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Linuxの基礎知識 - アクセス権まわりについて

Last updated at Posted at 2016-01-31

アクセス権限 / Permission

初心者向けのまとめサイトをさらに噛み砕いてまとめた。メモ用。

SUID

SUIDとは

SUID(Set User ID)は、実行権のあるファイルに設定される特殊なアクセス権。
通常実行ファイルを実行すると、そのファイルを実行したユーザーの権限で実行されるが、SUIDが設定されたファイルでは、その実行ファイルの所有者のアカウント権限で実行される。
もともとLinuxに入っているコマンド類にもSUIDが設定されているコマンドがあり、例えばpasswdコマンドがこれにあたる。
注意すべきは。コマンドに対してSUIDを付加するという点。少しわかりにくい、、、

確認方法

所有者の部分がrwsとなっており、実行権の部分が通常のxではなくsになっている。

$ ls -l /usr/bin/passwd
-rwsr-xr-x 1 root root 9214  3月  12  2013 /usr/bin/passwd

passwdコマンドは、/etc/passwdや、/etc/shadowの様な一般ユーザーでは通常変更できないファイルを更新する。一般ユーザーがこのコマンドを実行し、/etc/passwd/etc/shadowを更新できるのは、passwdコマンドにSUIDが設定されていて、root権限で実行されているから。

設定方法

  1. シンボルモード
    chmodコマンドで

    chmod u+s file
    
  2. 数字モード
    数字モードで設定するには、アクセス権を表す数字に4000を足す。

    chmod 4755 dir
    

SGID

SGIDとは

SGID(Set Group ID)は実行権のあるファイルに設定される特殊なアクセス権で、SUIDと異なり、ディレクトリにも設定される。

実行ファイルにSGIDが設定されていれば、実行ファイルの所有グループの権限でファイルが実行される。
ディレクトリにSGIDが設定されている場合は、そのディレクトリ配下に作成されたファイル・ディレクトリの所有グループが、SGIDを設定されたディレクトリの所有グループと同じものになる。SUIDのグループ版だが少し違う。

確認方法

Permissionのグループの部分が、「r-s」となっている。実行権の部分は、通常xだがここがsになっているとSGIDが設定されている事を意味する。

# ls -l file
-rwxr-sr-x 7 root group1 4096  7月 30 14:32 /tmp/

設定方法

  1. シンボルモード
    chmodコマンドで

    chmod g+s file
    
  2. 数字モード
    アクセス権を表す数字に2000を足す。

    chmod 2755 file
    

Sticky Bit

Sticky Bitとは

ディレクトリに設定される特殊なアクセス権のこと。
Sticky Bitが設定されたディレクトリでは、すべてのユーザーがファイル・ディレクトリに書き込めるが、所有者だけ(rootは除く)しか削除できなくなる。/tmp ディレクトリは、Sticky Bitが設定されている。

確認方法

その他のアカウントに対しての実行権限にtが付加されている。

# ls -ld /tmp/
drwxrwxrwt 7 root root 4096  7月 29 04:02 /tmp/

Sticky Bitの設定方法

  1. シンボルモード
    シンボルモードSticky Bitを設定するには、chmodコマンドで、「その他」の権限に対しtを+する。

    chmod o+t dir
    
  2. 数字モード
    アクセス権を表す数字に1000を足す。

    chmod 1777 dir
    
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