最近の主流であるAWS。
これを活用していない会社はまずWEB系にはないだろ(いや、azureとかGCPで冗長化している会社は多くあると思いますが)
そんな皆さん御用達のAWSのいいところなんてもうすでにネタが切れて、皆さんに細かい部分まで書かれているはず。
私はそれらを超えるものを書ける器量はないと断言できる。
よって実環境のEC2インスタンス(もちろん私が担当しているサービスのみです)がリザーブインスタンス化するとどれぐらいコストを節約したか、皆さんにご報告いたします。
ぶっちゃけ、価格的に節約金額は2割か3割程度なはずだが、グラフを見ると「かなり減ってるやん、これ」と思ってしまう印象のため勢いあまりご紹介したいと思う次第で、殴り書きしております。
現状のインスタンス数(一部のサービス)とコスト
まず、私が担当しているサービスのEC2インスタンス環境を公開しよう!
インスタンスタイプ | インスタンス数 |
---|---|
c4.xlarge | 6 |
c5.xlarge | 1 |
c5n.large | 1 |
m4.large | 1 |
t2.large | 4 |
t2.medium | 2 |
t2.micro | 4 |
t2.nano | 5 |
t2.small | 4 |
t3.medium | 1 |
t3.nano | 5 |
t3.small | 7 |
合計 | 41 |
現状41のEC2インスタンスが稼働しております。(2020年11月現在) | |
そして、(5ヶ月間の平均ですが)現状1ヶ月あたりの金額として、2,712.85米ドル(日本円1ドル104円換算282,136円)ほどかかっております。 | |
ちなみに、リザーブドインスタンスは一切購入していません。(リザーブドインスタンスは以前に買っていたが、今後のスケールアップなどもあって買ってなかったそうやで・・・。) |
ここから、幾つかのリザーブドインスタンスを購入します。
スプレッドシートなどを利用して最適解を探ろうと思ってましたが「AWS Cost Explorer」=>「予約」=>「推奨事項」にそってクリックしてもらうと、現状にあった推奨リザーブドインスタンス購入数を表示されます。(なんて便利)
↓イメージ図
これを見る限り、すでに7,439米ドル(日本円773,656円)25%節約できるよと書いている。1年間、スタンダード前払なしで。
では、AWS推奨するインスタンスタイプの構成は以下の通り
インスタンスタイプ | インスタンス数 |
---|---|
c4.large | 12 |
t2.nano | 133 |
t3.nano | 37 |
c5.large | 2 |
t3.nano | 4 |
c5n.large | 1 |
t2.nano | 24 |
m4.large | 1 |
合計 | 214 |
おやおや?現状の構成とは異なったインスタンス数とインスタンスタイプの構成です。
なぜかと言うと、推奨事項はある程度柔軟な構成になるようにできる限り下位のインスタンスを購入する仕組みのようです。
下位のインスタンスタイプ二つで、上位のインスタンスタイプ一つと同じ価値になるようで、
例としてnano2つで、micro1つ分と言うことになるようです。
詳しくは、AWSの1次情報を!(https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-resource-limits.html)
そのため、まだスケールダウン時の再構成がしやすいかもしれないですね?
いやそれでも、現状からの再構成を考えるのは縛りプレイのようで難しいですが・・・。
余談ですが、リザーブドキャッシュノードでは、そういった柔軟な構成はできないようです。(AWSの人にききましたので、信憑性のある情報かと・・・)
リザーブドインスタンス購入後のグラフ
ででで、実際どんな感じに下がるかと言いますと、これは言葉よりグラフで見せるほうが早いかなと思いますので、
グラフで表示します。
デデン!
購入した日は12月16日と12月17日です。
二日に渡った理由は、購入できるリザーブドインスタンス数(月に1リージョン20ほどしか買えない・・・)が限られてたことを知ったため、日をまたいで購入する形となってしまいました。。。
制限を解除する必要がありますが、詳しくは一次情報を!
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/ec2-reserved-instances.html
16日と17日は、購入した日だからか費用が跳ね上がっています。
日 | 米ドル |
---|---|
16日 | 569米ドル |
17日 | 354米ドル |
合計 | 923米ドル |
ちなみにリザーブドインスタンスを買った当初、私は一つ勘違いをしておりました。
前払いなしと選択したはずなのに、「なんでこんなにグラフ跳ね上がってるんや」ということ。
私の中では、日単位に分散してまばらになるイメージだったのです。
####だって前払いなしって書いてたやん・・・
このことで上司には異常な数値報告をしまくった私、恥ずかしい・・・。
そんなこんなで、リザーブドインスタンスは月に一度大きく費用がかかる仕組みのようです。
ですので、いきなりコストが増加してもそれはリザーブドインスタンスですのでご安心ください。
話は戻します。
リザーブドインスタンスを購入する前は、EC2コストは日平均90米ドルぐらいかかっております。
そのため、大体11日ほどでリザーブドインスタンスの購入費用は回収できて、それ以降はほぼほぼ4米ドル以下というイメージ。
あれ?このまま推移するとEC2の月額は、(イレギュラー除いて)4米ドル×31日+923米ドル=1,047米ドルぐらいになるんじゃないのか?
日平均90米ドルを月にしても2,710米ドル。
その金額とリザーブドインスタンスの金額を比べて、月額半額以上の節約になるのか?
あれ?3割ぐらいの節約金額はどこいったんや・・・。
ただ、若干コスト計算に含まれていない数字も大いにあると予想されるので、おそらく月末のどこかで帳尻合わせをするのだろうかと思われるが、それを踏まえてもこの目に見える節約効果は大きいなと思うわけです。
もし、まだリザーブドインスタンスを購入していない人がいれば、ぜひとも推奨設定で購入してみてほしい。(もちろん自己責任でね?)
弊社自身、一部のみならず全体のサービスで購入すれば、もしかしたら毎月ハイスペックmacが買えるぐらいの節約になるのではないかと期待しております。
以上、リザーブドインスタンスの報告でしたー。