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エンジニアが身につけるべきPdMとの的確なコミュニケーション

Last updated at Posted at 2023-12-16

この記事はリンクアンドモチベーション Advent Calendar 2023の17日目の記事になります。

はじめに

こんにちは。リンクアンドモチベーションでエンジニアをしている野田です。
私は日々のプロダクト開発の中で、プロダクトマネージャー(PdM)に提案・相談し、開発方針や仕様について合意をしています。
そんな中で、うまく意図を伝えることができず、手戻りが発生するなどスムーズに合意できないことも多くありました。
その原因の多くは、私が的確なコミュニケーションをとれてないからだと感じたため、今回はPdMとコミュニケーションを取る際に心がけるポイントをまとめていきます。

準備段階で気をつけること

1. 何を決めたいかを明確にする

何を決めたいかを明確になっていない場合、コミュニケーションのゴールが決まっていないということになります。
どこに向かってコミュニケーションをとるのかお互い分かっていないと、合意できるものも合意できません。
まずは自分が「何を決めたいのか」を明確にして臨みましょう。

2. 誰と決めるべきか確認する

何でもかんでも困ったらPdMに相談するのではなく、論点や課題毎に誰と決めるべきかを適切に判断しましょう。
場合によってはエンジニア同士で相談すれば済む問題かもしれないですし、デザイナーと相談すべき事項かもしれません。
適切に判断するためには、役割毎の責任範囲をきちんと把握しておく必要があります。
責任範囲は開発組織ごとに微妙に異なるはずなので、まずは自組織の各責任範囲を明確にしましょう。

3. 自分が考えたプロセスをそのまま持っていかない

自分にとっては提案する過程で考えたプロセスは大事かもしれませんが、相手にとってはそうではありません。
自分が考えたことをそのまま伝えるのではなく、PdMが気にすべきことに絞って改めてどう伝えるかを考えましょう。

コミュニケーションで気をつけること

1. 前提条件を明確にする

提案・相談を行う上で、何かしら前提となる条件は存在するはずです。
誰の目にも明らかな前提条件を暗黙の了解として問題ないですが、意見が分かれる可能性がある前提条件は必ず明確にしましょう。

2. 事実なのか解釈なのかを明確にする

伝達する情報は「データ等を元に判明した事実」なのか、何かを元に自分がそう解釈しただけなのかを明確にしましょう。
解釈を事実のように伝えてしまうと、伝達する情報の信頼性が損なわれ、意思決定をスムーズに進めることができなくなる可能性があります。
事実と解釈は明確に区別して伝えましょう。

3. 選択肢の粒度を揃える

選択肢を持っていって提案するコミュニケーションを取る場合、選択肢の粒度は必ず揃えましょう。
粒度が揃っていない場合「選択肢が本当にこれだけなのか?」「どれか一つを選択できるのか?」などの懸念が生まれ、提案した選択肢だけでは決められない可能性が高いです。
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4. 複数の課題を混ぜて話さない

課題は必ず分解できない粒度まで分割し、依存関係に従って順に解決していきましょう。
課題が混ざってしまうと頭の中で課題の分解が必要になり、意思決定する際の負荷が高まります。
なるべく相手に負荷をかけないようなコミュニケーションを心がけましょう。

5. 検討できていないことは素直に認める

自分が完璧だと思って提案を持っていったとしても、検討事項が漏れてる場合はもちろんあります。
PdMと議論する中で検討漏れがあることが判明した場合は素直に認め、持ち帰って検討しましょう。
その場で乗り切ろうとすると、曖昧な返答になってしまい不信感を与えてしまったり、ミスリードしてしまう可能性があります。
建設的な議論にするために、その場しのぎの対応はやめましょう。

最後に

ここまで色々なコミュニケーションの観点を挙げましたが、一番意識すべきはお互いにリスペクトを持って協働することだと考えています。
お互いに相手に余計な負荷をかけずに役割に集中してもらえるよう考えることが大事です。
その上で、必要なコミュニケーションはどんどんとって良い成果を生んでいきましょう!

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