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STM32マイコンの選択

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STM32マイコンはとてもたくさんの製品があり、どれを選べばいいのか分からないという人もいると思います。
そこで、STM32マイコンの選択の際に役立ちそうな情報をまとめてみました。

STM32マイコンの製品名の意味

STM32マイコンには、STM32F446RET6というように「STM32」の後ろにアルファベット・数字が続いていますが、これにはそれぞれ意味があります。

STM32F446RET6を例に見てみます。
「STM32」はSTM32マイコンという意味です。
続く「F」はSTM32マイコンのカテゴリを意味しています。
Fは汎用的マイコンという意味で、困ったらこれを選ぶといいかもしれません。

記号 意味
F 汎用
L 低消費電力
H 超高性能
P Flash書き込み出荷品

その後ろの「446」という3桁の数字は製品シリーズ名を表しています。

記号 意味
0xx エントリー・レベル
1xx,3xx ミッドレンジ
2xx,4xx,7xx ハイエンド

ここまでがマイコンの性能に直接関係ある情報です。
F446は汎用マイコンのハイエンドモデルということですね。
高性能なものだとH723などがあります。

ここから後ろはパッケージの情報などがあります。
3桁の数字の後ろの「R」という数字はピン数を示しています。

記号 ピン数
D 14
F 20
E 25
G 28
K 32
T 36
C 48/49
U 63
R 64/66
J 72
M 81
O 90
V 100/144
Q 132
Z 143/144
A 168/169
I 176
B 208
N 216
X 240

ピン数が多いとADCが使えるピンが多かったりします。使用するピンに要件がある場合は注目してみるといいかもしれません。

続く「E」はFlashサイズが512KBであることを示しています。を示しています。
Flashとは簡単に言えばプログラムを書き込むところです。
ちなみにArduino Megaが256KB、Raspberry Pi Picoが2MBです。

記号 サイズ(KB)
3 8
4 16
6 32
8 64
B 128
Z 192
C 256
D 384
E 512
F 768
G 1024
H 1536
I 2048

その後ろの「T」はパッケージ外形がLQFPであるという意味です。
手はんだするのであればLQFPがいいと思います。頑張ればTSSOPやUFQFPNでもできるのかもしれませんが。
それぞれがどういうパッケージなのかはネットで調べてください。

記号 パッケージ
H,K UFBGA/TFBGA
P TSSOP
T LQFP
U UFQFPN
Y WLCSP

最後の数字は動作保証温度です。過酷な環境で使わないのであればあまり気にしなくて大丈夫だと思います。

記号 動作保証温度
6 -40 ~ +85℃
7 -40 ~ +105℃
3 -40 ~ +125℃

こちらのサイトにまとまっているのでまとめて見たい人はこちらをご覧ください。

Nucleoボードが売られているもの

NucleoボードとはSTM32マイコンの評価ボードのことです。

動作確認をしたりブレッドボード上で軽く作ってみたいときに便利なので、Nucleoバージョンも売られているマイコンにしておくと実験がしやすいです。

下のリンクからNucleoボードの一覧が見られます。

入手性

秋月電子など国内で売られているものだと入手性がいいのと、それだけメジャーなものだということでネットに情報も多くてはずれを引きづらいです。

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