Svelteの$$restPropsと$$propsについて

$$props

$$props は、export で宣言されていないものも含めて、コンポーネントに渡されるすべてのプロパティ(props)を参照します。これは Svelte の最適化が難しいので、一般的には推奨されません。しかし、コンパイル時にどのようなプロパティがコンポーネントに渡されるかわからない場合など、稀なケースでは便利です。

下記の様に、Parent.svelteからChild.svelteを呼び込んでいる構造のコンポーネントがあるとする。

# Parent.svelte

<script lang="ts"> 

import Child from "./Child.svelte"

let name = "Taro";
let age = 18;
let gender = "man"
 </script>

 <Child {name} {age} {gender}/>

<style lang="postcss">
</style>

#Child.svelte

<script lang="ts">
  console.log($$props)
//Parentから渡されたpropsが全て格納されている。
 </script>

この場合、Childコンポーネントでname, age, genderをexportしていないが、コンパイルエラーとなりません。
なぜなら、$$propsで、Parentコンポーネントから渡される全てのprops（今回の場合は、name,age,gender）を受け取っているからです。

ログ.

{name: 'Taro', age: 18, gender: 'man'}

$$restProps

$$restProps には、exportで宣言されていないプロパティ(props)のみが含まれます。
これは他の未知の属性をコンポーネントの要素に渡すために使用できます。

$$propsと同じ最適化の問題を共有しており、同様に推奨されません。

exportされていないpropsのみを＄＄restPropsは受け取っています。
下記の場合、Child.svelteでnameはexportされているので$$restPropsには格納されていません。

# Parent.svelte

<script lang="ts"> 

import Child from "./Child.svelte"

let name = "Taro";
let age = 18;
let gender = "man"
 </script>

 <Child {name} {age} {gender}/>

<style lang="postcss">
</style>

<script lang="ts">
  export let name=""

  console.log($$restProps)
//Parentから渡されたpropsのうち、exportされていないものだけが格納されている。
 </script>

ログ.

{age: 18, gender: 'man'}

参考
https://svelte.jp/docs