はじめに
今回はSQL Serverの無料版「SQL Server Express」を使用します。無料版では一部機能が制限されています。
制限されている機能の一例
- 1データベース10GBまでのデータ制限
- 定期バックアップ
DBインスタンスを作成する
1.Microsoft公式SQL Serverダウンロードページの Express の「今すぐダウンロード」をクリック
2.ダウンロードされた SQL2022-SSEI-Expr.exe を実行します。
3.インストールの種類で「カスタム」を選び、メディアの場所を確認して「インストール」をクリックします。
※"メディアの場所"について、今回は保存場所を区別するためにEドライブを指定していますが、Cドライブでも問題ありません。
4.SQL Server インストールセンターが表示されたら「SQL Serverの新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」をクリックします。
5.セットアップを行います。
「ライセンス条項」は問題なければ同意し、「SQL Server用Azure拡張機能」は必要なければチェックを外してください。「機能の選択」は指定がなければ既定のままにします。
6.「インスタンスの構成」にて、インスタンス名を変更します。実際にシステム用のDBを作成する際はシステムの名称などを推奨します。
7.「サーバーの構成」について、「サービスアカウント」は既定のままにします。記事執筆時点では「照合順序」の既定値が「Japanese_CI_AS」(大文字と小文字を区別しない)であったため、今回は大文字と小文字を区別するように変更します。
「カスタマイズ」クリック→「大文字と小文字を区別する」にチェック→「OK」をクリック
※照合順序はシステムの要件に応じて適切な設定をしてください。
8.「データベース エンジンの構成」について、「サーバーの構成」の認証モードを「混合モード(SQL Server認証とWindows認証)」に変更し、パスワードを入力します。
SQL Server認証を設定することでパスワードでのログインが可能になります。
その他のタブの項目は問題がなければ既定のままにします。
※システム管理者(sa)のパスワードは忘れてしまうと復旧ができないため慎重に取り扱ってください。
※システムにセキュリティ上の制約がある場合は、制約に応じて適切な設定をしてください。認証方法については以下のMicrosoft公式ドキュメントを参考にしてください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/sql/relational-databases/security/choose-an-authentication-mode?view=sql-server-ver16
9.完了画面が出たらセットアップ完了です。
10.既存のサーバーの設定を変更したい場合は「SQL Serverの新規スタンドアロン インストールを実行するか、既存のインストールに機能を追加」から変更できます。
SSMSでデータベースを作成する
「SQL Server Management Studio」(以下、SSMS)は、SQL Serverを際によく用いられる統合環境です。データベースやテーブルの操作、クエリの実行などを行うことができます。
1.Microsoft公式 のダウンロードページから、SSMSをインストールします。
標準の英語版は「SQL Server Management Studio (SSMS) 20.0 のダウンロード」をクリックしてインストールします。
日本語を含む他言語でインストールする場合は「使用できる言語」項目内のリンクをクリックします。
2.ダウンロードされた SSMS-Setup-ENU.exe を実行します。
※選択した言語により一部ファイル名が異なります。
2.インストール先を確認してインストールします。
3.追加されたSQL Server Management Studioを起動します。
4.接続情報を入力して接続します。
Server name: (前項で作成したDBインスタンス名を選択)
Authentication: SQL Server Authentication (Windows Authentication等でも可)
Login: sa
Password: (前項で設定したパスワード)
Trust server certificate: チェックを入れる
※接続情報を記憶する場合は Remember password にチェックを入れます。
5.「Databases」を右クリックした後、「New Database...」をクリックします。
6.任意のデータベース名を入力し、インスタンス内にデータベースが作成されたことを確認できれば完了です。