結構前から話題になっているAI搭載のコードエディタである cursor を ChromeOS flexにインストールしてみました。
やや躓いたのでメモとして残しておきます。
試した環境
PC
-
Beelink eq12
- intel N100 搭載の小型PCです。安くて小さくて処理性能もゲームなどしない分には十分なため重宝しています。
ソフトウェア
- ChromeOS Flex 124.0.6367.219
- Cursor 0.33.4
Chromebookも持っているのですがCursorのLinux版にarm版がないので手元のPCにChromeOS Flexいれて試してみました。手元のChromebookがすべてarm系CPUのものでした。(intel系のも一台ほしい)
ChromeOS flexにLinux環境はできているものとして進めます。
ダウンロード
https://cursor.sh/ からダウンロードします
ChromeOS flex ないし、ChromeOSからアクセスすると Download for Mac
のリンクが出るので要注意。
横の Other
をクリックしてLinux版をダウンロードします。
インストール
ダウンロードできるのが AppImage ファイルなので起動しようとしても以下のような画面が出ます。
Linux ファイル領域にコピー
ChromeOS のファイラを使ってダウンロードした AppImage ファイルをLinuxファイル領域にコピーします。
ドラッグ&ドロップでOKです。
実行
ターミナルを開き AppImage ファイルに実行権を付与して実行します。
chmod +x ./cursor-0.33.4x86_64.AppImage
./cursor-0.33.4x86_64.AppImage
ただこのまま起動しようとするとエラーになります
dlopen(): error loading libfuse.so.2
AppImages require FUSE to run.
You might still be able to extract the contents of this AppImage
if you run it with the --appimage-extract option.
See https://github.com/AppImage/AppImageKit/wiki/FUSE
for more information
libnssとfuseをインストールします
sudo apt update && sudo apt -y upgrade
sudo apt install -y libnss3 fuse
これで実行可能になりました。
./cursor-0.33.4x86_64.AppImage
フォントの設定
起動してみるとわかるのですがフォントがぼんやりしています。
Ctrl + ,
でセッティングを開き、 Editor: Font Family
に 'Noto Sans Mono'
を設定します。
AI Chatで日本語が使えない
これが致命的でした。
右ペインに出てくるAI Chatですが、日本語を入力して変換して確定しようとすると
消えてしまいます。
この辺は Chromebook(ChromeOS) でLinuxアプリを使う時あるあるですが、 fcitx5 と fcotx5-mozc を入れて解決していきます。
fcitx5とfcitx5-mozcをインストールする
sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc
そして fcitx-configtool でInputメソッドを設定
fcitx5-inputool
環境変数の設定
~/.bashrc に以下を追記します。
export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx
.bashrc の読み込みを行います
source ~/.bashrc
AI Chatで日本語入力ができるようになりました
無事にAI Chatで日本語入力ができるようになりました。
fcitx5 の自動起動設定など割愛している部分がありますのでそのあたり他の方の記事などを参考にしてください。
まだ出来ていないところ
- curosrを直接起動できない
- 起動したcursorをタスクバーに固定することが出来ないため、コマンドラインでの起動となります。