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【初心者向け】npmの使い方とパッケージの管理方法について徹底解説

Last updated at Posted at 2023-06-21

概要

フロントエンド開発でよくnpmという単語が出てくるかと思います
今回はnpmとは何か、npmの使い方について解説していきたいと思います

前提

  • npmおよびnodeをインストール済み

そもそもnpmって何?

npmはNode.jsのパッケージ(ライブラリ)を管理するパッケージ管理ツールです
npmを使うことでパッケージの依存関係や競合関係を管理してくれるので
パッケージを追加、更新する際は基本的にnpm経由で行うことになります

アプリケーションを作成

npmを使ってアプリケーションを作成する際は

npx create-react-app frontend

コマンドを使って作成します
今回はアプリケーション名をfrontendに指定します
作成が完了したらこのような構成になるかと思います

tree
.
└── frontend
    ├── .gitignore
    ├── README.md
    ├── node_modules
    ├── package-lock.json
    ├── package.json
    ├── public
    └── src

package.json

アプリケーション作成後にpackage.jsonが作成されます
package.jsonはインストールされたパッケージが記載されたファイルです
このファイルがあることで複数人で開発しても同じパージョンのパッケージを使って開発を行うことができる上に
パッケージの一覧を網羅できるのでとても便利です
下記がpackage.jsonの構成例です

package.json(構成例)
{
  "name": "frontend",
  "version": "0.1.0",
  "private": true,
  "scripts": {
    "dev": "next dev",
    "build": "next build && next export",
    "start": "next start",
    "lint": "next lint",
    "format": "prettier --write './**/*.{ts,tsx,json}'",
    "lint:fix": "eslint --ext .js,jsx,.ts,.tsx --fix",
    "test": "jest"
  },
  "dependencies": {
    "@mui/icons-material": "^5.11.16",
    "@mui/material": "^5.13.5",
    "next": "^13.4.6",
    "react": "^18.2.0",
    "react-dom": "^18.2.0"
  },
  "devDependencies": {
    "@testing-library/jest-dom": "^5.16.5",
    "@testing-library/react": "^13.4.0",
    "@testing-library/user-event": "^13.5.0",
    "@types/jest": "^29.5.2",
    "@types/js-cookie": "^3.0.3",
    "@types/next": "^9.0.0",
    "@types/node": "^20.3.1",
    "@types/react": "^18.2.13",
    "@types/react-dom": "^18.2.6",
    "eslint": "^8.43.0",
    "jest": "^29.5.0",
    "prettier": "^2.8.8",
    "tailwindcss": "^3.3.2",
    "typescript": "^5.1.3"
  }
}

package-lock.json

package.jsonやnode_modulesの構成が変わった際に自動的に生成されます
package-lock.jsonに各パッケージの依存関係が記されています
npmはそれを元にパッケージの依存関係などを調べるため、とても重要です
GitHub Actionsで自動テストやデプロイをする際にpackage-lock.json(lockファイル)を元に
Cacheを使ってパッケージのインストールを高速化させることができるのでpackage.jsonと同様にバージョン管理するのが一般的です

dependenciesとdevDependencies

package.json内にdependenciesとdevDependenciesが記載されていますが
パッケージの分類分けの際に利用します
違いは以下の通りです
パッケージのインストール方法については後述のパッケージのインストールで解説します

dependencies

アプリケーションの実行に必要なパッケージやライブラリを指定します
一般的に

  • react
  • next

など、本番環境でも使用するパッケージはすべてdependenciesに入れます

devDependencies

開発やテストの実行時に必要なパッケージやライブラリを指定します
一般的に

  • jest
  • eslint
  • prettier

など、開発環境でのみ使用するパッケージはすべてdevDependenciesに入れます
ビルド時にCSSにコンパイルされるTailwindcssや
コンパイル時に型チェックを行うTypescriptなど
実行時に必要ないパッケージもdevDependenciesに入れるのが一般的です

パッケージのインストール

dependencies

パッケージのインストールをする際は下記のコマンドを実行します
このインストールされたパッケージはすべてdependenciesに属します

npm install <パッケージ名>
npm install next

devDependencies

devDependenciesにパッケージをインストールする際は下記のように--save-devオプションをつけてインストールします

npm install --save-dev <パッケージ名>
npm install --save-dev typescript

dependenciesのみインストールするとき

本番環境でデプロイする際は本番環境に必要なパッケージのみインストールしたいため、下記のコマンドを実行します

npm ci --omit=dev

GitHub ActionsなどCI/CD上ではパッケージの依存関係を解決せずにインストールする

npm ci

を使うのが一般的です
詳細は下記の公式ドキュメントを参照してください

scripts

コマンドを実行したい際はscriptsに記載します
下記ではNext.jsを使用しているので公式ドキュメントに従って以下のように記載しています
例えばNext.jsを起動したい場合は

npm run dev

などnpm経由で実行します
よく使うコマンドなどはscriptsに記載することでプロジェクトメンバー全員が共通のコマンドを使用できるのでとても便利です

package.json
  "scripts": {
    "dev": "next dev",
    "build": "next build && next export",
    "start": "next start",
    "lint": "next lint",
    "format": "prettier --write './**/*.{ts,tsx,json}'",
    "lint:fix": "eslint --ext .js,jsx,.ts,.tsx --fix",
    "test": "jest"
  },

パッケージのアップデート

npm outdatedを使って古いパッケージを検出して指定したパッケージをアップデートするのが一般的です

npm outdated
Package                      Current  Wanted  Latest  Location                                  Depended by
@testing-library/react        13.4.0  13.4.0  14.0.0  node_modules/@testing-library/react       code
@testing-library/user-event   13.5.0  13.5.0  14.4.3  node_modules/@testing-library/user-event  code
web-vitals                     2.1.4   2.1.4   3.3.2  node_modules/web-vitals                   code

下記のコマンドを使ってパッケージをアップデートすることができます

npm update <パッケージ名>
npm update @testing-library/react

パッケージのアンインストール

下記のコマンドを使ってパッケージをアンインストールすることができます

npm uninstall <パッケージ名>
npm uninstall react-scripts

まとめ

npmを使うとフロントエンド開発で使用するパッケージの管理方法などについて知ることができました
他に便利な機能があれば随時追加していきたいと思います

参考

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