本記事では、MySQLの基礎コマンドをXAMPP環境で検証したものを、
備忘録として記録しています。
- MySQL環境構築
- テーブル操作
- 基礎コマンド
#検証環境
OS: Windows 10 Home
XAMPP Ver: Windwos向けXAMPP 7.4.6
MariaDB Ver: 10.4.11
公式マニュアル
引用元: MySQL(英語版)
引用元: MySQL(日本語版)
準備編
1.XAMPPのインストール
2.MySQLの起動
3.ディレクトリの移動
XAMPPのインストール、およびMySQLの起動
XAMPPをインストールするには、以下の記事が参考になります。
また、XAMPP Control PanelからMySQLを起動する方法も記載されています。
ディレクトリの移動
- コマンドプロンプトを起動する
- 以下のコマンドを入力し、
Enterキーで実行する
cd C:¥xampp¥mysql¥bin
プロンプトの表記が、C:¥xampp¥mysql¥bin>に変更されればOK。
ここまでで、【準備編】が完了。
#MySQLサーバーへ接続
デフォルトで、MySQLのrootユーザーがパスワードなしで設定されているので、
以下のコマンドで接続する。
mysql -u root
プロンプトがMariaDB [(none)]>に切り替われば、OKです。
ちなみに、以下のコマンドも同様の結果が確認できます。
mysql -u root -h localhost
つまり、-h localhostは省略可能で、
-hオプションを省略した場合、localhostからMySQLサーバーへアクセスすることとなります。
バージョン確認方法
1.MySQLへの接続時
mysql -u root
上記コマンド実行後、Server Version:が表示されます。
2.MySQLへ接続後
status;
上記コマンド。もしくは、以下のコマンドでも確認できます。
select version();
3.MySQLサーバー接続前
mysql --version
そのほか、phpMyAdminからも確認できますが、本記事では割愛します。
引用元：[【MySQL入門】バージョン確認をする方法を紹介！ツール利用にも対応]
(https://www.sejuku.net/blog/82533)
基礎コマンド
ここでは、SQLの基本コマンドを確認します。
プロンプトがMariDB[(none)]となり、MySQLへ接続できていることを確認してください。
現在のユーザーを確認する
select user();
データベース一覧を確認する
show databases;
データベースを作成する
create database dababase名;
データベースを削除する
drop database database名;
現在の操作対象データベースを確認する
select database();
操作するデータベースを選択する
use database名;
作業用ユーザーを作成する
user名: dbuser
password: Pass
create user dbuser@localhost identified by 'Pass';
作業用ユーザーに対して、操作対象DB全ての操作権限を与える
database名: myproject
grant all on myproject.* to dbuser@localhost;
docker コンテナの場合、
grant all on `myproject`.* to dbuser@'%';
作業用ユーザーの作成と、操作対象DBの操作権限を同時に行う
database名: myproject
user名: dbuser
password: Pass
grant all on myproject.* to dbuser@localhost identified by 'Pass';
作成した作業用ユーザーで、データベースにアクセスする
database名: myproject
user名: dbuser
password: Pass
MySQLからは、¥qもしくはquitで抜けておく。
mysql -u dbuser [-h localhost] -p myproject
Enter Password:
※[]内は省略可。
作業用ユーザーを削除する
事前にmysql -u rootコマンドでルートユーザーで接続しておく。
drop user dbuser@localhost;
テーブル一覧を確認する
事前にuse database名コマンドでデータベースを選択しておく。
show tables;
テーブルの構造を確認する
desc table名;
または、
show columns from table名;
テーブルを削除する
drop table table名;
ここまでで、SQLの基礎コマンドは完了です。
外部ファイルを使用する方法
事前準備
C:¥xampp¥mysql¥binディレクトリにdatabaseディレクトリを作成する。
このC:¥xampp¥mysql¥bin¥databaseディレクトリ内にファイルを作成していくものとする。
実行方法
- 方法1: リダイレクション
mysql -u root < file_path
実行例:
cd C:¥xampp¥mysql¥bin
mysql -u root < ./database/create_myproject.sql
- 方法2:
sourceコマンド
source file_path
実行例:
cd C:¥xampp¥mysql¥bin
mysql -u root
Enter Password:
source ./database/create_myproject.sql
sourceのコマンドは、¥.(バックスラッシュ + ピリオド)でも代用可能です。
データベースと作業用ユーザーを作成する【外部ファイル】
SQLファイルの作成
ファイル名: create_myproject.sql
データベース名: myproject
ユーザー名: dbuser
パスワード: Pass
drop database if exists myproject;
create database myproject;
grant all on myproject.* to dbuser@localhost identified by 'Pass';
作成したファイルを実行する
cd C:¥xampp¥mysql¥bin
mysql -u root
¥. ./database/create_myproject.sql
実行後、作成したデータベースに、作成した作業用ユーザーで接続する
cd C:¥xampp¥mysql¥bin
mysql -u dbuser -p myproject
Enter Password:
テーブルを作成する【外部ファイル】
SQLファイルの作成
ファイル名: myproject.sql
テーブル名: users
drop table if exists users;
create table users (
id int unsigned primary key auto_increment,
name varchar(255),
point float
);
作成したファイルを実行する
¥. ./database/myproject.sql
実行後、作成したテーブルができているか、テーブル構造が意図した通りか確認する
show tables;
desc users;
テーブルの構造を変更する
特定のフィールドの後に、新たなフィールドを追加する
追加するフィールド: email
alter table users add column email varchar(255) after name;
フィールドを削除する
alter table users drop column email;
フィールド名の変更、フィールドのデータ型の変更
alter table users modify name varchar(20); -- データ型のみ変更
alter table users change name user_name varchar(80); -- データ型、フィールド名変更
テーブル名の変更
alter table users rename members;
テーブル操作の基本
レコードの抽出
select * from users where id > 1;
select name, point from users;
select * from users where id in (1. 3);
select * from users where point between 2.0 and 6.0;
select * from users where name like '%a%'; -- %はワイルドカード
select * from users where name like binary 'S%'; -- binaryは厳密に大文字のSから開始される
レコードの挿入、更新、削除
insert into users (name, point) values ('sato', 4.9);
update users set point = point * 1.2 where id % 2 = 0; -- idが偶数のuser
delete from users where id < 5;
抽出したレコードの並び替え、件数制限、関数の利用
select * from users order by point;
select * from users order by point desc limit 3; -- point上位3人(組み合わせ)
select * from users order by rand() limit 1; -- 乱数で並び替える
select name, length(name) users order by length(name) desc; -- nameフィールドの文字数が大きい順に並び替える
以上、随時加筆修正します。