7
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 1 year has passed since last update.

ShoheiAdvent Calendar 2022

Day 25

老舗SIer歴12年から事業会社に転職し感じた違い

Posted at

はじめに

老舗SIerで12年働いた後、事業会社に転職し、4年ほど経ちました。
そこで私が感じた違いを紹介します。
あくまで私の置かれた状況の違いのため、全てに当てはまる内容ではありません。

職場環境

- 老舗SIer 事業会社
年齢層 平均40 平均33
部署の人数 50人 10人
チーム人数 10人 5人
PC Windows Mac
言語 COBOL/Java Node/Rails/PHP
服装 スーツ 私服

チーム

- 老舗SIer 事業会社
メンバー構成 PL * 1
サブリーダ * 2
SE * 3
PG * 5
PdM * 1
企画 * 2
デザイナ * 2
エンジニア * 5
プロジェクト全体人数 50〜100人 10人

プロジェクト管理

- 老舗SIer 事業会社
進捗報告先 PM
社内(品質管理部)
社内(部内定例)
チーム内で完結
管理方法 WBS チケット
遅延時の対応 遅延報告
残業or増員対応
リスケ
遅延報告
リスケ
プロジェクト開始時 プロジェクト計画書を作成 インセプションデッキを作成

期待されること

- 老舗SIer 事業会社
チーム 要求通り80~100点の成果を出す 必要なものを必要なタイミングで提供する
要求通りにの結果にならない場合もある
個人 遅延をしない、予定通り対応する チームの成果を追求
個人の進捗は重要視しない

開発工程

- 老舗SIer 事業会社
要件定義 顧客or別チームが実施
共に工数見積もりが必要
チーム内で実施
外部設計/基本設計 SEが設計
- 画面設計
- 機能設計
- DB設計
- テスト計画
設計〜ITまでをエンジニアが一括で担当
内部設計/詳細設計 SE/PGが設計
- プログラム設計
クラス設計
ここに該当する成果物はない
PG PG or 外部委託 設計〜ITまでをエンジニアが一括で担当
UT/単体テスト PG or 外部委託
単体テスト設計~実施
外部委託の場合、受け入れテスト
設計〜ITまでをエンジニアが一括で担当
IT/結合テスト 結合テスト設計~実施
他チーム結合の場合、専用の環境でテスト実施
設計〜ITまでをエンジニアが一括で担当
ST/システムテスト シナリオに従ったテスト実施
システム部門主観
企画担当による動作確認
UAT/ユーザ受け入れテスト ユーザ部門主観で動作確認 ここに該当する成果物はない
リリース 要件定義、外部設計時に決めたリリース日にリリース テスト完了後最短のリリース日にリリース

体感

SIer時代は、進捗報告に向けた、タスク消化に追われていました。職位が上がってもメンバーからリーダーになるだけで考えることは同じです。
事業会社では、ユーザへの機能提供を十分な機能で必要なタイミングまでにリリースすることだけを考えています。

また、プログラミングに対する考えの違いも大きくあります。
SIer時代は、設計通りに実装することが重要なので、PGは初心者メンバーや協力会社メンバー、オフショアに出すことが多かったです。SEやPLになるとプログラミングをすることはほぼなくなります。毎日Excelを触っているだけです。
事業会社では、設計からエンジニアが一括して担当するため、マネージャーにならない限りプログラミングを全員が担当します。

このため、事業会社に転職してくるときに、PM/PLを経験してプログラミングと遠ざかっていた期間も長かったため、私は技術力はないと判断されました😅
この経験から、SIerから事業会社のエンジニアに転向する場合は、20代の早いタイミングで行うことをお勧めします。

最後に

SIerと事業会社の両方の経験から記載してみましたが、どちらかが良いと判断するものではありません。私もまたSIerに転職するかもしれませんし。
SIerについては、経験したのが4年以上前でコロナ禍で状況は大きく変わっているかとも想像します。

複数の項目で記載しましたが、

  • 進捗管理や枠組みのは、SIerがしっかりしている
  • ユーザやプロダクトとの距離は、事業会社が近い

ざっくりこのような感想です。

7
2
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
7
2

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?