Webの歴史について
Web以前のハイパーメディア
ハイパーメディアとは、テキストや音声、映像などの様々なメディアをハイパーリンクで結びつけて構成したシステムのこと。
ハイパーメディアの起源は1945年に米国で発表された Memex(メメックス) という情報検索システムについての論文だと言われている。
Memexは実在するシステムではなくて、あくまで構想だったが情報が相互に結びついて、リンクを辿って情報を参照できるというWebを彷彿とさせるシステムだった。
Memexの構想に影響を受けたTed Nelsonは、現在のWebをさらに進化させた機能を持つ Xanadu(ザナドゥ) の開発を試みたが、複雑なシステムであっため失敗に終わった。
「ハイパーテキスト」や「ハイパーメディア」という言葉を考案したのは、Nelsonである。
Web以前に成功を収めたハイパーメディアとしては、Bill Atkinsonが1987年にAppleで開発した HyperCardがある。
HyperCardはネットワークを通じてデータをやり取りする機能はなかったが、カードと呼ばれる文章を単位として、相互にリンクを貼ってデータを参照することができた。