サイオステクノロジーの伊藤です。金融システムのUI設計などを専門にしています。
こちらは、CivicTechテック好き Advent Calendar 2020の21日目の記事です。
今年は新型コロナの影響で年初予定していたことが出来なかったり、想定外のことが多くありましたが、そんな中でも、様々なアクセシビリティ関連の活動や発表が活発に行われ、事業会社でも次々に専門チームが立ち上がったり、アクセシビリティー・ガイドラインや強力そうなアクセシビリティ検証ツールが発表されたり、様々な実践が形になりつつあるのを感じます。
その中でも、Code for Japan Summit 2020でも発表された「東京都新型コロナ対策サイトのアクセシビリティ改善」は今年だけではなく、日本のアクセシビリティ関連の活動の中でも、大きなエポックとなった出来事ではなかったかと考えています。
そのエッセンスが詰め込まれた資料と講演の動画が公開されていますのでぜひご覧ください。
(「テック好き」というお題的にはアクセシビリティの自動検査ツールまわりの話が興味深いかと。)
発表資料:東京都新型コロナ対策サイトのアクセシビリティ改善を語る
講演動画:2020 Day2 Track2 4 東京都新型コロナ対策サイトのアクセシビリティ改善を語る
発表資料から引用
- 約2ヶ月で数十件のアクセシビリティIssueが提案され、高速で反映され、ユーザーフィードバックが寄せられる現場は前代未聞!
- たいてい「どうしたらアクセシビリティ向上を始められるか?」からの議論になるのに、この現場では最初からフルアクセルだった
- 障害当事者ユーザーも協力し、現実的なラインを議論しながらもどんどん改善されていく様子は、圧倒的なRe:DESIGN感を感じた
- なぜそれができたのか?どのように進んでいったのか?それを共有することで他の現場でもRe:DESIGNを起こしたい
ふだん様々な界隈で活躍するアクセシビリティのスペシャリストが次々に議論や作業に加わり、それに多くのデザイナーやエンジニアが応えていく様は、参加していてもとても胸が熱くなりました。
受託の中の人なのでふだんあまり人目に触れるアウトプットがない人間ですし、シビックテックの活動に参加するのもこれが初めてではありましたが、とても刺激を受けました。また、今後機会があればより積極的にかかわっていきたいとも思うようになりました。
ふだん仕事と家庭の両立だけでアップアップしてはいるのですが『シビックテックとアクセシビリティはズッ友』ということなので、また来年も何か地道なところからでもやっていこうと思います。
それから感謝状ありがとうございました。ちょい家族に面目が立ちました。
あ、今見るとshunitoがshuitoになってる。