2023年11月19日に統計検定1級を受験し,統計数理,統計応用(社会科学)にダブル合格。
勉強期間半年(半分ダラダラ)で一発合格できた経験をもとに主観込み込みで綴っていきたいと思う。
結論
結論からいいます。統計検定1級に受かりたければやることはただひとつ。
現代数理統計学の基礎を完璧にする。
これだけです。現代数理統計学?統計検定準1級ワークブック?過去問?いりません。
現代数理統計学の基礎,この本を仕上げ切るまでは手をつけなくていいです。
なぜ僕がこう言い切れるのか軽く説明していきたいと思います。
簡単な自己紹介
某都内私立大学3年生。大学の授業で線形代数,微積,確率統計の基礎を履修。受験期は理系で数3も勉強していたためそこまで数学に対する抵抗はない。というか数学に抵抗のある方は統計検定1級に向いてないと思う。
なぜ現代数理統計学の基礎だけでいいのか
統計応用の勉強はどうするの?そう思いましたよね?
統計応用は数理統計のちからがあればゴリ通せる
いくら統計応用の専門知識があれど,数理統計ができなければ受かりません。
要するに統計応用合格のためには数理統計の力が必要条件なんです。
とにかくまずは現代数理統計学の基礎をひたすら完璧にするしかないんです。
事実私は受験一週間前まで現代数理統計学の基礎の教科書しかやってません。しかし,この教科書を完璧にしました。
具体的にどうやったの?
端的に述べます。やるべき章は2章から7章。教科書の内容はもちろん,演習問題も全て(アスタリスク*のついてる問題は飛ばす)完璧にする以上。
1章と8章以降は自分は一通り読んで問題(8章以降はないので1章だけ)も解きましたけど統計検定1級の問題を見るならほぼ必要ありません。ここやって2~7章おろそかにするならやらないほうがいいです。
1周目
1章目から教科書の内容を完璧に理解できるようにじっくり時間をかけながら読む。
ここが一番時間を使いましたが,やっておいてよかったと思います。今後問題を解くにあたってもきちんとした理解につながると思います。
各章ごとに読み終えたら演習問題を解く。
解けません
そんなもんです。1周目は写経でいいです。『現代数理統計学の基礎』章末演習問題解答 (答案)を見ながら解答のプロセスを理解してください。ただ写すのではなく,なぜそう解いたら解けるのかを丁寧に理解しながらすすめました。どうしても理解できなかったら飛ばしていいです。いずれわかります。
2周目以降
ここで1周目に丁寧に教科書を読み込み,演習問題を写経した意味が段々と実感できるようになります。1周目はわけも分からなかった問題が少しずつ手が進むようになります。不思議ですね。
3周解く頃にはあらびっくり,解答とは別の解法でも解けているようになります。
現代数理統計学の基礎だけは流石にウソ
ウソといっても受験一週間前に公式の1級テキストと過去問を買って,一通り眺めました。でもこの程度です。
実際勉強の期間の9割9分をこの教科書に捧げていたので,だけといっても過言ではないですね。
追記
過去問を一通り眺めて覚えなくてはいけない項目に関しては一通り直前に暗記しました。(経済指数とか)
おわりに
統計数理の受験の際は試験時間残り30分の頃には全ての問題が解き終えてました。
統計応用に関しても,対策を全くしなかったにしてはそこそこ戦えました。
これらは現代数理統計学の基礎を完璧にしたからだと言い切れます。統計数理なんてこの教科書の演習問題に比べればへっちゃらです。本当に。