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【Dev Tools】DevToolsのnetworkを使いこなす。各項目の見方と使い方まとめ。

Last updated at Posted at 2021-02-17

ブラウザでの表示状況を調査・確認するのに欠かせない、Chromeの開発ツールのnetworkパネルの使い方についてのまとめ。

なお、microsoftのedgeでも全く同じ開発ツールを使っている。

目次

  1. Dev toolの起動
  2. networkパネルの主な挙動
  3. Preserve log
  4. Disable Cache
  5. スクリーンショットの記録
  6. ネットワークの切り替え
  7. フィルタリング
    1. 任意のフィルタリング
    2. リクエストタイプによるフィルタリング
    3. Hide data URLs
    4. 経過時間によるフィルタリング
  8. waterfall
  9. ファイルごとの詳細情報
    1. HTTP Headers
    2. Preview
    3. Response
    4. Timing
    5. Cookies

Dev toolの起動

ctrl + shift + I

image.png

networkタブをクリックする。

networkパネルの主な挙動

  • デフォルトは何もない(開いている間の通信のみを記録するため)
  • 左上に赤い丸があるときの通信は記録する(クリックして黒丸にしたら通信は終了)

Preserve log

すべてのログを保存(preserve)する。

image.png

Disable Cache

Disable cacheにチェックをいれると、キャッシュを利用しなくなるので、リロードしても初回訪問時と同じ読み込み速度になる。


スクリーンショットの記録

呼び出してから表示されるまでの画面のキャプチャを時系列で確認することができる。

レンダリングのスピードや描画状況を調べることができる

昔のchromeではビデオアイコンがあったが、現在は歯車をクリックし、capture schreenshotにチェックマークをいれる。

capture.gif

キャプチャ画像を選択したときに下のwaterfallに表示される黄色い線が描画している位置を表している。

image.png


ネットワークの切り替え

オンライン(現在のネットワーク通信)や3G、オフライン状態でページがどのように表示されるかを簡単に確認することができる。

image.png

image.png

addをクリックすれば、好きな設定を追加することもできる。

image.png


フィルタリング

取得したログのフィルタリング方法はいくつかある。

  1. 任意のフィルタリング
  2. リクエストタイプによるフィルタリング
  3. Hide data URLs
  4. 経過時間によるフィルタリング

任意のフィルタリング

左上の検索窓でフィルタリングができる。

マッチするファイル名を入れてもいいし、専用の検索ワードを使うこともできる。

image.png

filter requests


リクエストタイプによるフィルタリング

type.gif

XHRとは?

Ajax (非同期通信) に使われる組み込みオブジェクト。非同期通信でリクエストを送っているリソースを確認することができる。

XMLHttpRequestの略。


Hide data URLs

data URLとは、ドキュメントに埋め込まれた小さなファイル。冒頭にdata:がついたスキーム。

URLだけで画像や音楽、動画などを埋め込むことができる便利スキーム。

image.png

 ↓ Hide data URLsにチェックをいれると非表示にできる。

image.png


経過時間によるフィルタリング

経過時間を絞って、その期間だけのファイルを表示することができる。

timefilter.gif


ログパネル

各ファイルのログを確認することができる。

image.png

項目 内容
Name ファイル名
Status HTTPステータスコード
Type MIMEタイプ
Initiator リソースを呼び出す初期リクエスト
Size ファイルのサイズ(レスポンスヘッダーとボディ)
Time リクエストの開始から最後のレスポンスまでの合計時間
Waterfall 各アクティビティのビジュアル表示

ログパネルの編集

カラム名で右クリックすれば、カラムの追加や削除ができる。

image.png

↓ method, protocolなどを追加

image.png


waterfall

waterfallで各ファイルがリクエストから表示までにかかった時間を確認することができる。

image.png

各ファイルを選択して、timingにしても同じ情報を確認できる。

image.png

項目 内容
Queing ブラウザがリクエストをキューに入れたタイミング
Stalled リクエストを送信できるようになるまでの待機時間
DNS Lookup ブラウザがドメイン名からIPアドレスを参照するのにかかった時間(名前解決にかかった時間)
Initial connection TCPやSSLの接続を確立するのにかかった時間
SSL SSLハンドシェイクの完了にかかった時間。(TCP = Initial connection - SSL)
Request sent リクエストの送信にかかった時間
Waiting(TTFB) 初回のレスポンスまでにかかった時間。サーバーがリクエストを受け取ってからレスポンスを返すまでの時間となる。TTFBとも呼ばれる。(Time To First Bite)
Content Download ブラウザがレスポンスを受け取るまでの時間


ファイルごとの詳細情報

ファイル名をクリックすると詳細情報を確認することができる。

image.png

ファイルの種類によっては、CookiesとInitiatorはない。

1. HTTP Headers

HTTPヘッダーの確認

image.png

表示されるHeadersの情報はファイルによって異なる。

image.png

image.png

(参考)ヘッダーの詳細


2. Preview

レスポンスのボディのプレビューを確認できる。

content-type: image/jpegの例

image.png

Content-Type: application/javascriptの例
image.png

content-type: text/html; charset=utf-8の例
image.png


3. Response

レスポンスのボディーを確認できる。

content-type: text/html; charset=utf-8の例
image.png

Content-Type: application/javascriptの例
image.png


4. Timing

リクエストから画面表示にかかるまでの時間の詳細が確認できる。

image.png

各項目はwaterfallを参照。


5. Cookies

クッキーの情報を確認できる。

image.png

項目 内容
Name クッキー名
Value クッキーの値
Domain クッキーの受け取りを許可されたホスト
Path リクエストに存在するURL
Expires / Max-Age クッキーの最大有効期限
Size クッキーのサイズ[bits]
HTTP only ✔︎(true)の場合、クッキーをHTTPのみで使用。JSは許可しない
Secure ✔︎(true)の場合、HTTPSのみクッキーを送信
SameSite 同一サイトのみクッキーを許可するかどうか(none, strict lax)

Googleの主なクッキー

Googleは広告のリタゲなどで使用されており、doubleclick.net配下に保存されている。

1. IDE

広告の有効性を測定し、お客様にターゲット広告を提示する目的で、広告主の広告の一つを閲覧・クリックされた後のお客様の活動を登録・報告するために使用。

2. DSID

オンライン広告のリターゲティング、最適化、報告及び帰属表示のために使用。

(参考)Google privacy policy


参考リンク

Chrome DevTools

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