はじめに
小さなプロダクトチーム(ビジネス・デザイナ・エンジニア含めて)10名規模で1年ほど、エンジニアとして参加してきました。
その中で、エンジニアの私がやり取りする上で気をつけていることを紹介します。
気をつけること
1. 技術的に不可能と言わない
ビジネスからの機能要求やデザイナからのUI要求などに対し、エンジニアがNOと言ってしまうとプロダクトの成長が止まります。
これは、難しいんだよな。
今の仕組みだと、相当コストかかるよな。
など、多少は感じるリクエストは発生します。
このような時に、技術的に不可能です。と突っぱねてしまうことは簡単です。
しかし、今後の要求が、エンジニアから「NOと言われる可能性がある」と、せっかく浮かんだアイデア
を潰してしまう危険があります。このアイデアは、プロダクト成長に直結するものにもなります。
私は、難しいと判断する前に、できる方法を調べる、相談する、考える
を必ず行っています。
この結果で、技術的に不可能となることは殆んど発生しません。
もちろん、突拍子もない要求(もしもボックスを作ってなど)の場合は現時点で不可能となる可能性はありますが...。
2. 背景を把握する
プロダクトの背景、ビジョンやマイルストーンの把握はもちろん、どんな小さな案件でも必ずその要求に至った背景があります。そこを正確に理解、共感してから案件に取り組むようにしています。
具体的には、以下の4点を確認します。
- 誰が、何のために、どのようなものを、いつまでに欲しいのか
他にも、利用頻度や利用者数、市場に対するインパクトなど確認する場合もありますが。
この4点を押えることで、エンジニアの動き方を最適化することができます。
最適化されること
- 利用シーンの解像度を上げることで、適切なテストが実施できる
- 利用用途がわかることで、要求を満たす別のより良い方法を見つけることができる
- いつまでに必要かがわかることで、開発体制や、遅延時の適切なフォローをすることができる
結構当たり前のことのような内容ですが、案外どのようなもの
だけを確認して他を考えずに開発してしまうことも多いかと思います。
何をやるかだけではなく、なぜやるのか、何のためにやるのかまで把握してから取り組むことがすごく重要です。
3. 思いやり
めちゃくちゃ大事です。
- 私が、ビジネスだったら、どうなっているのがいいだろう
- 私が、デザイナだったら、どうなっているのがいいだろう
- 私が、ユーザだったら、どうなっているのがいいだろう
この3点を、常に自問しています。
さいごに
紹介した3点は、めちゃくちゃ簡単で、当たり前のことです。
当たり前のことですが、結構成果に響いてくる内容でもあります。
もし、盲目になってひたすら日々の開発業務に追われているようなことがあったら、この内容を思い返してみてください。
誰かのためになれば幸いです。