概要

　先日投稿した「Google Earth EngineからPythonを使ってプロダクトをまとめてダウンロード」の記事では単一年のデータをまとめてGEEからダウンロードする方法についてご紹介しましたが、対象年が複数年に渡る場合についても処理をループで回すことでGoogle Driveへのダウンロードが可能です。

データ

　今回ダウンロードしたのは、MODISプロダクトのうちで森林火災の強度を示す指標であるFRP (Fire Radiation Power)を格納したMOD14A1です。

コード

　基本の構成は「Google Earth EngineからPythonを使ってプロダクトをまとめてダウンロード」と同一ですが、ループを使ってフォルダに名前を付けながら2002年から2019年にかけて取得されたデータをGoogle driveへとダウンロードしています。ImageCollection単位でダウンロードを行っているため、個々の画像のダウンロード自体をループで処理する場合よりもループの回数が少なくなり、処理が速いのではないかなと思います（Pythonでループを入れ子すると処理時間がとても長くなる場合が多いので）。

GeeDownload.py

!pip install earthengine-api
!pip install unidecode
!pip install geetools

import ee

ee.Authenticate() #認証を求められる
ee.Initialize() 

band=['MaxFRP']　#バンドの選択
ROI =ee.Geometry.Polygon([98,58,117.995,58,117.995,50.004,98,50.004])　#関心領域の設定

from geetools import batch
from tqdm import tqdm

year=[f'{y}' for y in range(2002,2020)]　#対象年のリスト

for y in tqdm(year):
  FireData=ee.ImageCollection("MODIS/006/MOD14A1").filterDate(f'{y}-07-01', f'{y}-09-01').filterBounds(ROI);
  tasks=batch.Export.imagecollection.toDrive(
      collection=FireData.select(band),
      folder=f'FRPdata_MOD14A1_{y}',　#f-stringsを使ってフォルダ名を年毎に変更する
      scale= 500,
      region= ROI)