電子工作で抵抗やコンデンサなどの値を決めるとき、どの値なら売っているのか?どのような値がよく使われるのか?などと思ったことはありませんか。
今回は電子部品の値の基準として規格化されているE系列というものについてざっくり紹介します。
E系列とは
抵抗やコンデンサ、インダクタ等の数値の基準となっているものです。
22uFや470Ωなどの数字は見覚えがあると思います。
これは適当に決まっているわけではなく、あるルールにのっとって決められているのです。
そのルールがE系列というものです。E系列はJIS C 5063で規格として定められています。
E系列の中にはE3系列からE196系列まであり、それぞれ1から10までの等比数列となっています。
E〇系列の〇の数字は等比数列の項数を表しており、例えばE3系列は1, 2.2, 4.7(, 10)となります。
別の表し方でいうと、E$n$系列の値は$\sqrt[n]{10} ^p (0\leqq p < n)$で表されます。
22や47という数字をよく見かけるのは一番粗い分け方であるE3系列の数字だからです。
E〇系列の〇の数字が大きくになるにつれて区切り方は細かくなっていきます。
ちなみにEというのは「Exponent(指数)」の頭文字だそうです。
数値
E3系列
- 1.0
- 2.2
- 4.7
E6系列
- 1.0
- 1.5
- 2.2
- 3.3
- 4.7
- 6.8
E12系列
- 1.0
- 1.2
- 1.5
- 1.8
- 2.2
- 2.7
- 3.3
- 3.9
- 4.7
- 5.6
- 6.8
- 8.2
E24系列
- 1.0
- 1.1
- 1.2
- 1.3
- 1.5
- 1.6
- 1.8
- 2.0
- 2.2
- 2.4
- 2.7
- 3.0
- 3.3
- 3.6
- 3.9
- 4.3
- 4.7
- 5.1
- 5.6
- 6.2
- 6.8
- 7.5
- 8.2
- 9.1
部品の選び方
さて、E系列がどのように重要になるのかというと、E〇系列の〇の数字が小さい部品ほど安く、多く流通している傾向にあるということです。
そのため、できる限り小さいE系列の表の中から部品を選ぶとよいです。
基板製造時に部品を実装してもらう時も、E3系列やE6系列の部品の方が実装費用が安い傾向にあります。
できる限りE12系列までの中から選び、どうしても正確な値のものが欲しいという時にはE48やE96を使うというものが良いと思います。
ただ、抵抗をいくつか組み合わせてほしい値を作るという方法もあります。
こちらのサイトがとても便利なので使ってみてください。