6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

【UiPath】On-Prem Orchestratorの運用設計を考えてみる(監視編)

Last updated at Posted at 2022-07-18

はじめに

この記事はUiPathブログ発信チャレンジ2022サマーの18日目の記事です。

昨日は@shumpeiwatanabeさんの記事、明日は@kambekinuさんの記事です。


今回はOn-Prem Orchestratorの運用設計の内、監視について説明します。

その他の記事

バックアップ編

メンテナンス編

前提

  • On-Prem Orchestrator 2021.4

構成は冗長化(Active-Standby)したもの仮定します。
※シングル構成で仮定してもOKです。HA構成(Active-Active)だと構成要素が変わるため(Redisのクラスター構成が追加)、本記事より運用も複雑になります。
構成1.png

1. 死活監視

死活監視とは、サーバ自身の稼働状況をチェックすることです。各サーバのpingをチェックしてもよいのですが、以下、ヘルスチェック用のURLのレスポンスをチェックすることもできます。

リクエスト: GET /api/Status
レスポンス: 成功 (200)

2. リソース監視

サーバリソースの使用状況を監視します。UiPath固有の検討事項ではありませんので、一般的な設定で問題ありません。
以下は参考値です。

CPU使用率
5分間隔の平均が連続2回80%を超える

メモリ使用率
5分間隔の平均が連続3回90%を超える

ディスク使用率
5分間隔の最小が90%を超える

3. ミドルウェア監視

IISやSQL Serverのサービスの死活やパフォーマンスの監視します。これもUiPath固有の検討事項ではありませんので、一般的な設定で問題ありません。

4. ログ監視

主に以下のメッセージがイベントログに書き込まれていないかをチェックします。

ログメッセージ 状況
License expired! Starting jobs is no longer possible! ライセンスの有効期限が切れている場合
The transaction log for database 'UiPath' is full DBのトランザクションログが一杯になった場合
System.CompenentModel.Win32Exception: 待ち操作がタイムアウトになりました。 SQLのタイムアウトが発生した場合
System.InvalidOperationException: タイムアウトに達しました。プールから接続を取得する前にタイムアウト期間が過ぎました。 コネクションプールが枯渇した場合(ロボット接続台数が過剰に増えた状態)

5. その他の監視

以下は任意です。

Unattendedの接続状態の監視
Unattendedが知らない間に切断などされていると、ジョブの実行に影響が出るので、接続状態を監視します。方法は以下の過去記事で紹介しています。

Unattendedジョブ起動失敗
認証エラーなどでジョブが起動できない場合、Orchestrator画面上でしか状況の確認できないので、運用管理チームへエラーを通知します。
方法は色々ありますが、過去記事ではWebhookとAWS(API Gateway、lambda)を使って通知する方法を紹介しています。

おわりに

次回は最後、「メンテナンス」についてです。

参考

v2019.10を対象としたドキュメントとなりますが、v2022.4でも十分参考になります。

6
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?