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AnyCubic Chironとi3 Mega-Sの比較レビュー

Last updated at Posted at 2020-09-12

AnyCubic Chiron を購入してみた。

前回の記事で、Mega-Sの不調時にAnyCubicのサポートに相談した際、最後まで丁寧な対応をしてもらったので(無事解決しました)自分の中の評価が高まり、ついついAmazonでポチってしまいました。

というわけで、せっかくi3 Mega-SとChiron両方所持することになったので、比較レビューを書いてみようと思います。

AnyCubic Chironについて

AnyCubic Chiron は 400mmx400mmx450mmという広い範囲のプリントができる3Dプリンタです。
※ちなみに、AnyCubic i3 Mega-S は 210mmx210mmx205mm です。

2020-09-11 11.02.10.jpg
外箱でかい。

2020-09-11 16.37.15.jpg
フレームでかい。

2020-09-11 19.50.33.jpg
やっぱりでかい。

写真にあるスチールラックは、610mmx890mmなのですが、縦に設置して丁度な感じ(フィラメントがはみ出してる)でした。
また、本体の高さも測ったところ 720mmと結構な高さでした。
※ちなみに、Mega-Sの方は高さ460mmないくらいです。

購入する際は設置場所を予め考えておかないと大変なことになりそうです(汗

比較してみた

本体スペック比較

ざっくりこんな感じ

項目 Chiron i3 Mega-S
成形方法 FDM FDM
印刷範囲 400x400x450 210x210x205
必要設置範囲 800x800x720以上(フィラメントの分横幅必要) 500x500x460以上
オートレベリング -
フィラメントセンサー
リミットスイッチX,Y,Z Zのみ非接触式、ほかは接触式 接触式

どちらもRepRap系プリンタなので、メインボードは同じかな。

それでは細かく比較していきます。

リミットスイッチ

ChironのZ軸のみ非接触型のリミットスイッチになっています。
2020-09-12 09.33.34.jpg

うちのMega-Sは1年ほど使用してきてZ軸のリミットが片方壊れたので非接触式になっているのは嬉しいです。

X軸Y軸は接触式ですが、X軸のリミットスイッチについてMega-Sが左のフレームに固定だったのに対し、Chironの方はプリントヘッド側に設置に変わっています。
2020-09-12 09.33.39.jpg

その分、プリントヘッドから本体に出ているケーブルの数が増えるため、断線などのトラブルが発生する可能性はMega-Sよりあるかもしれないですね。(プリントヘッドの項目で詳しく書きます)

Y軸のリミットスイッチはシンプルになりました。
2020-09-12 09.33.55.jpg
白いポッチ部分に当たれば止まる感じです。

プリントヘッド

2020-09-11 19.55.18.jpg
信号線などのケーブルの保護がしっかりしてます。(Mega-Sはスパイラルチューブでケーブルを巻いています)
ただ、リミットスイッチの項目でも触れたのですが信号線がMega−Sより多い&ケーブルの屈曲がわりときつい(曲がりの半径が小さめ)ので断線の不安はあります。このへんは自分でなんとかできるレベルなので改造したらまた記事としてあげようと思います。

ちなみにMega-Sのプリントヘッドから出ているケーブルはこんな感じです。
2020-09-12 11.01.57.jpg

あとChiron購入にあたり海外のレビュー動画などを観ていたんですが、その中に下の写真で言う「赤色のコネクタ」がプリントヘッド移動時にグラグラ揺れるというのがあり、タイラップ(結束バンド)で固定するというのがありました。

2020-09-12 09.36.51.jpg
でも写真を見る限り既に黒色のタイラップで固定されていたので、ひょっとしたらマイナーアップデートしたのかなというイメージです。
こういう改善は好ましいですね。

エクストルーダーとフィラメントセンサー

2020-09-12 09.35.09.jpg
写真ではわかりにくいですが、Chironの場合エクストルーダーとフィラメントセンサーはZ軸の移動フレームについています(Z軸が動くと一緒に動きます)
Mega-Sでは、フィラメントセンサーはフレームに固定されていた(エクストルーダーはZ軸に固定)のでフィラメントセンサーだけ固定場所が変わった感じですね。
ChironはZ軸が450mmまで移動するのでフィラメントセンサーもZ軸に固定したほうが、ギリギリまでフィラメントエラー(フィラメントがなくなったときのエラー)が出ずに済むという事かなと思います。

1つ問題点を上げるとすれば、フィラメントセンサーがZ軸に固定されているためZ軸が上に行けば行くほどフィラメントセンサーの入り口の下部分にフィラメントが擦れてしまうということでしょうか。
これも改造で何とかなりそうではあるので改造した際には記事にしてみます。

XYZ軸のスライド

Mega-Sでは金属シャフトをガイドにしてスライドしていましたが、Chironではアルミフレームをガイドにローラーでスライドしています。

2020-09-12 12.38.04.jpg
2020-09-12 12.37.33.jpg
2020-09-12 12.37.41.jpg

ローラーの材質は樹脂?ゴム?なため、長期使用での劣化はありそうですね。
なので、定期的にガタツキがないかは見たほうが良さそうです。
ただ、消耗品という見方をするならば交換が容易という点ではありかなと思います。

その他気になったこと

Z軸のケーブルと電源ケーブルの位置が気になりました。
2020-09-12 09.34.54.jpg

写真の左側、赤色と青色のコネクタの線がZ軸が上に動くと引っ張られて動くのですが、間違っても右側にある電源ケーブルの下を通さないようにしたほうがいいです。
2020-09-12 12.49.56.jpg
上の写真は、Z軸を目一杯上まで上げた状態です。
もし、Z軸のケーブルを電源ケーブルの下に通していたらケーブルがちぎれるかもしれません。

でもまぁ、そのあたりを気をつけていればすごくいい3Dプリンタだと思います。(この値段でこのスペックは他にないです)

以上、ChironとMega-Sの比較でした。
実際に使ってみた感想はまた後日記事にしようと思います。

この記事が3Dプリンタ購入の一助となれば幸いです。

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