※ クラウド環境は2022年9月時点のもの
- UiPath Assistant v2022.4
- Automation Cloud(Orchestrator) ※ Community版
ハードウェア/ソフトウェア要件
以下の公式情報は、最新のv2022.4のハードウェア要件およびソフトウェア要件となりますが、見たところWindows版の条件のみだと思われます(ハードウェア要件は参考にしてもいいかも)。
代わりにMac版のインストールに関する公式情報は以下となります。
これによると、現時点でMacにインストールできる製品は、AssistantのみでStudioは対象外となるようです。さらに、ハードウェア・ソフトウェア要件は、MacOS 10.15(Catalina)以降となり、その他の要件の記載はありません。
OSのバージョン以外何でもOKということで、10年前のMacBookが眠っていたので、これを使うことにします。
まずは、OSをCatalinaにアップデートしました。
余談ですが、OSアップデート前(10.12 Sierra)に試しにインストールしてみましたが、インストールできたもののRobotサービスとの通信エラーで正常に動作できませんでした。
インストーラを手に入れる
まず、インストーラを入手します。
Automation Cloudにアクセスし、リソースセンターからダウンロードできます。
「おすすめのダウンロード」の中にある、macOS用Assistantの「インテルCPU」または「Appleシリコン(M1)」のどちらかを選択します。使用しているMacのCPUに合わせて選択してください。
インストールする
.dmgファイルをダウンロードしたら、ファイルをクリックして展開します。
UiPath Assistant.appをアプリケーションフォルダにドラッグアンドドロップすれば、インストール完了です。
Orchestratorに接続する
Mac版のAssistantは、ローカルパッケージフィードを使うことができません(スタンドアロンのAttendedでは使えないということになります)。Orchestratorとつなぎ、Orchestratorからパッケージをダウンロードする必要があります(Marketplaceからダウンロードする手もありますが、あまり使用する機会はないと思います)。
つまり、Orchestratorと接続しないと全く意味がないので、まず先にOrchestratorと接続します。今回の接続方法は対話型認証とします。
Windows版と同様にサインインするとOrchestratorと接続し、ライセンス認証できました。
Windows版との差異
Mac版とWindows版のAssistantについて、メニュー・機能面では大きな差異はありません。
ワークフローを動かしてみて、差異があれば次回の記事で書きます。
おわりに
Windows版と比べ、インストール時のオプションが一切なく、とても簡単な作業でした。
そして、10年前のMacでも無事にインストールできました。
次はワークフローを動かしてみます。