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Arch Linuxにxmonadを導入する

Last updated at Posted at 2015-12-13

xmonadはX Window System上で起動するタイル型ウインドウマネージャーです。
GUIではあるものの、多くの操作をキーボードからの入力で実現することができます。
Haskellで書かれており、設定もHaskellで行います。

xmonadの公式ページの画像
xmonadの公式ページの画像

今回はインストール直後のArch Linuxにxmonadを導入します。
ディスプレイマネージャーを入れずに最小限の構成にしようと思います。

手順

  1. Xをインストールする
  2. xmonadをインストールする
  3. Xの設定をする
  4. ログイン後にXが自動的に起動するように設定する
  5. xmonadを起動させてみる

Xをインストールする

基本的にはwikiの通りにインストールすればよいです。
https://wiki.archlinux.org/index.php/Xorg

Xについては、こちらの記事でざっくりと説明しています。
Arch LinuxにGNOMEでデスクトップ環境を構築する

今回は、Xに関する説明はなしでインストール手順だけ書いていきます。

パッケージをインストールする

pacmanでインストールします。

$ sudo pacman -S xorg-server xorg-server-utils xorg-xinit

ビデオドライバをインストールする

ビデオドライバをインストールします。
搭載されているビデオカードの種類を確認。

$ lspci | grep -e VGA -e 3D

intelのビデオカードだったので、それに対応するビデオドライバ(対応表は上述のwikiにあります)をインストールします。

$ sudo pacman -Ss xf86-video-intel

タッチパッドのドライバをインストールする

使っているPCのタッチパッドがSynaptics Touchpadなので、このドライバをインストールします。
参考: https://wiki.archlinux.org/index.php/Touchpad_Synaptics

$ sudo pacman -S xf86-input-synaptics

Xがインストールしたドライバを使ってくれるように/etc/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.confを追加します。
下記は最小限の構成です。

/etc/X11/xorg.conf.d/50-synaptics.conf
Section "InputClass"
    Identifier "touchpad"
    Driver "synaptics"
    MatchIsTouchpad "on"
EndSection

xmonadをインストールする

これもwikiの通りにインストールすればよいです。
https://wiki.archlinux.org/index.php/Xmonad

$ sudo pacman -S xmonad xmonad-contrib

Xの設定をする

startxでXを起動したときにxmonadが自動的に起動するように、~/.xinitrcを編集します。
参考: https://wiki.archlinux.org/index.php/Xinitrc

まずは/etc/X11/xinit/xinitrc~/.xinitrcにコピーします。
これにより、Xのデフォルトの設定を崩さずに済みます。

$ cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc

そして、xmonadを起動させるように書き換えます。
デフォルトではtwmとかxtermが起動するようになっていますが、これらはコメントアウトしておきます。

~/.xinitrc
...

# twm &
# xclock -geometry 50x50-1+1 &
# xterm -geometry 80x50+494+51 &
# xterm -geometry 80x20+494-0 &
# exec xterm -geometry 80x66+0+0 -name login
exec xmonad

これでXが起動するときにxmonadも起動させてくれます。

ログイン後にXが自動的に起動するように設定する

最後に、~/.bash_profileの最下行に以下のように追記します。

~/.bash_profile
[[ -z $DISPLAY && $XDG_VTNR -eq 1 ]] && exec startx

これで、ログイン後に自動的にXが起動します。

xmonadを起動させてみる

ここまででxmonadのインストールは完了したので起動させてみましょう。
再起動してログインします。

$ sudo reboot

真っ黒な画面になったところで、右Alt + Shift + Enterを入力すれば、terminalが起動します。

お疲れさまでした。

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