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ラズパイのOSがUbuntuで、KubernetesのCNIを追加したらエラーになった場合の対処法

Last updated at Posted at 2022-07-24

概要

UbuntuをインストールしたラズベリーパイをKubernetesのノードに追加して、CalicoやFlannelでCNI(Container Network Interface)の設定をしようとしたら上手く動かずにハマる…。試行錯誤してようやく解決したので、その方法をご紹介。

環境

  • Kubernetesのバージョン : v1.24.3
  • ノード
    • master
      • Linuxマシン(ラズパイではない)
      • OS : Debian GNU/Linux 10 (buster)
      • CPUアーキテクチャ : x86_64
    • worker
      • Raspberry Pi 4 Model B 4GB
      • OS : Ubuntu 22.04 LTS
      • CPUアーキテクチャ : aarch64

発生現象

ラズパイのノード追加は問題なくできるが、以下記事(自筆)の方法などでPod間通信の設定をしようとすると、上手く行かない。

例えばCalicoで設定しようとした場合に、ラズパイにデプロイされるcalico-nodeというPodが再起動を何度も繰り返す事態となる…。(Flannelの場合は、kube-flannel-dsでPod同様の現象が発生)

原因と解決法

どうやら、ラズパイにVXLANの設定が出来ていなかったことが原因だった模様。

以下の記事を参考にして、linux-modules-extra-raspiをインストールして解決
https://bugs.launchpad.net/ubuntu/+source/linux-raspi/+bug/1947628

インストールと設定手順

$ sudo apt update -y && \
  sudo apt install -y linux-modules-extra-raspi
$ sudo reboot now

再起動したらPod間通信できるようになった!

現時点で確認したのはラズパイをWorkerノードにした場合のみだが、Masterノードにしてもこれで問題なく動くはず。

補足:VXLANのメモ

VXLANについてよくわかっていない上でのメモ。

Kubernetesの異なるノードにPodがデプロイされた際に、それらのPodが「共通に属するネットワーク」を作りたい。そんなネットワークを作ってくれるのがCalicoやFlannel等のCNIと呼ばれるもの。
そのためには、IPアドレスの異なるノードを跨ってネットワークを作る必要があるが、VLAN(Virtual LAN)では実現不可能。
そこでVLANよりも拡張性の高いVXLAN(Virtual Extensible LAN)を使う必要がある。

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