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未経験からエンジニアになる方法の一つとしての社内SEへの異動という手段

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未経験からエンジニアになろうと思った場合、

  • ポートフォリオを作成してWEB系自社開発企業への転職活動をする
  • 未経験可のSES・Sler企業へ転職する

等主に他社への転職を考える方が多いと思いますが、ここでは選択肢の一つとして、社内のシステム部、いわゆる社内SEへ異動する選択肢をご紹介したいと思います。

自己紹介

  • 1992年生まれ
  • 大学の工学部卒業後、大学院へ2年通うも中退
  • 社会人4年目
  • 証券会社で機関投資家営業2年半
  • 同証券会社で社内SE(社内システムの開発)へ異動(当時28歳)し、1年間経験後、現職へ転職。引き続き社内システムの開発を担当。

社内SEの業務

大前提として、社内SEには下記の業務があります。
  • ヘルプデスク
  • インフラ構築・運用
  • システム企画
  • 自社システム開発

この中で多くの未経験の方が経験を得たいと思っているであろう、アプリケーション作成のコードを書く機会のある**「自社システム開発」**の部門がある企業に話を絞ります。

社内SEの自社システム開発部門に異動するメリット

  • ドメイン知識はあるので、技術さえ習得すればキャッチアップが早くできる
  • モダンな技術に触れられる可能性がある
  • ユーザーの声を身近に聞くことができるのでモノづくりの醍醐味が味わえる
  • クライアントワークではないのでワークライフバランスは良い
  • 給料の良い業界ならその業界の給与水準のままエンジニアになれる

それぞれ解説していきます。

ドメイン知識はあるので、技術さえ習得すればキャッチアップが早くできる

一般的に転職をする際は「業界」「職種」の2軸で見る切り口があるわけですが、転職のしやすさ、年収の上がりやすさ等でいうと、下記の通りになるわけです。 同業界・同職種>他業界・同職種>同業界・他職種>他業界・他職種 この中で未経験エンジニアになろうと考えているということは、基本的に他職種を目指しているわけで、難易度は高いわけです。 他職種の選択肢の中でも難易度の低い同業界を選んでいくことが考えられるわけですが、同業界の同じ会社の中での異動となった場合、比較的動きやすく、かつその会社内での業務経験や業界知識(これがドメイン知識)はあるので、新たに学ぶことがシステム開発の手法や技術的な部分に絞られ、ドメイン知識に当てはめていくだけなので、短期間でキャッチアップすることができます。

モダンな技術に触れられる可能性がある

顧客に提供しているシステムを開発する場合は既存技術に縛られ難しい場合が多いですが、社内システムを開発する場合、開発部門の社員は自身の市場価値を高めようというインセンティブが働くため、モダンな技術に挑戦しようという機会がある可能性があります。

私の場合、基本的に下記の構成でシステム開発をしておりました。

基本的な環境
アプリケーション開発:WebPerfomer(ローコード開発ツール、HTML.CSS.JavaScriptを書く機会あり)
データベース    :OracleDB、SQLServer
APサーバー     :Tomcat

しかし、社内であるシステムを開発した際、下記構成で開発する機会をいただけました。

新規アプリ開発の環境
静的コンテンツ    :HTML.CSS.JavaScript(jQuery、Vue.js等のキメラ)
静的コンテンツの置き場:AWSのS3
認証         :AWSのAPIGateway、Lambda(AzureADのLDAP)
データ取得      :Linux環境にGraphQLを使用してOracleDBからのデータを取得

4名体制でしたが、主要なコード、データベースとの接続部分等ほとんどのコードを書かせてもらい、アプリ開発や、AWS、GraphQLの知見も得ることができました。

ちなみに、現職では2021年11月から2か月程度経った時点ですが、下記環境で開発しております。

現職の環境
フロントエンド    :Nuxt.js
バックエンド     :Firebase

このように、運が良ければモダンな技術を使用して開発する経験が得られます。
もちろん、一番大切なことは課題を解決することであるのは前提です。

ユーザーの声を身近に聞くことができるのでモノづくりの醍醐味が味わえる

これは良くも悪くも、ユーザーが社内の人間なので、使用感や要望などがダイレクトにフィードバックされる機会が多いです。 自身が担当している部分に関してはまるでわが子を育てるような感覚でシステム開発ができると思います。 (人によるでしょうか)

クライアントワークではないのでワークライフバランスは良い

時と場合によりますが、一般論として、人件費はかかっているものの、会社対会社で契約してお金を払っているわけではないので、納期はあるようでないです。 そのため、開発がどうしても間に合わない場合は、優先順位を下げて納期を延ばすということがしやすいです。 ただ、法律の改定に間に合わせる、経営層が大々的に発表している等大人の事情がある場合は間に合わせなければならないため、一時的にハードワークになる局面はあります。

給料の良い業界ならその業界の給与水準のままエンジニアになれる

多くの場合、WEB系自社開発企業に未経験で転職する場合、経験が得られる代わりに給与が低い場合が多いです。 一般的には300~350万円で、低い場合には200万円代になるようです。

実際私も営業からエンジニアに転職しようとした際にオファーをもらった年収は270万円~320万円がほとんどで、1社だけ500万円だけれども激務といった状況でした。

しかし、社内異動の場合は、今までの給与水準からほぼ下がることなくエンジニアになれると思います。
私の場合は、営業と給与テーブルが違ったので下がった面と、会社内でのグレードが上がった面で前年と変わらない水準でした。
また、家賃補助として借上社宅で月6万円もらえていた状況が変化しなかったのも大きかったです。

まとめ

未経験からエンジニアになる場合、自社の社内SEになる選択肢もある。
条件として、自社開発をしている部門があること。

以上です。

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