承前
Gunosyの粟飯原と申します。広告配信周りの下から上まで問題が起きたら対応する障害対応おじさんをやってります。
12/16日にFreakOut様のオフィスにて開催されたマーケティングテクノロジーの最先端を支える技術を大公開!に登壇して、Gunosyのアドサーバに関しての発表させて頂きました。こちらAdvent Calenderの場を借りて資料を公開させて頂きます。
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ゼロから始めた Gunosyアドサーバ開発運用記 / 2014-12-16-dots
一年振り返り
ほぼ一年前にひっそりと始まったGunosyの広告配信事業ですが、たった一年で10倍のユーザ数、数千倍の広告配信量にまで成長しました。初期の想定をはるかに超える成長を迎え、スケールアップに対応する中で、多くの地雷を踏み抜きに踏み抜いてきました。
自分も中途入社組ですのでCMの開始して少し経ったぐらいから開発に関わりだしたのですが、その頃からユーザが指数的に増え始め、もともと大規模向けではなかったシステムを、収益性を保ち、スループットを確保しつつ安定稼働に持っていくということにほぼ全ての時間を使った半年でした。サーバ落ちた時間分の損失が全て計算できる(自分の人件費分が一瞬で飛ぶような)サーバを運用しつつ、スケールアップと高効率化・安定化・高速化の改修するというのはなかなかに刺激的な体験でした。
入社してから今に至るまでのアドサーバの運用で身にしみたこと
- Redisは使い勝手が良いけれど頼りすぎては行けないし、速度・容量が問題になってきたら運用負荷がとても高い
- RedshiftはメモリにKeyの設計や列圧縮の設計が正しくてもデータが増えると動作が遅くなるので運用負荷大きい
- ユーザデータ無限に増えるのでデータのライフサイクル設計が難しい
- No Free Lunch. 夢の技術は存在しない
小世帯で、収益性と広告商品開発に注力してしまったがゆえに、システム全体のQAであったり、増える開発工数に対するチームメイキングなど課題も残してしまいました。今後はGunosyらしいエッジな技術への挑戦を進めると同時に開発負荷・運用負荷を下げていけるようなプロダクト・体制づくりを進めていければと思っております。