概要
2022年1月7日に統計検定2級をCBT方式で受験して合格しました。
75%しか取れなかったのでまだまだ勉強不足だなと感じていますが受験料が無駄にならなくてほっとしました。
CBT方式の対策記事はネットにたくさんありますが、一例として私の経験が役に立てばと思い、記事を書いています。
※プログラミングの記事ではないのですが、他にも統計検定の記事を書いている人がいたので投稿します。
目次
-勉強方法
-試験本番の感想
勉強方法
勉強前の統計の知識
統計検定2級を受けようと思った段階での私の統計の知識は、大学の講義で少し統計学をかじっていたレベルです。専攻分野ではないため、全くの初学者ではないけど専攻している人には到底及ばない素人という感じです。 統計検定1級を取れたらかっこいいなあ、なんて思っていたのですが、最初から1級を受けるモチベーションも出てこないし、基本事項の理解が怪しかったのでとりあえず2級を受けてみようと思いました。なんだかんだ初学者の人と同じように勉強したと思います。
インプット
一から復習したかったので[統計web](https://bellcurve.jp/statistics/course/)を使って勉強しました。 これだけやっておけば十分合格できます。初級編は初学者の人以外読まなくて大丈夫です。重要な部分は基礎編でも出てくるので読むにしても軽く流していいと思います。基礎編と中級編で2級の範囲を網羅しています。ただし、基礎編17章の「大数の法則と中心極限定理」の解説は他の詳しい解説を読んだ方がいいです。チェビシェフの不等式というものが過去問で出題されているのですが、統計webの2級対策ページには出てきません。また、練習問題のない章からも出題されるので必ず読みましょう。私はまとめノートを作るのが好きなので知らなかった部分をノートにまとめました。合格するためには公式をある程度覚える必要があるので、まとめるのに時間がかかりましたが重宝しました。
あとは、たまに公式の導出方法が気になって調べました。公式の導出や理論をしっかり勉強したいという人は東大出版の『統計学入門』を読むといいと思います。
本当は公式の導出を一度は追って納得することが大切ですが、独学でそれをやると時間がかかります。こんなこと言うと怒られそうですが、最初は「こういう公式がある」というレベルの理解でもいいと思います。完璧に理解しようとして挫折してしまうよりはずっとマシだと思います。証明を読むと理解が深まるので、統計学に慣れてきたらぜひ証明にもチャレンジしてみてください。
2級の対策記事を見ているとよく小島寛之先生の『統計学入門』がおすすめされていますが、私は読んだことがないので分かりません。
アウトプット
統計webを1周したら過去問を解いてみました。 過去問は公式サイトの[『統計検定』|学び応援コンテンツ-過去問](https://www.toukei-kentei.jp/info/challengetk/challengekako/)というページに4回分(2018~2019年の6月・9月)と同サイトの[統計検定2級](https://www.toukei-kentei.jp/about/grade2/)というページに2021年6月の問題が掲載されています。前者のページには期間限定での掲載と書いてあるので早めに入手しておきましょう。解説はすべて[統計web](https://bellcurve.jp/statistics/blog/19188.html)が作ってくれています。 ちなみに公式の過去問集は上記の5回分を収録しているので(2022年1月7日時点では)最新版を購入する必要がないです。不安な人はもっと前の過去問を入手するといいでしょう。私は2021年6月の問題を最初に解きましたが、難しいので最後に解くべきでした。古い順に解くといいと思います。
過去問演習は1回過去問を解いたら間違えた個所を統計webで復習という要領で進めました。寝る前にまとめノートを眺めたりもしました。
最終的に過去問は2周、統計webの練習問題も2周しました。
ここまで7日間で行いました。年末年始だったのでまとまった時間を取れました。
試験本番の感想
CBTについて
CBT方式で受験しました。テストセンターの予約さえ取れれば一年中受験できるので便利ですね。持ち物は身分証明書(学割受験の人は学生証)と電卓だけです。筆記用具や紙とペンは支給されます。PC画面に残り時間が表示されるので時計も不要です。分布表も支給されるので画面を行ったり来たりすることもありませんでした。
私が受験したテストは全部で34題ありました。
一つ注意なのですが、全32問と表示されても1問の中で2題解答する問題があることがあります。私はこれを勘違いして時間が足りませんでした。
感想
※ここからは私が受験したテストの感想なので、一般的な傾向ではない可能性が高いです。あくまで一例として読んでください。 結論から言うと過去問と雰囲気が違うなと思いました。過去問と比べて頭を使う問題が多かった気がします。とりあえず計算を一生懸命すればいいというわけではなくて本当に公式の意味や使い方を理解しているかを確かめるような問題が多かったです。1週間で詰め込んで臨んだ私はかなり苦戦しました。出題もまんべんなくという感じで、出ないといいなあと思っていた分野が複数出て焦りました。
また、最後の2問を除いて、一つの問題文に対して一題だけ出題されたので問題量が多く感じました。要するに過去問にあるような、(1)で統計量を計算して、(2)でそれが有意かどうか答える、というような問題が少なかったです。毎回毎回問題設定を理解するのが大変で国語のテストを受けているような気分にもなりました。
冒頭に載せた結果の通り、後半は理解不足&時間不足で得点率がかなり低かったです。予定通り前半で点数を稼げていてよかったです。
対策
では何か特別な対策が必要かと言うとそんなことはないと思います。60%で合格できるので難しい問題は解けなくてもいいということを考えると、統計webと過去問で基礎固めと問題慣れをすれば十分です。 検定の計算は電卓の使用も含めてスムーズにできないと時間がとられるので、何度も繰り返すべきです。私はこの部分の対策が足りていなくて得点が伸びませんでした。それと、前半の問題での取りこぼしは避けたいです。15問目くらいまではじっくり考えれば解ける問題が並んでいます。図表の読み取りに手間取っても焦らずに得点したいです。この辺の感覚は過去問で慣れてください。結論
統計webと過去問を繰り返し学習してください。(2級合格を目的として)追加で問題集や参考書を買う必要は不要です。
CBTの問題は過去問とは雰囲気の違う問題が出る可能性がありますが、基礎を理解できていれば立ち向かえますし、解けない問題が数問あっても合格点は取れます。
私個人としては、合格はできましたが体に染みついていない内容があるのでまだまだ勉強不足だなと感じています。1級の合格を目指して地道に勉強を続けたいです。
気になることがあったらぜひコメントしてください。具体的な問題内容以外ならできるだけ答えます。