はじめに
2020年から約1年半かけて株のポートフォリオ管理アプリをリリースしました。
仕事が終わってから夜は開発に没頭し、土日も一人でずっと開発を行っていました。
そして、1年半かけて作ったものをやっとリリースしたものの、
登録ユーザーは半年で100人ほどしか集まりませんでした。
そして、ほとんどのユーザーは継続して使ってくれずに、
DAU(デイリーアクティブユーザー数)は脅威の3という数字を叩き出しました。
みなさん、打ち間違えじゃないでよ。3ですよ。3。
もうね、ショックでしたよ。
あんなにしてやったのに、誰からも使われないアプリになってしまいました。
そして誰からも使われないということは、これ以上モチベーションを維持することができなくなって
1年後にはそっとアプリを閉じました。
皆さんには同じ失敗をしてほしくないので、ここで何がいけなかったのかを暴露していきます。
開発したもの
株のポートフォリオ管理アプリをリリースしました。
私自身、株を買って資産形成をしており、毎日株価を確認するのが日課です。
10種類以上の銘柄を所有しており、どの銘柄が上がったのか、下がったのかを一目で確認したいのです。
しかし、証券会社のアプリはポートフォリの確認以外の機能がものすごくいっぱいあったため使いにくかったです。
かといって、Yahooファイナンスをずっと使っていたのですが、
ポートフォリオの構成比率(どの株をどれくらい持っている)を円グラフで表示する機能がなかったり、
資産の推移が見れなかったりして不便という課題を感じていました。
だったら自分で作ればいいじゃないか!という発想で開発に着手しました。
実際に開発したもの
機能を盛り過ぎた
大きく分けて企画段階で2つの機能を考えていました。
- ポートフォリオの管理
- SNS機能(Twitterのような、つぶやき、いいね、リプライが可能)
そして、ポートフォリオ管理の機能は無事にリリースしたのですが、
SNS機能は開発ボリュームが大きかったので最後の最後でリリースしました。
開発ボリュームが膨大すぎて、後に説明するマーケティングに全くと言って手が出せなかったです。
その結果、誰にも認知されることなく終わってしまいました。
反省点
機能は必要最低限にしよう。
それでいて、ユーザーのニーズを満たすものを開発しよう。
SNS機能でユーザーをどうやって獲得するか考えていなかった
SNS機能は投稿をしてくれるユーザーがいて初めてそれを見るユーザーが生まれます。
ですが、誰も見てくれないアプリに投稿をするユーザーはいません。
俗にいう鶏と卵問題です。
この対策をしっかりと取っていないと詰むことになります。
マーケティングの知識の甘さ
なんとなくSNS運用をすればいいじゃないかと思っていました。
3ヶ月くらい続けてみてTwitterのフォロワーは100人くらいになりました。
しかし、これが大変大変。
とてもじゃないけど、昼間仕事しながら、夜は個人開発やっているので、SNS運用が疎かになってしまいました。
ここでやっとSNS運用の大変さが分かりました。
また、ツイートをしているだけで、他の人のツイートにリプライをしたりすることが全くできていませんでした。
Twitterはある種のコミュニティなので、積極的に他のユーザーと絡んでいって仲良くなることが必要です。
また、伸びているツイートにもリプライすることで他のユーザーにも自分の考えを発信することができます。
恥ずかしがらずにリプライしましょう!
ピッチ資料を作ってVCに連絡したが全然ダメだった
ベンチャーキャピタル(VC)から投資してもらえないかと思いピッチ資料を作成しました。
この時はまだイケイケの精神で、まだリリースもしていないのに調達できると思っていました。
最初のアポイントは簡単に取れますが、以下のような指摘がきて、結果はダメダメでした。
- 参入障壁は?大手企業が参入してきたらどうするの?
- 資産を共有したいというニーズはTwitterじゃダメなの?あなたのアプリである必要は何?
非常に手厳しい言葉ですが全くもってこの通りですね。
最初からVCに投資してもらおうなどという甘い考えはよしておいた方がいいです。
良かったこと
ここまで散々なことを書いてきましたが、もちろん良かったこともあります。
アプリの開発にはAWSのサーバーレス環境とFlutterを使用したことにより
これらの知識量が格段に上がりました。
そのため、フリーランスで働く案件も高単価のものになり、
かつ、開発環境や働き方も今まで以上のものになりました。
さいごに
現在はバーチャルコミュニケーションアプリのピクセルトークを開発しています。
これらの失敗を糧に引き続き、足掻いて足掻いて足掻きまくります!
よければどのようなアプリかホームページを見てみてください。
どうぞよろしくお願いします。