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SSH接続+VSCodeでのJupyterカーネルのバックグラウンド実行 for Kaggler

Last updated at Posted at 2023-06-11

はじめに

ノートPCからデスクトップPCにSSH接続を行う際、VSCodeを終了するとJupyterのカーネルも同時に終了してしまいます。ノートPCの電源を切ったり、SSH接続が切れてもカーネルは終了させずにバックグラウンドで実行を続けることが、本記事の目的です。

どんな時に使えるの?

私は趣味でKaggleに参加しており、MacBookから自宅の自作PCにSSH接続するという形で運用しています。この方法により、使い慣れたMacBook(のVSCode)でコーディングを行いつつ、自作PCの計算資源を活用できます。しかし、深層学習モデルの学習といった実行時間が長い処理を行う場合、MacBookがスリープしたり回線が切断されると、その学習も途中で停止してしまいます。このような場合は本記事の方法によりVSCodeのJupyterをバックグラウンド実行させておくことで、学習を止めずに回し続けることができます。

開始時

1. VSCodeサーバーを立ち上げる

  • デスクトップ側のターミナルで以下のコマンドを実行し、Jupyterサーバーを立ち上げる。
nohup jupyter notebook &
  • カレントディレクトリにnohup.outファイルが生成されるので、中に記載されているJupyterのリンクをコピーする。
    • リンクの例: http://localhost:8890/?token=be27f057c61ef5a258fc9f1cc989905b9085450e34305f44
    • なお、上記のリンクはGitHubのissueから取ってきたものです。
    • 注) リンクが見つからない場合は、rootユーザーとして実行するとリンクが出力される可能性があります。nohup jupyter notebook --allow-root &

2. VSCodeでURLを指定する

  • VSCodeのJupyterファイルを開き(今回はexp001.ipynb)、右上にあるカーネルの選択をクリック
  • 別のカーネルを選択既存の Jupyter サーバー → 先ほどコピーしたリンクをペースト
    イメージ.jpg
    イメージ1.jpg
    スクリーンショット 2023-06-11 1.56.30.png

これでVSCodeを落としたりSSH接続を切ってもカーネルが切れなくなりました。

終了時

  • デスクトップ側のターミナルで以下のコマンドを実行することで、起動中のサーバーのポート番号を調べる。
jupyter notebook list
  • サーバーを落とす(今回はポート番号が8890でした)。
jupyter notebook stop 8890

以上です。簡単ですね!

備考

  • GitHubのissueによると、上記の作業は各notebookごとに行う必要があります。

Is this tedious to do for every individual notebook one wishes to persist? Yes, absolutely. Is it less tedious than having to rerun remote notebooks anytime your computer snoozes/sleeps? ¯(ツ)/¯

参考文献

GitHubのissue
裏で動いているJupyter Notebookのサーバーを落とすコマンド

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