アップロードファイルの制限を修正する方法
KUSANAGI環境のファイルアップロード制限を変更するには、サーバーにログインしてroot権限にて設定を書き換える必要があります。
root権限への移行
GCPの管理画面からSSHで入り、Root権限に移行します。
[test@test-vm ~]$ sudo su -
[root@test-vm ~]#
PHP 設定ファイルの変更
ドメインディレクトリに移動して PHP 設定ファイルを作成します。
以下の your_provision は KUSANAGI で設定したプロビジョンです。
[root@test-vm ~]# cd /home/kusanagi/your_provision/DocumentRoot/
[root@test-vm ~]# vi .user.ini
そして、PHP 設定ファイルに必要な容量を以下のように設定します。
memory_limit = 900M
post_max_size = 500M
upload_max_filesize = 500M
キーボードの「Esc」を押して、コマンドモードに戻ります。
「:wq [Enter]」を押して、保存終了します。
Nginx のアップロード制限変更
[root@test-vm ~]# cd /etc/nginx/conf.d
そして、 your_provision_http.conf と your_provision_ssl.conf (SSl時)を、viコマンドで変更します。
※your_provision は KUSANAGI で設定したプロビジョンです。
your_provision_http.conf の変更
[root@test-vm ~]# vi your_provision_http.conf
編集画面で編集をします。修正する場所を探すために「/client_max_body_size」を入力して、 client_max_body_size を検索します。
そして、以下のように修正します。
修正前（デフォルト設定）:16Mになっているはずです。（ここでは13行目）
12 charset UTF-8;
13 client_max_body_size 16M;
14 root /home/kusanagi/your_provision/DocumentRoot;
15 index index.php index.html index.htm;
修正後:５００Mに設定。（ここでは13行目）
12 charset UTF-8;
13 client_max_body_size 500M;
14 root /home/kusanagi/your_provision/DocumentRoot;
15 index index.php index.html index.htm;
your_provision_ssl.conf の変更
[root@test-vm ~]# vi your_provision_ssl.conf
your_provision_http.conf と同じように変更を行います。
編集画面で編集をします。修正する場所を探すために「/client_max_body_size」を入力して、 client_max_body_size を検索します。
そして、以下のように修正します。
修正前（デフォルト設定）:16Mになっているはずです。（ここでは38行目）
37 charset UTF-8;
38 client_max_body_size 16M;
39 root /home/kusanagi/your_provision/DocumentRoot;
40 index index.php index.html index.htm;
修正後:５００Mに設定。（ここでは38行目）
37 charset UTF-8;
38 client_max_body_size 500M;
39 root /home/kusanagi/your_provision/DocumentRoot;
40 index index.php index.html index.htm;
設定ファイルの動作確認
設定ファイルにエラーがないか確認します。
[root@test-vm ~]# nginx -t
nginx: the configuration file /etc/nginx/nginx.conf syntax is ok
nginx: configuration file /etc/nginx/nginx.conf test is successful
[root@test-vm ~]#
上記のように表示されれば問題ありません。もし、エラーが出た場合はその英語を読んで修正する必要があります。
再起動
[root@test-vm ~]# kusanagi restart
完了しました。
[root@test-vm ~]#
このように正常に終われば、問題ありません。