Webエンジニアにキャリアチェンジして7ヶ月が経ちました。
今までの社会人生活の中でも、今年はダントツで中身の濃い1年だったので振り返ってみようと思います。
完全に自己満ポエムなので技術的な情報はほぼありません。
ポエムをQiitaに書くのもどうかと思いましたが、自分用のブログもないのでここで垂れ流します。
1, 2月
未経験からのWebエンジニア転職のためにポートフォリオアプリの開発を進めた。
AWSのエラーと格闘。結果として、設定でたった1つのboolean値を変えたら解決したんだけど、その解決になんと1ヶ月費やした。
ただその過程で色々な知見を得られたし、トラブルシュートの経験自体もためになった。前職(当時の現職)でのトラブルシュート手法が応用できたし、異業種での経験も全くの無駄にはならんなと感じた。
3月
引き続きポートフォリオ開発。
社内公募でWebエンジニア寄りの職種に異動できるチャンスがあったんだけど、あえなく面接落ち。正直「この会社でWebエンジニア目指して勉強してる奴なんてほとんどおらんやろうしまあ通るやろ〜(ヘラヘラ」と余裕ぶっこいてたので、落選連絡が来た時はまあまあ絶望した。が、今は落ちててよかったな〜と思っている。
ちなみに今も求人出してそうなので興味のある人は是非。紹介はできませんが笑
(「社名 + デジタルエクスペリエンス推進」でググったらすぐ出てきます)
そして今にもつながっている転機があったのもこの月。
(非公開なので詳しいことは言えないが)未経験ながらRailsの開発案件に参画することができた。ポートフォリオも未完成で応募したし当然落ちると思っていたので、採用の連絡が来た時は目玉が飛び出るくらいびっくりした。
4月
本業 + 副業の開発 + ポートフォリオ開発の日々。
未経験転職経験者なら誰しもが感じることだと思うけど、経験豊富なエンジニアと実務未経験の間では絶望的なくらいのスキル差があるなあと感じた。(Fat Controllerとか、独学してた時には名前すら知らなかった用語が多数あった)
加えて、他のエンジニアがフリーランスでフルコミットしてた中、自分だけ副業での稼働だったので、「戦力どころか足引っ張るだけではなかろうか…」という不安も抱えながら必死にキャッチアップした。実務がスキルアップの一番の近道というのはマジだった。
本業(リモートワーク一切なし)が終わってから副業+ポートフォリオ開発だと時間がなさすぎたので、本業の昼休み中に会社の駐車場でMacbookを開いて開発したりもしてた。
その甲斐もあって(?)試用期間から無事本採用して頂けた。
そして何と、この時期に副業先からフルコミット(つまりフリーランス)のお誘いがあった。
「フリーランスは早くても転職して2〜3年くらい経験積んでからかな」と思っていたので、あまりにも早すぎて正直迷いと不安はあった。
が、この環境でフルコミットできたらそりゃもう物凄くスキルアップできそうだと思ったし、何よりチームの人が良いので是非フルコミットしたいと思った。ここで断るのはナンセンスだろうと思い独立を決意(まあフリーランスが厳しくなったら会社に就職すればいいし…という気持ちもあった)。
“地獄のような字面の肩書ランキング”1位であるところの「ほぼ未経験フリーランス」爆誕の瞬間である。
5月
本業の会社との退職交渉。
これがまあまあしんどかった。
面談1
所属部署の管理職(Aさん)との面談。
ここで6月末退職の旨を伝えた。
入社時からお世話になっていた上司だったので心苦しくはあったが、一応認めてはもらえた。
ただ、本当の退職理由が話せなかったのはまあまあしんどかった。というのも、副業公認ではなかったので「副業で独立します!」とは言えない。かといって上司のおじさん達からするとフリーランスなんて未知の世界だし、理由もなく辞めますと言っても5億%猛烈に引き止められる。
なのでまあ適当なスタートアップにでも行くと伝えたらそれ以上は追及されないと思っていた(慢心)
僕「IT業界の会社に行くことになりまして」
A「何ていう会社に行くの?」
僕「えっと…(何も考えてなかった)(準備不足)」
僕「小さい会社なんで多分ググっても出てこないと思うんですけど…(予防線)」
僕「〇〇(架空)っていうところです(迫真)」
面談2
Aさんと、当時アサインされていたプロジェクトのPM(Bさん)との面談。
「何の仕事をやるの?」とか「その仕事うちの会社ではできないの?」とか色々聞かれたが、折れずに退職の旨を伝える。
ただAさんに言った迫真の架空企業がBさんにも伝わっていたみたいで、若干難色を示された。
B「X社(大手)とかみたいなところに行くんだったら反対しなかったんだけど、聞いたことない会社だったから…」
僕(そりゃそうやろなぁ…俺もそんな会社知らんもんなぁ…(他人事))
面談3
どうやら6月から新部署に異動することになっていたらしく、そこの管理職(Cさん)とBさんが来て面談。同じようなことを聞かれたが折れない。これ以降は引き止めはなかった。
ちなみに迫真の社名を後でググってみたら普通に同名の会社がヒットした。
しかもWeb制作会社なので当たらずとも遠からずという感じ。上司は今でも僕がホームページ制作を生業にしてると思ってると思う。
6月
退職調整も終わり、新部署に異動した後間もなく有給消化に入った。
元々いた部署では、異動の挨拶をした1ヶ月後に退職の挨拶をした。
全員困惑してたと思う。
そんなわけで新卒から4年ちょい勤めた会社を無事退職できた。人は良かったので名残惜しさはあったが、最終出勤が終わった後の開放感はマジで半端なかった。
あれは全人類一度は経験してみてほしい。
7, 8月
無事Webエンジニアライフとフリーランスライフがスタート。
副業の時から感じていたが、「好きなことを仕事にできるのってこんなに素晴らしいのか」と改めて思った。
業務内容自体は変わらずRails案件の開発。
よわよわながらにも色々機能開発をやらせてもらえて、濃い経験になった。
働き方の変化としては、
「フル出勤、コミュニケーションはメールと電話」
から
「フルリモート、コミュニケーションはチャットベース(+ Zoomでのミーティング)」
にガラッと変化したが、圧倒的に後者の方が性に合ってるなと思った。
よくリモートのデメリットとして「対面じゃないとニュアンスが伝わりにくい」とか「先輩エンジニアに気軽に質問しにくい」とか言われるが、正直そうか?って思った。
あと、犬を飼い始めた。
9月
関わっていた案件の運用も落ち着いてきたので稼働量が減った。会社員じゃないので、当然それに伴って収入もダウン。
このあたりはフリーランスの厳しいところだし、未経験・微経験からいきなりフリーランスをすすめられない理由でもある。
ただ、この時期にエンジニア仲間の方から仕事を頂き、Flutterの開発に携われることに。
「仕事が減っていた時に仕事を貰えた」+「スキルセット外にもかかわらず、新しく需要もある技術を触らせてもらえた」という二重の意味で、この方には本当に足を向けて寝られない🥺🥺
並行してエージェント経由でRails案件の仕事も貰ったので、一気に1案件から3案件掛け持ちになった。
10月
元々の案件(案件A)の稼働はだいぶ控えめで、Flutter案件(案件B)と新しいRails案件(案件C)の2案件がメインの稼働だった。
案件Bでは実装をほぼ1人でやってレビューしてもらう感じ。
今までほぼRailsしか触ったことがなく、かなり手探りで試行錯誤しながらだったが、めちゃくちゃ学びがあった。
今後の主戦場をバックエンドにするかモバイルにするか迷うくらいにはFlutter楽しいと思った。
案件Cでは、既存プロダクトの機能追加をDB設計から1人で任せてもらった。
既存機能のコードを読んでいて、同じRailsでもこういう実装があるのかとかなり参考になった。
フリーランスは会社員エンジニアよりも多くのプロジェクトに携わりやすいので、色んな現場でのお作法とか思想に触れられるのもメリットだと思う。
11月、12月
案件Aでの稼働も増えてきて、3案件での稼働。
各案件の稼働バランスの取り方がだいぶ難しかった。
「ワークライフバランス」という言葉が消失し、「ワークワークバランス」という言葉が生まれた。
案件Cでは機能追加も何とかスケジュール通り、年内に実装が終わった。
契約も継続してもらえて、今後はGoやNext.jsを触れる機会も出てきそう。楽しみ。
最後に
目標としていた「30歳までにWebエンジニア転職」も達成できた上に「微経験からフリーランス」という相当チャレンジングなキャリアチェンジもあり、本当に濃い1年間でした。
あと念の為言っておきたいのは、未経験・微経験からフリーランスというキャリアは基本的にはアンチパターンだと思うし絶対やらない方がいいです。
僕が何とかやってこれたのは、僕自身の実力とかではなく、恵まれた環境や人脈、あと運によるところが大きいし、再現性の欠片もありません。
完全に生存者バイアスだし、これからエンジニアを目指す方はくれぐれも上っ面だけを見て真似したりしないようにしてください。
ただ、僕自身はこの選択をして結果的によかったと思っています。
仕事自体も楽しいし将来への希望も段違いなので、本当にWebエンジニアになって良かったです。
「月曜日が来るのが憂鬱じゃない」のは本当に幸せだと日々感じています。
来年はRails/Flutterを中心に、持っているスキルを伸ばしつつ、Go, React(Next)など、新しいスキルの獲得にも励んで、Twitterのプロフィールにスキルセットをいっぱい書けるようになりたいです。
収入も前職を超えられるように頑張ります。
来年もよろしくお願いします。