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Open Document Format の日付時刻の取扱い

Posted at 2020-04-15

概要

Open Document Format (ODF) は、OASIS が標準として定めた複数の XML ファイルと関連するファイルを zip で1つにまとめたオフィスファイル形式である。
ISO と IEC による ISO/IEC 26300 規格と日本の JIS X 4401 規格の基であり、
LibreOffice, Apache Open Office の標準ファイルフォーマットである。

OASIS 標準

OASIS の Open Document Format 標準には 3 つの版があり、それぞれダウンロード可能である。

OpenDocument Format for Office Applications (OpenDocument) v1.0 (May 2005)
OpenDocument Format for Office Applications (OpenDocument) v1.1 (February 2007)
Open Document Format for Office Applications (OpenDocument) v1.2 (September 2011)

第 1.2 版は以下の3 つのパートからなる。

OpenDocument v1.2 part 1: OpenDocument Schema
OpenDocument v1.2 part 2: Recalculated Formula (OpenFormula) Format
OpenDocument v1.2 part 3: Packages

ISO/IEC 26300

ISO/IEC 26300 も3 つのパートからなり、1.0 〜 1.2 版がある。
ISO/IEC 規格は ISO から購入できる。

JIS X 4401

日本産業規格(JIS) では 2010 年に 1.0 版を 2014 年に 1.1 版を規格化している。
日本産業標準調査会 (JISC) のJIS検索で検索して閲覧できる。閲覧できるのは最新版のみで、ダウンロードや印刷はできない。
規格本体は日本規格協会から購入できる。

Open Document Format (Spreadsheet) の日付時刻の取扱い

OASIS 標準第 1.2 版の 18. Datetypes によれば、日付時刻関係では以下の [xmlschema-2] データ型が用いられる。

date
time
dateTime
duration

xmlschema-2 は XML Schema Part 2: Datatypes Second Edition W3C Recommendation 28 October 2004 である。
上記 4 データ型は 3.2 Primitive datatypes に含まれる。

dateTime の表記は '-'? yyyy '-' mm '-' dd 'T' hh ':' mm ':' ss ('.' s+)? (zzzzzz)? となっている。
タイムゾーンはオプションだが、タイムゾーン付の表記の日付時刻は UTC に変関して取り扱われる。
タイムゾーンなしの表記の場合は不特定の場所のタイムゾーンの時刻と仮定される。

date ではタイムゾーンはオプションだが、タイムゾーン付の date は 1 日の開始時刻を追跡する。

time ではタイムゾーンはオプション。

duration の表記は ISO 8601 拡張形式 PnYnMnDTnHnMnS で表される。
nY はn年、nM は nヶ月、nD は n日、T は日付時刻セパレータ、nH はn時間、nM はn分、nSはn秒。

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