ちゅらデータ株式会社のアドベントカレンダー7日目の記事です。
今回は技術とはちょっと離れたことを書こうかと思います。技術系のネタが思いつかないので
はじめに
この記事のゴール
転職中のエンジニアの方が、自分にピッタリの会社にめぐりあえる可能性を少しでも上げられたらなと思います。
対象読者
- 現在、転職活動中のエンジニアの方
- これから転職しようかと考えているエンジニアの方
(つまりはすべてのエンジニアの方)
なぜこの記事を書こうと思ったのか
何を隠そう、私は現在ちゅらデータ株式会社で技術面接の面接官をしております。
それ以前の前職でも、現場のメンバー募集の際には新規で入ってくるメンバーの面接をしたこともありました。
もちろん、転職する際には評価される側の応募者として、技術面接を受けた経験が何度もあります。
そんな経験をしてきた私ですが、技術面接の担当をしているときに
「 あ〜、こちらの質問の意図がちゃんと伝わっていないな〜 」ともどかしく思ったり、過去、自分が技術面接を受ける側の立場だったときのことを振り返って「 あ〜、自分は過去の技術面接でちゃんと求める答えを答えられていなかったんだな〜・・・ 」と反省することが多々ありました。
このような技術面接でのコミュニケーションミスというのは、技術面接を受ける転職中エンジニアの方にとってももったいないですし、エンジニアを求めている会社側にとってももったいないです。
本当は適正があるのに、技術面接でのコミュニケーションが足りていないだけで採用されない、採用できないというのはお互いに大きな損失 だと思います。
そんな状況を少しでも改善できないかな〜、という思いから今回この記事を書こうと思いました。
この記事に書かれている内容はすべて、私の勤めるちゅらデータ株式会社の技術面接とは一切関係なく、あくまで私見であることをご了承ください。(なので、この記事の内容に従ったとしてもちゅらデータ株式会社の技術面接に合格できるかどうかは保証できませんし、また、この記事内ではちゅらデータの技術面接でどのような質問が出るかも言及しません。あくまで私個人の私見だということご認識ください)
本編
ということで本編です。
あまり長くなっても良くないなと思い、3点だけに絞って書きます。
書いてる途中で気づいたのですが、技術面接だけでなくその準備段階でも すべきこと/すべきでないこと があったので、書類提出・技術面接直前・技術面接内の3フェーズに分けて書きました。
1. 職務経歴書の提出ですべきこと/すべきでないこと
これをしない方はとても多いと思うのですが(というか私も今までしていなかったですが)、
【すべきこと】
募集要項の要件はかならず確認し、募集要項を満たすことがわかるように職務経歴書に少し加筆・修正して提出する
【すべきでないこと】
職務経歴書を一度作って、複数社にそのまま送る
理由
前提としてですが、会社がエンジニアを募集するというとは、今、特定のスキルを持ったエンジニアが足りていないか、これから足りなくなるからです。
ということは、最低でも応募者は、会社が求めるスキルを自分は持っている、今はなくともすぐにスキルを身につけることができる、ということを示す必要があります。(会社やポジションによっては「すぐ」ではなくて数ヶ月とか数年で良い場合もあるかもですが)
では、そのスキルは何かというと、それは募集要項に書いてあるスキルです。スキルとして言語化するのが難しく明示的に募集要項に書いていないケースもありますが、その場合は「◯◯の経験が3年ある方」など経歴ベースで書かれているかもしれません。
話がそれましたが、話題を変えて選考プロセスに話を移します。
選考プロセス上、技術面接の前に、必ずと言っていいほど書類審査があります。
書類審査の審査観点は、「応募者は募集要項の基準を満たしているか?」が必須観点としてあると思って間違いないです。
その後の技術面接の目的は、書類審査を通った人を、本当にその書類通りの経歴があるのか、経歴はあるが経歴に見合ったスキルや適正が身についているのか見る、ということになるかと思います。
審査をする側も時間が無限にあるわけではないです。特に応募が多いような人気の会社や、エンジニアが書類審査を兼業している会社では1つ1つの書類に時間を割けないことが想像できます。そのような場合には、半機械的に職務経歴書を見て、募集要項の人材要件を満たしていない場合にはその場で選考が終わってしまうでしょう。
本当は適正があったりスキルがあるのに、それを職務経歴書に書かなかっただけで選考が終わってしまうのは双方にとって大きな損失だと思わないでしょうか?私は思います。
なので、書類提出の際には絶対に応募する会社の募集要項を満たしていることがわかるような職務経歴書にするようにしてください。
例えば、「フロントエンド開発の経験1年以上」が募集要項にあるのであれば、業務経歴書に概要欄を作り「フロントエンド開発の経験:計3年(メンバー1年、テックリード2年)」などと記載するとわかりやすいでしょう。
はい、これをするのは手間がかかります。それは間違いないと思います。
しかし、もしかしたら、その数分〜数十分の手間が、それ以降の数年〜十数年の人生を決めるかもしれないです。それだけの手間をかける価値はあると私は思います。
(私がエージェントを使ったことがないのでこのあたり知識がありませんが、エージェントを使っていたりすると個別に修正するのが難しいのかもしれませんね。詳しい方、よろしければ コメントで教えていただけますと助かります)
2. 技術面接の直前ですべきこと/すべきでないこと
これは主にリモート面接のときだけの話になりますが
【するべきこと】
イヤフォン/ヘッドフォン、提出した職務経歴書、提出したポートフォリオ、聞きたい質問などを手元に用意して技術面接に参加する
【すべきでないこと】
手元になにも準備せずに技術面接に参加する
理由
正直な話、私は結構細かい性格なので、気にするのは私だけかもしれないですが、というお断りを入れつつ。
イヤフォン/ヘッドフォンは個人的には必ず用意していいただきたいです。面接中に複数人が同時に話すことがやはりありますので、その際に音声が混じって聞こえないというのは応募者/面接官、双方からして時間のロスになります。
技術面接は時間が限られていますので時間のロスをするよりは、その分を自分のアピールする時間でしたり、会社への逆質問する時間にしていただくのが有用かと思います。
また、提出した職務経歴書、提出したポートフォリオ、聞きたい質問なども手元に用意しておくと時間の有効活用になるかと思います。
用意していないことで評価の減点になるかは会社によると思うのでわかりませんが、少なくとも準備不足が加点になるとは考えにくいでしょう。とりあえず、準備して技術面接に望むのが無難かと思います。
3. 「◯◯の経験がありますか?」と聞かれたときにすべきこと/すべきでないこと
「◯◯の経験がありますか?」という質問は技術面接では一番良く訊かれる質問なのではないでしょうか?私もよく訊きましたし、よく訊かれました。
また、この質問は、訊かれたときにその経験がないと困ってしまう質問No.1でもあるのかなと思います。
ですが、正直、別にその経験がなくてもいいんです。なぜかというのは長くなるので下の理由で記載します。
【すべきこと】
過去の経歴にこだわらず、今、自分がスキルを持っているのか、すぐにスキルを習得することができるかに焦点を当てて話す
【すべきでないこと】
「はい、〇〇年の経験があります。」「いいえ、経験はありません」と質問されたことだけをYES/NOで答える。
理由
個人的に、この質問の仕方は面接官にも落ち度があるかと思います。ですが、そんなことを言っても面接官の行動は変えられないので自分の行動を変えていきましょう。
ちょっとここで立ち止まって考えていただきたいのですが、「◯◯の経験がありますか?」の質問の意図は何だと思いますか?
私が思うこの質問の意図は、「今、会社ではこういうスキルを持った人が足りていない、または、これから足りなくなる予想だけど、この応募者はそのスキルを持っているのか?もしくはすぐにキャッチアップできるのか?」を確認したいということだと思います。
この前提に立てば、過去の経験をそれほど気にしなくても良いことがわかるのではないでしょうか。要は、過去に経験がなければ、これからすぐにそのスキルをキャッチアップすることをどうにか示せればよいのです。
例えば、面接官が「JavaのSpring Bootを使った経験はありますか?」と聞いてきたら、別に経験がなくても良いのです。知りたいのは、今、Spring Bootを扱えるスキルがあるか、もしくはすぐにSpring Bootを使えるようになるか、ということです。
質問してくるということはおそらく募集要項にはSpring Bootの経験が募集要項の条件に書いてあるでしょうから、少しSpring Bootについて下調べをして、
「Spring Boot自体は使った業務経験はありませんが、Java自体は学生の頃に授業で2年ほど触ったことがあります。また、募集要項にSpring Bootが載っておりましたので少し調べましたが、基本機能の一番大きなものはDIということがわかっております。業務ではLaravelを長年使っておりましてDIにはなれておりますし、基本的には同じMVCモデルに基づいたフレームワークなのですぐにキャッチアップできるかと思います」などと答えることで面接官も「あぁ、この人はちゃんと募集要項を読んで来ているのだな。経験はないけど、類似のフレームワークの経験があるのですぐにキャッチアップができそうだな」と評価しやすくなるかと思います。
終わりに
長々と書きましたが、私がこの記事で伝えたかったのは、エンジニアを募集している会社が応募者に何を求めているのかを考え、それをすでに持っていること/これからすぐに習得できることを応募者が伝えることができれば、
そして、逆に、会社側が応募者に何を求めるのかをしっかりと伝えることができれば、
両者の行き違いやミスマッチが減り、よりよい採用ができると思いますということでした。
好き勝手な私見を書いてきましたが、この記事がみなさんの転職活動の助けに少しでもなれば幸いです。
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