※ 2022年3月時点の情報に基づいています
Enterprise版のリージョン
クラウドサービスを利用する際、業務によってはデータの保管国を知っていないといけないケースが多々あります。
Enterprise版の場合、リージョンはユーザによって選択することができます。
Orchestratorのテナントを追加する際にリージョンを選択します。
既存のテナントは「テナント設定」からリージョンを確認できます。リージョンの変更はできません。
Community版のリージョン
Community版の場合、リージョンは選択できません。表示はされませんが、「Europe(欧州)」に限定されます。
障害発生状況やメンテナンス情報
Cloud環境の障害発生状況(稼働状況)やメンテナンス情報は、「UiPath Status」から確認できます(英語のみ)。
サービス別に情報を見ることは可能ですが、特定リージョンに情報を絞り込むことはできそうにありません。
日本リージョンを使用している場合、タイトルから「Japan(日本)」や「APAC(アジア太平洋)」を抽出すれば良さそうです。
メール、RSS、Slackなどで更新情報をプッシュできるので、システム管理者はウォッチしておくべきかと思います。
ストレージ容量
特にストレージバケットはストレージ容量を食うので、何らかの制限があると思われましたが、公式のドキュメントに明記されていませんでした。今後、ストレージの上限が設定され、有償での追加ストレージの販売になるかもしれません。
API
クラウドなのでAPIのコール回数に制限があるかなと思ったのですが、公式のドキュメントから見つけられず。今後、負荷を大幅にかけるような使い方を制限するためのルールはできるかもしれません。
リリース
Community版の1週間後に、Enterprise版のリリースが行われます。なお、Community版のリリースの際、事前予告をするとは書いてないので、予告なしにアップデートされることになると思われます。
となると、Enterprise版を使用している場合は、Community版のリリース時に公開されるリリースノートでアップデート内容を知ることとなり、万が一、本番業務へ影響しそうな箇所があれば、1週間以内に対応しないといけないということになります。
と厳しいことを書きましたが、多くの利用者に影響がある重大な変更(クラシックフォルダ廃止など)は十分な移行期間が取られるはずなので、心配はいらないと思われます。とはいえ、他のクライドサービスと同様、本番業務へ影響があれば大変なミッションをお持ちの方は、リリースノートは必読かと思います。
脆弱性診断やペネトレーションテスト
利用ポリシーの第1条(g)に以下のような記載があるため、基本的には禁止されていると思われます。
クラウドサービスを利用する際、何らかのセキュリティ診断をする必要がある方は、事前にUiPath社に相談した方が良さそうです。
あらゆる種類のセキュリティテスト(ペネトレーションテストを含みます。)を実施するために、本ソフトウェア又は本サービスを使用してはならず、また、第三者をしてかかる使用をさせないものとします。