YahboomのRASPBOT-V2でラズベリーパイロボットをセットアップする
本記事では、YahboomのRASPBOT-V2キットを使用してラズベリーパイロボットのセットアップ手順を解説します。公式サイトの「11. 開発環境コース」を参考に進めていきます。
参考サイト:http://www.yahboom.net/study/RASPBOT-V2
※画像は全て公式サイトから引用しています
事前準備と省略する項目
以下の項目については、今回のセットアップでは省略します:
1. RaspberryPi5の紹介
基本的な説明のため省略します。
2. イメージの書き込みとバックアップ
Yahboomのキットには、あらかじめイメージが書き込まれたSDカードが同梱されているため、この手順は不要です。
独自にイメージファイルが必要な場合は、Raspberry Pi公式サイトからダウンロードしてください。
ラズベリーパイの起動
まず、ラズベリーパイ本体に以下の周辺機器を接続します:
- キーボード
- マウス
- 電源アダプタ
- HDMIケーブル(ディスプレイ接続用)
すべての接続が完了したら、電源をオンにします。
起動が完了すると、デスクトップ画面が表示されます。
リモートアクセスの設定
次に、リモートアクセスを可能にするための設定を行います。
SSHとVNCの有効化
リモートアクセスには、SSHとVNCの2つの方式を使用します。
各技術の概要
- SSH(Secure Shell):ネットワーク経由で他のコンピュータに安全にログインし、コマンドラインから操作を行う技術
- VNC(Virtual Network Computing):リモートコンピュータのデスクトップ画面を手元のPCに表示し、GUI操作を可能にする技術
以下の手順で設定を進めます:
SSH接続の実行
設定完了後、SSH接続を確認します。
手順
- PCから「Rasbot」というWi-Fiネットワークに接続します
(Yahboomキットのデフォルトパスワード:12345678
)
- ターミナルから以下のコマンドでSSH接続を実行します:
ssh pi@192.168.1.11
パスワードの入力を求められたら、yahboom
(Yahboomキットのデフォルト設定)を入力します。
VNCリモートデスクトップの設定
最後に、VNCを使用してグラフィカルなリモート接続を設定します。
必要なソフトウェア
PCにRealVNC Viewerをインストールします。
接続手順
- ラズベリーパイのWi-Fiに接続した状態で、RealVNC Viewerを起動
- 接続先のIPアドレス(
192.168.1.11
)を入力
接続に成功すると、ラズベリーパイのデスクトップが表示されます。
まとめ
以上で、YahboomのRASPBOT-V2キットの基本的なセットアップが完了しました。SSHによるコマンドライン操作とVNCによるGUI操作の両方が可能になり、ロボット開発の環境が整いました。
この環境を基盤として、今後はロボットの制御プログラムの開発を進めることができます。