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3Dプリント設計のためのBlender入門

Last updated at Posted at 2021-10-17

プログラミングは PC 内だけの「ものづくり」ですが,3D プリンタに Arduino などのマイコンとセンサやモーターを組み合わせれば,実世界中で機能する,簡単な家電的なものも作れます.木工とかと違って「ソースコード」に対応する造形データが残り,それを修正して改善していくことも出来るのでエンジニア向けのようにも思えます.

私(研究者)は実験のためのちょっとした治具を作ったりするのに3Dプリンタを使っていますが,趣味(遊び)でもいろいろ変わったものを作っています.それらはすべてThingiverseで公開しているので,ぜひよければ見てみてください.過去1年間の作品?を紹介した動画もあります(以下).

さて本題です.3Dプリンタで出力する物体の造形(設計)をどのソフトで行うか.Autodesk Fusion 360 も人気がありますが,平面図では表しにくい立体的な形状の造形には Blender も便利です.最近はかなり安定になり,使いやすくなっていると思いますし,最近はApple が Blender の開発を支援するというようなニュースも出ています.そこでここでは,私がよく使っている Blender で,3Dプリント向けの寸法がきちんと決まった図形を造形する方法を説明します.といっても動画の紹介です.

Blender はもともと CG 向けのソフトなので,わりとフリーハンドでも造形でき,そういう手順を説明したサイトが多いです.また,CG を作る上で必要な色や照明,アニメーション関係の解説も多いです.しかし造形だけなら割と一部の機能で完結しますし,CAD と同様に寸法の数値指定もできます.また,ある程度造形が進んできてからの寸法の微調整も可能です.Fusion 360 などのいわゆる「パラメトリックCAD」はより理詰めの設計が得意で,あとからの修正もより簡単ですが,条件設定の構成を間違えると行き詰まってしまったり,エラーが解決できなくなったりと難しい部分もあります.その点,Blender のような直接的な造形ソフトでは慣れればかなり早く思い通りの形状が造形できます.

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