Google Cloud が提供する新しい資格「Generative AI Leader」に合格しました。模擬試験とWeb記事中心の短時間学習で挑戦しつつ、試験を通じてサービス群の全体像を体系的に理解できたのが大きな収穫でした。学習方法や所感を共有します。
はじめに
自己紹介と受験の動機
未経験でデータ分析職に転職して5年目となりました。データ領域のプロフェッショナルとして企業に常駐し支援する仕事をしています。
現在はGoogle Cloudを活用したデータ基盤の構築に従事しています。
Google Cloud Next Tokyo 2025に参加したときに、Generative AI Leader試験の日本語版の受付開始と、それを記念した50%OFFのキャンペーンの発表がありました。普段利用している生成AIについて知識を深める良い機会だと思い、今回の受験に至りました。
試験の概要と出題範囲
以下の分野について説明文に沿う用語や、与えられたシチュエーションに適するサービスなどについて問われます。(多肢選択式)
出題分野 | 出題比率 |
---|---|
生成AIの基礎 | 30% |
生成AIモデル出力を改善する手法 | 35% |
Google Cloud の生成AIサービス | 20% |
生成AIソリューションを成功に導くビジネス戦略 | 15% |
(詳しくは公式サイトを参照)
前提スキルと受験時の状況
- 生成AIはChatGPTやGeminiなどを普段から利用している
- G検定やE資格、データサイエンティスト検定などの機械学習関連の資格は保有済み
使用した教材
- 問題の形式に慣れるため、公式の模擬試験を1回解きました。
- クラウドエースさんの対策講座の記事、全8回分に目を通しました。分野別の重要用語と解説が充実しており体系的な知識の整理ができることと、ミニクイズが実践的で勉強になりました。
上記2つで3時間くらいで対策しました。
(はじめに模擬試験をやってみて22/25の正答率だったので難易度や埋めるべき知識の目安がつき、有料講座などの対策は不要と判断しました。)
試験当日の流れ
- テストセンターで受験
- ※身分証明書が2つ必要なので要注意!!
- 90分の制限時間中、40分程度で終了
- 試験提出後は合格/不合格が画面に表示されます
- 画面は暫定結果で確定版は数日後にメールが送られてくる
- スコアの開示はない
参考:Google Cloud 認定資格に関するよくある質問
所感
本試験は幅広い職種を対象としているため、技術的な難しい出題はなく、ユースケースやガバナンスについての問題が多かった印象です。
1つあるいは複数の例示をプロンプトに含める One-shot / Few-shot Prompting や、単純なプロンプトで対話を続ける Prompt chaining など、普段何気なくやっていた使い方に名前が付いていて有効だとされていることを知り、面白い発見でした。
またGeminiやNotebookLM以外使ったことがなかったのですが、今回の試験勉強を通じて、Google Cloud が提供する生成AI関連サービスの位置づけや活用シナリオを体系的に学ぶことができ、断片的に知っていた知識が全体像として整理されたのが大きな収穫でした。
まとめ
これから受験する方へのおすすめポイント
- 技術的な難易度は低めで、AIを業務に活かしたいビジネス職種にもおすすめ
- 模擬試験やWeb記事で十分対策可能
- GoogleのAIサービス全体像を把握できる
普段のChatGPTやGemini利用に加えて、Google Cloud のサービス群を俯瞰的に理解できるのがこの資格の大きな価値だと感じました。AI活用の引き出しを広げたい方にはぜひおすすめです。