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キャリアに悩む人へ 目標の定め方

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はじめに

希望に満ち溢れて社会に出たはいいが、目標がぼんやりしていて「このまま進んでいいのだろうか?」と迷っている人は多い。「この道でやっていく」と決めていた人でも、実際に社会に出てみると上には上がいると気づき、このまま進んでいっていいのだろうかと悩む人。「こっちのほうが向いている」と言われ、目標がブレはじめる人。

目標が見えていないということは足元しか見えていないわけだから、それはそれは不安になるだろう。逆方向を進んでいて気がついたときには手遅れ、なんてことになったら目も当てられない。

そんな悩める人(自分含め)がこれを見て悩みを解消できるように、いつでも振り返られるようにまとめます。


目標の定め方


自分の人生は自分で描く

親や会社が導いてくれることもあるかもしれない。

周りのみんながそうしているからとなんとなく将来を決める人もいるだろう。

ラクだからといってそれに乗っかると、用意された道をダラダラと進むことになる。

自分で決めていないから、失敗した時には「会社が決めたことだから」と言い訳が出てきてしまう。

最終的には自分で決めなければモチベーションにならないし、

自分に責任を負わなければすぐに逃げてしまうことになる。

会社から管理されていて達成することができたとしても

大きなストレスを生むことになる。

強いモチベーションを生むには与えられた目標ではなく

自発的に目標を設定することが大事。

そしてその目標から逃げないように自分をコントロールすること、

つまり「自分に勝つ」精神力を養う必要がある。

厳しい部活動や受験競争に打ち勝ってきた経験があれば

自分をコントロールする力があるかもしれないが

その自信がなければ目標を他人に宣言して約束事にしてしまうのも方法の一つ。

目標を設定してもラクな方に逃げてしまうとしたら

それはその目標への思いが弱いということ。

本当にやりたいと思えるモチベーションにつながっていないということ。

もっと自分を見つめ直して原動力を探し出す必要がある。


自分に問いかける

スティーブ・ジョブズ氏は17歳のときに「毎日を人生最後の日のように生きれば、間違いなく最高の人生を送れる」という言葉に出会い、それ以来毎日「もし今日死ぬなら、今日やろうとしていることを本当にやるか?」と自問し続けたという。

自分が好きなこと、向いていること、実現したいこと、自分の価値を自問し、

会社や社会、時代の流れに合っているかを見定め、

自分でキャリアをデザインして決定する。

自分に対する問いかけは表面的なものでは意味がない。

自分の中の原動力は何なのか、深く深く問いかける必要がある。

また、それは経験を経ないと分からない場合もあるので

ある程度やってみてから振り返り、節目節目で繰り返し問いかけると芯が見えてくる。


キャリアデザインは若いうちから

若いうちからキャリアをデザインできている人は強い。

数ヶ月の差なら埋められるかもしれないが、10年、20年と積み重ねてきた差は簡単には埋まらない。

知識やノウハウは猛勉強すれば追いつけるかもしれないが

経験はその人の中にしかない。

経験は自信につながるが、知識は分かったつもりでしかない。

とは言え、若いうちから明確な目標を定めるのは難しい。

若いうちは明確でなくていい。

途中で方向を少し変えたっていい。

大切なのは若いうちから自分のキャリアについて考えるということ。

「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥(ホトトギス)」と歌われるように慎重なイメージの徳川家康も実は若い頃はイケイケで、自分を無視した二倍以上の兵力がある武田軍に単独で挑み、大敗を喫している。この失敗から自分の軽率さと、軍略だけでない武田信玄の素晴らしさに気づいたという。

失敗できるのは、恥をかけるのは若者の特権だから、どんどん挑戦しよう。


自分が目指すべき方向が分からない場合

イチロー選手は小学生の作文で夢を語り、それを実現するためにどう段階を踏んでいくかを明確に答えている。

その地道な積み重ねにより見事に夢を叶えた。

このような早熟の天才はあくまでも例外で、若いうちはやりたいことが分からないという人が大半である。

そんなときは何でもいいから興味のある分野に一歩踏み出してみることである。

目の前の仕事が自分に向いているかどうかは、とにかくやってみて判断する。

そして中途半端にせず、真剣に取り組むことである。

真剣に取り組まなければその分野の奥深さや面白さは分からないし、

自分の中にある価値観や原動力は見えてこない。

強い興味が特にない場合は市場価値のある分野を見定めて決めるのもいい。

将来ニーズが高くなりそうなスキルや知識を身につけておくと

それが的中すれば重宝されることになる。

外れてもそれを基点にして応用することもできる。


目標の本質を見極める

自分が決めた目標の職務以外はやらないという姿勢では、成長の機会は減ることになる。

ニーズが無ければ職を失うし、ニーズはあっても供給(その職になりたい人)が多すぎて飽和状態なら差別化できるものだけが生き残れる。

社会が求めるニーズは時代とともに変わっていくものなので、今は職にありつけても、将来失う可能性だってある。

大切なのはやりたい職を決めることではなく、自分は何がしたいのかという本質を見抜くことである。

ワクワクできることは何なのかという自分の価値観を探すのである。

例えば、ゲームプログラマーになりたいと考えている人が職にありつけないとする。

本質的には「ものづくりを通して人々をあっと驚かせたい」と考えているならば

ゲームの設計や企画でも目的は達成できるし、

もしかしたらそちらの方で予想外の力を発揮できるかもしれない。

本質的な目標が分かれば「目標の職務以外はやらない」という答えはあり得ない。

どんな職にもその本質的な目標にたどり着ける要素があり、成長できる機会があるはず。


目標に価値観を加える

人が会社の一員になるとき、職種や業務内容、給与、待遇などの折り合いがつくところを選択するが

そこにぜひ価値観を加えてほしい。

価値観が一致しないと会社の方針が理解できず「何でそんなことやる必要があるんだ」と不満を持ち、

モチベーションを下げてしまうことになる。会社側も「何でやってくれないんだ」となり、

お互いにストレスを貯めて不健康極まりない。

価値観が一致すれば、その会社は意気投合した仲間が集まる組織ということ。

強いモチベーションを生むことができ、推進力につながる。

難題にぶつかっても乗り越えられる忍耐力を生む。

個人と会社のニーズと価値観が合うところは、個人も組織もより成長できる環境になる。

みんな同じベクトルを向いているので、その組織は少人数だろうと強い。


定めた目標を活かす


目標を細分化する

ソフトバンクを創設した孫正義氏は19歳の時に「20代で名乗りを上げ、30代で軍資金を最低で1,000億円貯め、40代でひと勝負し、50代で事業を完成させ、60代で事業を後継者に引き継ぐ。」という人生50年計画を立てた。また、大学時代に1日5分発明することを自分に課し、「アイデアバンク」と呼ばれるノートに毎日書き続けた。最終的に生み出した250個の発明アイディアから「音声付き自動翻訳機」を選択し、完成させてシャープに売り込み、1億円を手に入れた。

いきなり大きな目標を達成しようとしても無理で、挑んでも挫折するのが関の山である。

逆に簡単にできる目標をいくら達成したところで自信にならない。

キャリアの最終目的地を定めたら

それを努力すれば達成できる程よい目標に細分化し、そして期限を決めることである。

達成できれば達成感として喜びを得られるし、

達成できなければ悔しさから次の目標となる。


思いを強くする

目標になかなかたどり着けないとき、期限を決めて達成できなかったとき、できなかった理由を探す。

できなかった理由を知って、じゃあ他に解決する方法がないかと模索するなら良いが、

「だから仕方なかった」と言い訳にして諦めているとしたら、まだまだ目標への本気度が弱い。

何かに逃げるということは、まだまだ本気になれていないのである。

本気になって取り組んでいる人は行動力がある。必死にもがく。

本気になって取り組んでいる人は簡単には投げ出さない。

本気になって取り組んでいる人は協力者を引き寄せる。応援したくなる。

本気になって取り組んでいる人は自然と努力を積み重ねるようになる。

まだまだ本気になれていないとしたら、目標が明確になっていないのではないだろうか。

目標の本質が見えていないのではないだろうか。

より具体的に目標を設定できていないのではないだろうか。


節目節目で振り返る

目標にまっすぐたどり着ける人は少なく、多くの人は曲がり角を曲がりながら目標に向かう。

目標を見失わないようにゴールを見定めながら、環境や時代に合わせて舵をきり、前向きに進むことが大切。

環境や時代の流れに合わせて自分を成長させる機会を得るという柔軟性が必要。

そしてときどき振り返ることである。

過去の自分と今の自分を比較し、どれだけ成長したのかを確認し、

自分が目指すべき目標を改めて再確認することで迷いを減らし、推進力にしていく。


最後に

僕自身、社会に出たばかりのころは「デザインの仕事がしたい」という漠然とした思いしかありませんでした。色々経験んする中で商業デザイン、セールスプロモーション、Web制作とつながっていき現在に至るのですが、それまでは全く関係のない分野で働いていたため「ずいぶん遠回りしたな」と考えていました。

しかし、一見全く関係のない分野でも改めて自己分析してみると色々つながっていることがわかります。つまり、一つ一つ真剣に取り組めば、無駄な経験は何一つないのです。

専門分野一本でやってきた人と比べればその分野では劣るかもしれませんが、多方面で経験してきたからこそ産み出せるものもあります。それが自分らしさとして売り出すことができ、差別化につながっていると感じています。

冒頭で「逆方向を進んでいて気がついたときには手遅れ、なんてことになったら目も当てられない。」なんて書きましたが、実はそんなことは杞憂で、自分と真剣に向き合って、そこから逃げ出さなければ、アイデンティティが確立され、道がひらけてきます。

そう考えると、キャリアを積む上では「自分をコントロールする力」が最も重要なのかもしれません。