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LinkStation(LS210D)の内蔵HDDをLinuxマシンにマウントする

Last updated at Posted at 2023-01-03

はじめに

自宅でのデータ格納用NASとしてLinkStation(LS210D)を使っていました。これまではWi-Fiルータと有線LANケーブルで接続して使っていましたが、家庭内でのレイアウト変更によりWi-Fiルータの近くに置けなくなってしまいました...

代替手段として既に持っている「Wi-Fi中継機に有線LAN接続する」のを最初に考えましたが、中継機の置いてある位置とか配線とかを考えると非現実的なことがわかり、この案は却下。そして別手段として、「他のマシンにLANケーブル接続してブリッジ接続」とか「別マシンにUSB接続」して家庭内ネットワークにつなぐこともやろうとしましたが、どれも上手くいかないことが判明。

このような条件下でLinkStationのデータにアクセスするには「LinkStation自体を解体してハードディスクそのものを取り出し、別のマシンにつなぐ」しかないことがわかりました。そこで実際に内蔵HDDを取り出して、Linuxマシンにつないでマウントに成功したので、本記事でその手順を共有いたします。

LinkStation解体

以下ブログに詳しく書かれており、ほとんどはこの内容を参考にさせていただきました。
(1) BUFFALOのLinkStation(LS210D)が壊れたので分解してデータ救出したときのお話

また上のブログでもリンクされていますが、解体時にポイントとなるツメの位置に関しては
(2) Buffalo LS210Dは殻割りして使うべし?
に記載されています。

自分自身はこれらの記事を斜め読みの状態で作業に取り掛かったため、解体にかなり苦労しました。。。解体作業に関しては(1)の記事で十分と思いますが、その前に筐体の構造について(2)の記事を読み、「どの辺から箱を分解できるのか?」「分解の時に引っ掛かるツメはどの辺にあるのか?」をある程度理解した上で着手するとスムーズかと思います。

基本的には上記2つの記事で詳細は十分網羅されているので、ここではそこでは書かれていない部分と自分のやった解体作業でのつまづきポイントと重ね合わせながら、ざっくりと説明していきます。

以下の図で、ピンク色の線で記載した部分が切り離し可能な箇所となります。
IMG_1339_edited_cut.jpg
この部分を「マイナスドライバー」や「使っていないカード」を駆使して切り開いて行くのがやる作業です。ただし容易には開かないので、開きやすい箇所に狙いを定めて、地道に(そして強引に)開けていく感じです。

(1)の記事にも書かれていますが、まずは「一番長い辺の上下部分」にマイナスドライバー等を突っ込んで開けて行くのがいいかと思います。また(2)の記事に載っている画像のツメがある箇所の近辺は引っかかって開きにくいため、そこに注意しながら開きやすいポイントを探してみるといいでしょう。

この部分を切り離すと、下図のような状態になります。
(私のこの種の経験が浅く、要領が悪くて筐体がかなり傷ついているのは目をつぶってください)
IMG_1341_cut.jpg

長辺部分が切り離されたら、次は高さ方向の2辺の切り離しを試みます。下図の黄色線の部分です。
IMG_1339_edited_cut2.jpg
自分がやった感触としては、こちらの2辺の方が切り離すのに苦労しました。。。ツメと重なる部分を開けようとしてもほぼ開かないので、真ん中あたりから攻めて行くといいかもしれません。

黄色の辺のどちらかが開くと「もう一方の黄色の辺だけで筐体が繋がっている状態」になるので、比較的簡単に切り離せます。自分の場合この状態になった後は、ドライバーなどを使わなくても筐体を手で持って強引に(ただそんなに力を入れずに)引き剥がせました。

うまく引き離せると、ようやく内蔵HDDが姿を表します!
IMG_1342.jpg
内蔵HDDは左右で2箇所ずつ合計4箇所ネジで止めてあるので、プラスドライバーを使って外します。ネジを外してアルミテープを剥がした後は、内蔵HDDを横にスライドさせて本体と繋がっている端子を外すと、めでたく内蔵HDDを取り出せます。

内蔵HDDをハードディスクケースに取り付ける

取り出したハードディスクを、ハードディスクケースに取り付けていきます。
ハードディスクケースはロジテックのLGB-EKU3をAmazonで2,464円で購入しました。

LinkStationの解体と比べたら全然苦労しないと思いますが、以下のように本体の端子部分に内蔵HDDの端子を接続して左右をねじ止めすればOKです。
IMG_1348_49.jpg

本体にこれを入れた後、繋ぎたいマシンに付属のUSBケーブルで接続します。
私はRaspberry Pi 4(OSはUbuntu 22.04 LTS)に接続しました。

IMG_1350.jpg

LinuxからHDDをマウント

Linuxマシン側からHDDが認識されているかを確認します。
自分の場合は /dev/sdaに内蔵HDDが接続できているのを確認できました。

$ sudo fdisk -l
(出力は一部抜粋)

Disk /dev/sda: 1.82 TiB, 2000398934016 bytes, 3907029168 sectors
Disk model:
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes
Sector size (logical/physical): 512 bytes / 4096 bytes
I/O size (minimum/optimal): 4096 bytes / 4096 bytes
Disklabel type: gpt
Disk identifier: xxxxxxxxxx

Device        Start        End    Sectors   Size Type
/dev/sda1        34    2000000    1999967 976.5M Microsoft basic data
/dev/sda2   2000896   11999231    9998336   4.8G Microsoft basic data
/dev/sda3  11999232   12000000        769 384.5K BIOS boot
/dev/sda4  12000001   12000001          1   512B Microsoft basic data
/dev/sda5  12000002   14000000    1999999 976.6M Microsoft basic data
/dev/sda6  14000128 3890624511 3876624384   1.8T Microsoft basic data

パーティションが沢山出てきますが、/dev/sda6が一番容量が大きくて実際に使うデータが入っていそうなので、適当なディレクトリにマウント。
/dev/sda6のファイルシステムはsudo parted -lなどでxfsであることを確認できます)

$ sudo mount /dev/sda6 /home/user/tmp/mount/

lsdfコマンドなどで、めでたくマウント出来ていることを確認!

$ ls -al ~/tmp/mount/
total 13
drwxr-xr-x 14 root   root   4096 Aug 18  2019 ./
drwxrwxr-x  3 user   user   4096 Jan  2 02:19 ../
-rw-r--r--  1 root   root      0 Nov  8  2007 .accesstest
drwxrwxrwx  5 root   root     39 Nov 23  2016 .condition/
drwxrwxrwx  3 root   root     17 Nov 23  2016 .rmdcontrol/
drwxrwxrwx  3 root   root     51 Dec  6  2016 admin/
drwxrwxrwx  2 root   root     24 Sep 21  2018 ftp/
drwx------  2 root   root     22 Dec 13  2016 mt-daapd/
drwxrwxrwx  6 root   root     51 Sep 13  2018 spool/
drwxrwxrwx  7 root   root    116 Nov 26 05:18 user01/
drwxrwxrwx  3 root   root     30 Feb 12  2021 user02/
drwxrwxrwx  4 root   root     31 Jun  1  2018 webaxs/
$ df -h
(出力は一部抜粋)
Filesystem      Size  Used Avail Use% Mounted on
/dev/sda6       1.9T  1.1T  811G  57% /home/user/tmp/mount
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