先日AWS SAPをオンラインで受験し、無事合格しました!
AWS資格の受験はこれで7回目で、オンラインでの試験は今回が初となります。
受験に際して色々と不安要素もあったのですが、今回受験してみた結果「できれば2度と受けたくない・・・」となったのでご紹介します。
先に結論
以下に当てはまる方はテストセンターでの受験を推奨します。
- 近所にテストセンターがある人
- 用意できる環境がiMacや一体型PCのみの人
- 27インチ以上の液晶モニターで受験を考えている人
- 1クリックごとに毎回3〜5秒の遅延が発生するのが耐えられない人(テストセンターでの受験はほぼ0遅延)
- 試験中、オンライン試験管から常に監視されていることにストレスを感じそうな人
オンライン受験って?
ピアソンが提供するベンダー資格のうち、自宅から受験が可能な受験方法のことです。
オンライン受験ではテストセンターへ移動しなくても自宅から受験が可能なので、自宅周辺にテストセンターが無い方やスケジュールの都合でテストセンターまで出向けない方にとっては重宝されるサービスだと思います。
オンライン受験で必要な環境・設備
- 有線LANで接続されたPC
- Webカメラ(PCに搭載されていない場合)
- スマートフォン(チェックインで必要)
- 写真付き本人確認書類
- 静寂かつ物が少なめな部屋(試験開始前、オンライン試験管にWebカメラ越しにチェックされます)
- PC以外にものを置いていないデスク
PCについては後述する理由から「ノートPC」の準備が望ましいです。
スマートフォンは試験前のチェックインで必ず必要になります。ただし試験開始以降はデスク上以外のどこかに片付ける必要があるので注意。
部屋とデスクについては、私の場合は以下のレベルまで片付けました。
※デスク上のサーキュレータとティッシュは試験前に片付けています。
もともとも物が少ない部屋でしたが、それでも1時間ほどかけて片付けを行いました。さらに試験が終わった後にまた元に戻すので大変でしたね・・・。
ピアソンVUEオンライン受験をおすすめしない理由
では以下よりオンライン受験をオススメしない理由を挙げていきます。
理由1: 画面遅延が3〜5秒発生する
これめっちゃつらいです。イメージとしては、
- 画面をクリック(選択肢のクリック、次のページへ進むなど)
- 3〜5秒画面が固まる
- クリック操作が画面に反映される
こんな感じですね。
そして無線ではなく有線接続でもこれが発生します。参考程度に速度はこれくらいです。
光回線でそこまで遅いスピードでもないので、おそらく使用するアプリの仕様なんだと思います。
これまで関東のテストセンターで10回ほどベンダー試験を受験していますが、そもそも遅延という概念さえなかったのでこれにはかなり面食らいました。
仮に全75問の試験で、「選択肢を1つクリックして「次に進む」をクリック」を各問ごとに実行するとして、毎回5秒の遅延が発生した場合は「75 * 2 * 5」でトータル750秒になります(なんだか算数の計算みたいですね笑)。
試験時間のうち、ただ黙って画面を見つめる時間が約12分もあると考えると、かなり辛く感じませんか?
理由2:部屋とデスクの環境準備が辛い
これは各々の部屋の環境次第で変わってくると思いますが、シンプルに部屋を片付けるのが疲れます。
できれば前日までにオンライン受験ができる環境を作っておくと良いと思います。
当然「どの程度まで部屋を片付けるか」という目標次第でも労力は変わりますが、私の場合はオンライン試験管に指摘されたくないなという気持ちがあったのでそれを目指しました(指摘されました。内容後述します)
部屋の片付け中「これだったら自宅からテストセンター往復するほうが時間かからないよな」と虚無になっていました。
理由3:オンライン試験管との監視・やり取りがストレス
オンライン試験という特性上、こればかりは仕方ないのですが、試験中はオンライン試験管がWebカメラ越しに試験の様子をチェックします。
さらに、少しでも試験管から見てこちらが疑わしい行為を取ると、すぐにチャットで指摘が入ります。
実際に私が受けた指摘を列挙します。
- 試験前、デスクに準備していたトラックパッドを「普通のマウスを用意してください」と指摘
- 試験中、文字が小さいため顔を画面に寄せすぎてしまい「もっと画面から離れてください」と指摘
- 試験中、画面右下の「次へ進む」へ顔と目線を向けていたら「できるだけ右下は見ないで下さい」と指摘
1つ目の指摘のトラックパッドについてはあまりの突然の指摘にかなり慌てました。幸い家に普通のマウスもあったので交換で対応しました。
2つ目と3つ目の指摘については、いずれも端末が27インチiMacだっことが原因と思われます。
まず、5K解像度の27インチなので、画面に表示される文字がかなり小さいです。そのため顔はどうしても画面によってしまいます(2つめの指摘)。
さらに、比較的画面が大きいサイズのため、「次に進む」ボタンを押す時は顔を右下に向けてしまいます。
こういった理由から指摘を受けてしまいました。
さらにこれで終わりではなく、試験中にオンライン試験管からチャットが来ると、その間試験は「中断」されます。試験管とのやり取りが終わるまでは試験が再開できないのです。
さらにさらに、チャットへでのやりとりは遅延の問題で実質不可です(送受信が1メッセージに付き1分ほどかかります笑)。
そのため、試験管から質問が飛んできたりするとこちらはジェスチャーでレスポンスすることになります(腕で○や✗を作ったりするなど)。
ここでまたストレスが溜まってしまいます・・・。
実際に試していなので正確ではありませんが、試験中に全く指摘を受けない環境はノートPC or 24インチFHDディスプレイだと思います。1
くれぐれも27インチiMacでは受験しないようお気をつけ下さい。
理由4: iMacで試験前のデスクチェックに対応するのがきつい(環境特有の問題)
これは試験が開始する前の話です。チェックイン後の試験管からの指示で、デスク上の映像をWebカメラで写す作業がありますが、iMac搭載のWebカメラでこれをやるのは至難の業でした。
- iMac本体持つとめちゃくちゃ重い問題
- iMacのケーブルが短く、デスク全体を移せない問題
特に2つ目の問題が致命的で、iMacの電源ケーブルが短すぎてデスクとの距離が取れず、デスク全体を写しきれないんです。
試験管から何度も「デスク全体を移して下さい」を言われめちゃくちゃ焦った挙げ句、最終的には意味もなくデスクを手前に引きずって動かす作業を行って事なきを得ました。多分試験管も「何をやってるんだコイツは・・・」を思ったことでしょう。結果的にデスク全体を写せないことを示せたのか、OKをもらいました。
この作業にきちんと対応するためにも、端末はWebカメラ搭載のノートPCか、Webカメラ単体の使用をおすすめします。
また、どうしてもiMacなどの端末で受験したい場合は、事前に電源ケーブルを延長ケーブルなどで2メートルくらい延長しておくことを推奨します。
まとめ
理由1の遅延の問題により、現段階では「積極的に利用していこう!」とはまだなれないレベルにある、というのが今回オンライン受験を体験した感想となります。
ただ、おそらくですが今後のアップデートによりオンライン受験はもっと快適になっていくと思います。
自宅で試験を受けられるとというユーザ体験はとても画期的で、ベンダー試験の受験者数の拡大にも繋がりそうなのでぜひ改善を続けていってほしいと思った次第です。
最後に、以下のチェックリストを投下しておきます。
ピアソンVUEオンライン受験に向けたチェックリスト(2022年版)
- 受験設備はノートPC or 24インチFHDモニタ (Webカメラ別途準備)であること
- 有線LAN環境であること
- マウスは通常のものであること(トラックパッドなどではないこと)
- 部屋およびデスクに余計なものが無いこと
- 遅延ストレスに耐えられる覚悟があること
-
24インチFHDディスプレイの根拠として、どのテストセンターでも同様の環境が用意されているため。 ↩