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AWS Backupを使ってCMKで暗号化したバックアップをクロスリージョンで作成してみた

Last updated at Posted at 2021-05-31

はじめに

この記事は

AWS Backupを使って、KMSのCMKで暗号化した状態で、クロスリージョンにEC2のAMIを保存する方法を紹介します。

やりたいこと: EC2のバックアップ(AMI)をクロスリージョンで取得する。その際CMKで暗号化する。

大阪リージョンができて、バックアップを大阪に保持したいという要件が増えてきそうです。
単純にバックアップを取るだけであれば、公式ドキュメントを読めばかんたんに作成可能です。
しかし暗号化して、更に任意のCMKを指定するとなると、公式ドキュメントの記載がいまいち分かりづらかったため、検証して確認してみました。
ポイントは単にバックアップを取るのではなく、

  • クロスリージョンにコピー
  • CMKで暗号化する

点です。

結果: 出力先ボールトにCMKを指定することで、CMKで暗号化される

検証の結果、出力先のボールトにCMKを設定すれば、そのCMKで暗号化されました。
KMSのキーが指定されていない場合、デフォルトのキーとしてAWS管理のサービスごとのキーを利用して暗号化します。

検証

準備

AWS Backup 検証-準備.png

  • 東京リージョンと大阪リージョンにそれぞれCMKを作成
  • 東京リージョンに暗号化インスタンスAと、暗号化なしインスタンスBの2つを用意
  • 大阪リージョンにバックアップボールトを作成
    • 作成したCMKを指定
  • 東京リージョンでAWS Backupにバックアッププランを作成
    • バックアップリソースとして2つのインスタンスを指定
    • コピー先として大阪を指定し、コピー先ボールトに作成したボールトを指定

検証結果

AWS Backup 検証-結果.png
もとのインスタンスの暗号化有無に関わらず、2つともCMKで暗号化された状態でバックアップが取得されました。
詳細は省きますが、こんな感じです。206から始まるCMKで無事暗号化されています。
AWS_Backup_ボールト.png
EC2_Management_Console_encripted.png
EC2_Management_Console_not_encripted.png

参考文献

AWS Backupについて

DevelopersIOさんが、AWS Backupについてわかりやすく整理なさってました。
流石のクオリティで、ボールトとかルールとかプランとか一発で理解できます。
ありがとうございました。
https://dev.classmethod.jp/articles/aws-backup-perfect-understand/

公式ドキュメントの記載

https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/encryption.html
暗号化されたリソースのバックアップを取得する場合、もともとのリソースで使用されたキーを使って暗号化されると記載があります。
一方でクロスリージョンの場合は、もともとのリージョンで使用していたKMSキーは利用できませんとも記載があります。

ではその場合どうなるかという点については明記がないのですが、2021/5/31時点では関連した記載があります。
https://docs.aws.amazon.com/aws-backup/latest/devguide/encryption.html#encryption-cross-region-copies
要約するとこんな感じです。

暗号化していないリソースをバックアップする場合でも、下記の法則でデフォルトで暗号化しようとする。
1. 鍵の指定がない場合は、そのボールトに登録されているAWS管理のデフォルトのキーで暗号化する。
2. AWS Storage Gatewayの場合、ボールトに登録されているカスタマーマネージド(CMK)のキーで暗号化する。

ということでEC2の場合1が適用されてデフォルトのキーで暗号化されるのかなと思いつつ、もともと暗号化されていたものかつクロスリージョンだとどうなるのか試してみたところ、この記事のような結果になりました。

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