Viteやreact-appなどの便利さに頼り切っていたので、いざTypeScriptを実行したいってなっても、各作業の意味を理解できていないので、メモ。
ノードバージョンマネージャ(NVM)のインストール
ノードバージョンマネージャ(NVM)とはノード・バージョン管理ツールのことで、これがあれば1つの環境の中に複数のバージョンのNode.jsをインストールできて、必要に応じて切り替えができる。
1.NVMのGitリポジトリにアクセス
3.「nvm-setup.exe」をダウンロードし、実行。(すべて初期値のまま)
Node.jsのインストール
1.Powershellを管理者権限で起動
2.まだNode.jsがインストールされていないことを確認するため、nvm ls
コマンドを実行。
# インストールされているNode.jsの一覧を表示するコマンド
nvm ls
# No installations recognized. と出ればOK
3.インストールするNode.jsのバージョンを公式サイトから確認
4.インストールを実行
# インストールコマンド(22.12.0はインストールしたいバージョン)
nvm install 22.12.0
上記コマンドを実行し、以下メッセージが表示されればOK。 Node.jsと一緒にnpm(v10.0.9)もインストールされている。
Downloading node.js version 22.12.0 (64-bit)...
Extracting node and npm...
Complete
npm v10.9.0 installed successfully.
Installation complete. If you want to use this version, type
nvmでインストールした場合、node.exeは以下パスに配置される。
C:\Users\{user}\AppData\Roaming\nvm\{version}\node_modules\npm\bin
5.使用するnode.jsのバージョンを指定する
このコマンドは実行しないと、node.exeのパスが環境変数に登録されず、nodeコマンドが使えない。
# 使用するnode.jsのバージョンを指定
nvm use 22.12.0
システム環境変数上でnode.exeの参照パスとして%NVM_HOME%
が登録されている
6.ターミナルを開いてnode -v
コマンドとnpm -v
でバージョンが取得できればOK。
TypeScriptのインストール
1.Package.jsonの作成
npm init -y
2.TypeScriptとts-nodeのインストール
Node.jsはJavaScriptを実行できるが、TypeScriptを直接実行できない。TypeScriptのままNode.jsを実行できるようにするためts-nodeパッケージもインストール。
npm install typescript ts-node
3.Node.jsの型定義ファイル作成
Node.js内のメソッドや変数やクラスをTypeScriptを検知できず、コンパイルエラーになる。そこで、Node.jsの型定義ファイル(.d.ts)を作成し、TypeScriptがNode.jsのメソッドなどを検知できるようにする。
npm install @types/node -D
4.tsconfig.jsの作成
package.jsonのdependencies(devDependencies)にtypescriptがに入っていることを確認した状態で、以下コマンドを実行。
npx tsc --init
5.nodemonのインストール
ホットリロードできるようにするため、インストール
npm install nodemon --save-dev
6.package.jsonを更新
tsファイルを更新する度にホットリロードされるようのコマンドを登録
"scripts": {
"test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1",
+ "start": "nodemon --watch src --ext ts,tsx --exec ts-node --ignore '*.test.ts' --delay 3 src/index.ts"
}
- srcディレクトリ配下を監視(
--watch
オプション) - .tsと.tsxが監視対象(
--ext
オプション) - .test.ts接尾辞の付いたファイルは監視対象外(
--igonre
オプション) - ts-nodeを使用してsrc/index.tsを実行(
--exec
オプション) - ファイル変更後、3秒間待機してホットリロード実行(
--delay
オプション)
tsファイルを実行する
1.tsファイル作成
プロジェクト直下にsrc/index.ts
ファイルを作成。
console.log('Hello! world');
2.ホットリロード監視の実行
以下コマンドを実行。ターミナルにHello! worldが表示されればOK
npm run start
個別にtsファイルを実行する
npx ts-node other/app.ts