xmonadはX Window System上で起動するタイル型ウインドウマネージャーです。
GUIではあるものの、多くの操作をキーボードからの入力で実現することができます。
Haskellで書かれており、設定もHaskellで行います。
今回はインストール直後のArch Linuxにxmonadを導入します。
ディスプレイマネージャーを入れずに最小限の構成にしようと思います。
手順
- Xをインストールする
- xmonadをインストールする
- Xの設定をする
- ログイン後にXが自動的に起動するように設定する
- xmonadを起動させてみる
Xをインストールする
基本的にはwikiの通りにインストールすればよいです。
https://wiki.archlinux.org/index.php/Xorg
Xについては、こちらの記事でざっくりと説明しています。
Arch LinuxにGNOMEでデスクトップ環境を構築する
今回は、Xに関する説明はなしでインストール手順だけ書いていきます。
パッケージをインストールする
pacmanでインストールします。
$ sudo pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit
ビデオドライバをインストールする
ビデオドライバをインストールします。
搭載されているビデオカードの種類を確認。
$ lspci | grep -e VGA -e 3D
intelのビデオカードだったので、それに対応するビデオドライバ(対応表は上述のwikiにあります)をインストールします。
$ sudo pacman -Ss xf86-video-intel
タッチパッドのドライバをインストールする
使っているPCのタッチパッドがSynaptics Touchpadなので、このドライバをインストールします。
参考: https://wiki.archlinux.org/index.php/Touchpad_Synaptics
$ sudo pacman -S xf86-input-synaptics
Xがインストールしたドライバを使ってくれるように/etc/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.conf
を追加します。
下記は最小限の構成です。
Section "InputClass"
Identifier "touchpad"
Driver "synaptics"
MatchIsTouchpad "on"
EndSection
xmonadをインストールする
これもwikiの通りにインストールすればよいです。
https://wiki.archlinux.org/index.php/Xmonad
$ sudo pacman -S xmonad xmonad-contrib
Xの設定をする
startx
でXを起動したときにxmonadが自動的に起動するように、~/.xinitrc
を編集します。
参考: https://wiki.archlinux.org/index.php/Xinitrc
まずは/etc/X11/xinit/xinitrc
を~/.xinitrc
にコピーします。
これにより、Xのデフォルトの設定を崩さずに済みます。
$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc
そして、xmonadを起動させるように書き換えます。
デフォルトではtwm
とかxterm
が起動するようになっていますが、これらはコメントアウトしておきます。
...
# twm &
# xclock -geometry 50x50-1+1 &
# xterm -geometry 80x50+494+51 &
# xterm -geometry 80x20+494-0 &
# exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
exec xmonad
これでXが起動するときにxmonadも起動させてくれます。
ログイン後にXが自動的に起動するように設定する
最後に、~/.bash_profile
の最下行に以下のように追記します。
[[ -z $DISPLAY && $XDG_VTNR -eq 1 ]] && exec startx
これで、ログイン後に自動的にXが起動します。
xmonadを起動させてみる
ここまででxmonadのインストールは完了したので起動させてみましょう。
再起動してログインします。
$ sudo reboot
真っ黒な画面になったところで、右Alt + Shift + Enterを入力すれば、terminalが起動します。
お疲れさまでした。