1775
1690

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

Railsバリデーションまとめ

Last updated at Posted at 2015-02-24

オブジェクトがDBに保存される前に、そのデータが正しいかどうかを検証する仕組みをバリデーションといいますが、
RailsでActiveRecordを使ってそれを実現するにあたってよく使いそうなのをまとめます。

以下のメソッドにおいてはバリデーションがトリガされます。

  • create
  • create!
  • save
  • save!
  • update
  • update!

以下のメソッドにおいてはバリデーションはスキップされます。

  • decrement!
  • decrement_counter
  • increment!
  • increment_counter
  • toggle!
  • touch
  • update_all
  • update_attribute
  • update_column
  • update_columns
  • update_counters

Railsでのバリデーショントリガ

Railsではvalid?メソッドを実行するとバリデーションが実行されます。
バリデーションが通ればtrueを返し、引っかかればfalseを返します。
ちなみにinvalid?メソッドは逆の振る舞いをします。

バリデーションヘルパー

ActiveRecordには多くのバリデーションヘルパーが準備されています。
以下のオプションは全てのヘルパーで使用することが出来ます。

オプション 概要
:allow_nil 対象の値がnilの場合にバリデーションをスキップします。
:allow_blank 対象の値がblank? => trueの場合にバリデーションをスキップします。
:on バリデーションの実行のタイミングを設定できます。:createや:updateを指定するとその場合にのみバリデーションが行われます。
:message エラーメッセージを設定することが出来ます。もし、このオプションがない場合にはデフォルトのメッセージが表示されます。

以降、用途に応じてバリデーションヘルパーの使用例を掲載します。

存在

空でないこと

model
validates :title, presence: true

booleanの場合

model
validates :completed, inclusion: { in: [true, false] }

チェックボックス

model
validates :category, acceptance: true

空であること

model
validates :login, absence: true

一意性(ユニーク)

model
validates :user_name, uniqueness: true

一致

指定した属性名#{指定した属性名}_confirmationを比較します。

model
validates :email, confirmation: true

含む、含まない

inclusion

含むかどうかを検証する場合

model
validates :kind, inclusion: { in: %w(draft publish private) }

exclusion

含まないことを検証する場合

model
validates :subdomain, exclusion: { in: %w(www us ca jp) }

長さ

model
validates :title,    length: { minimum: 1 }       # 「1文字以上」
validates :title,    length: { maximum: 75 }      # 「75文字以下」
validates :title,    length: { in: 1..75 }        # 「1文字以上75文字以下」
validates :password, length: { is: 8 }            # 「8文字のみ」

フォーマット

数値

model
validates :age, numericality: true

またnumericalityには便利なオプションが多数用意されています。

オプション 概要
:only_integer integerのみ
:greater_than 指定された値よりも大きいか
:greater_than_or_equal_to 指定された値と等しい、あるいは大きいか
:equal_to 指定された値と等しいか
:less_than 指定された値よりも小さいか
:less_than_or_equal_to 指定された値と等しいか、あるいは小さいか
:odd trueに設定した場合、奇数か
:even trueに設定した場合、偶数か

メールアドレス

model
VALID_EMAIL_REGEX = /\A[\w+\-.]+@[a-z\d\-.]+\.[a-z]+\z/i
validates :email, presence: true, uniqueness: true, format: { with: VALID_EMAIL_REGEX }

関連

has_manyなどでモデルが関連付けられていて、両方のモデルに対してバリデーションを実行するときに使います。

model
validates_associated :books

validates_associatedは関連付けの両側のオブジェクトでは実行しないでください。
関連付けの両側でこのヘルパーを使用すると無限ループになります。

だそうなのでご注意ください。

条件付きのバリデーション

特定の条件の場合にのみバリデーションを有効にしたい場合などがあります。その場合は、:ifや:unlessを使用して条件を設定することができます。

model
validates :card_number, presence: true, if: :paid_with_card?
 
def paid_with_card?
  payment_type == "card"
end

以下のようにProcを使用して書くこともできます。

model
validates :password, confirmation: true,
    unless: Proc.new { |a| a.password.blank? }

条件を複数指定する場合は配列にすることで実現できます。

model
if: [:is_admin?, "password.blank?"]

カスタムバリデーション

バリデーションヘルパーで実現出来ない場合には自分でメソッドやクラスを作成することができます。

カスタムメソッド

validateには , 区切りで複数のメソッドを指定することができます。

model
validate :date_cannot_be_in_the_past
 
def date_cannot_be_in_the_past
  if date.present? && date < Date.today
    errors.add(:date, ": 過去の日付は使用できません")
  end
end

カスタムバリデータ

カスタムバリデータはActiveModel::Validatorを拡張したクラスです。作成したクラスではvalidateメソッドが実装されている必要があり、このメソッドはレコードを1つ引数に取り、それに対してバリデーションを実行します。カスタムバリデータはvalidates_withメソッドを使用して呼び出します。

model
class TelephoneValidator < ActiveModel::Validator
  def validate(record)
    unless record.tel.starts_with? '0'
      record.errors[:name] << '電話番号は0から始まる必要があります'
    end
  end
end
 
class User
  include ActiveModel::Validations
  validates_with TelephoneValidator
end

ActiveModel:: EachValidatorを拡張すると更に便利に個別の属性を検証することができます。この場合validate_eachメソッドを実装する必要があります。このメソッドは、そのインスタンスに対応する「レコードと属性と値」、バリデーションを行なう属性、そして渡されたインスタンスの属性の値の3つの引数を取ります。

model
class ImageFileTypeValidator < ActiveModel::EachValidator
  def validate_each(record, attribute, value)
    if value.present?
      file_type = File::extname(value.to_s)
      file_types = %w(.jpg .jpeg .png .gif)
      record.errors[attribute] << I18n.t('errors.messages.invalid_image') unless file_types.include?(file_type)
    end
  end
end

class Image < ActiveRecord::Base
  validates :img, presence: true, image_file_type: true
end

参考

Rails4でモデルにバリデーションを実装する - Rails Webook
http://ruby-rails.hatenadiary.com/entry/20140724/1406145303
Active Record バリデーション — Rails ガイド
http://railsguides.jp/active_record_validations.html

1775
1690
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
1775
1690

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?