はじめに
白髪のセレブです。
「つよつよエンジニア」たちと働き、うまくチームをマネージした経験から、
特に重要な「つよつよエンジニア」を「マネージ」する7つの言葉を紹介します。
登場するロール
👤Ⓜ︎:マネージャー
👨💻Ⓔ:エンジニア
1.「わかってる?」
情報伝達時に、「👤Ⓜ︎が情報伝達スキルが無い」、「👤Ⓜ︎より👨💻Ⓔが対象領域に詳しい」場合に使える言葉です。
効果
- 👤Ⓜ︎が情報伝達スキルがなくとも、一方的に識者として振る舞うことができます。
- 👨💻Ⓔが識者の場合、自分の格を下げることなく、多くの情報を引き出すことができます。
例:Ⓜがあまり理解してない○○についての仕事を丸投げする。※○○は「ドメイン知識」が必要なキーワード
- 👤Ⓜ︎:○○を担当お願いします。
※「わからなければ聞いてください。」も「説明責任」→「質問責任」に転嫁するテクニックとして有効です。 - 👨💻Ⓔ:質問いいですか。○○について、のIPO(INPUT・PROCESS・OUTPUT)のすり合わせしたい。
- 👤Ⓜ︎:○○は〜
↓(💀説明) - 👤Ⓜ︎:わかってる?😮💨
※「質問ある?」だと「はい」、「いいえ」ではなく、質問されてしまうのでNG - 👨💻Ⓔ:大丈夫です。(何言っているかわからないが、とりあえず調べてみよう🤮)
2. 「そんなこともわからない?/そんなわけないだろ」
質問された時に、自分の情報伝達スキルを棚上げし、パワーを示す時に使える言葉です。
効果
- 仕事の進め方など、プロジェクト固有の質問を誘うことで、一方的に識者として振る舞うとができます。
- 「クローズドな質問」に対しては、「そんなわけないだろ」
- 「オープンな質問」に対しては、「それもわかんない?」
例:ありふれた、たわいも無い質問
- 👤Ⓜ︎:❶❷❸を対応お願いします。
- 👨💻Ⓔ:❷について、②という意味ですか。
- 👤Ⓜ︎:そんなわけないだろ。😮💨
- 👨💻Ⓔ:(仮説思考でクローズドな質問したら、バカにされた🤮)
↓(後日) - 👨💻Ⓔ:❸について、どうゆう意味ですか。
- 👤Ⓜ︎:❸もやったことない?😮💨(経験ない?)
- 👨💻Ⓔ:(オープンな質問にしたら、なぜか見下された🤮)
3.「言っただろ」
「伝え忘れ」、「伝達ミス」、「考慮もれ」などあらゆる場面で使える、梯子を外す言葉です。
効果
- 「口伝」であれば、失敗の責任を負わせることでできます。
例:自分の対応不備を責任転嫁する
- 👤Ⓜ︎:前回作った資料をベースに、今回分の資料を作ってほしい。すぐできるはず。
- 👨💻Ⓔ:できました。確認お願いします
- 👤Ⓜ︎:●●が見にくい。あとなぜ■■にした?
- 👨💻Ⓔ:●●、■■は今回の変更点ではなかったです。(前回の👤Ⓜ︎作成分から)
- 👤Ⓜ︎:そこも修正しろと言っただろ。😡
- 👨💻Ⓔ:(聞いてない🤮)
4.「判断疲れ」
「答えがないゲーム」から逃れ、答えを用意してもらう言葉です。
効果
- 過去のマネージメント経験をアピールできる(指導力・判断力がないという経験)
- 難易度の低い判断を優先的に行い、難易度の高い判断から逃れることができます。
- 判断しないことで、ミスが発生した場合に「勝手にやった」と他責することができます。
例:ありふれた、たわいも無い提案
- 👤Ⓜ︎:「判断疲れ」で、過去にまいった経験がある。
- 👨💻Ⓔ:(マネージメントの適正大丈夫か😳)
↓(後日) - 👨💻Ⓔ:チームでAとBばらつきがあり、○○の理由でAに統一したいのですが、良いですか。
- 👤Ⓜ︎:Aで何か問題あるんですか?
※(「AでOKです」では、また同じシチュエーションで聞いてくるのでNG)
※(スタンスを示さず、ケースバイケースという回答も判断逃れできるためOK) - 👨💻Ⓔ:特に問題ありません。ではAで進めます。
- 👤Ⓜ︎:次から、それくらい自分で考えろ。😡
- 👨💻Ⓔ:(マジか🤮)
5.「誰がやったのか?」
原因追及より犯人探しを優先し、犯人に面倒ごとを押し付ける言葉です。
効果
- 犯人を特定することで、原因追及や再発防止案まで丸投げできます。
- 失敗の責任を負わせ、自分は被害者として振る舞うことができます。
例:ブロッキングな障害を検知した
- 👨💻Ⓔ:問題を検知しました。一次調査結果はこうです。
- 👤Ⓜ︎:誰がやったのか?
- 👨💻Ⓔ:わかりません。確認しておきます。(👤Ⓜ︎も把握していたはず)
- 👤Ⓜ︎:今更か。マジか😡。ミスしないように慎重に対応してください※抽象的な指示に留める
- 👨💻Ⓔ:(問題検知とエスカレーションし損🤮)
6.「誰か、□□□を教えてください」♾️
モチベーションの高い人間から優先的に「ゴールのないマラソン」へ招待する言葉です。
効果
- 目的を伝えないことで数珠繋ぎで無限に「答え」を得ることができます
- 意にそぐわない回答の場合は、責任を負わせることができます
例:背景・目的がなく、急ぎで問い合わせをする
- 👤Ⓜ︎:「誰か。急ぎで□□を教えてください」
↓ - 👨💻Ⓔ:○○でした。
- 👤Ⓜ︎:ダメじゃん😡。ついでに「■■を教えてください」
- 👨💻Ⓔ:(目的わからないし、何がダメなのか。。そしてなぜ早く回答した自分が非難されるのか。。🤮)
↓ - 👨💻Ⓔ:●●でした。
- 👤Ⓜ︎:念の為、他の人に調査依頼してください。
- 👨💻Ⓔ:(なせ無能呼ばわり🤮。調査のし損🤮)
7.「あいつは{マネージメント能力}がない」
{マネージメント能力}をアピールできる言葉です。({}内が置き換え可能な、万能言葉です)
効果
- 上位スキルである「マネージメント能力」という言葉で、一方的に周囲の評価を下げて、自分の価値を上げることができます。
- 「マネージメント能力」という、曖昧かつ広い言葉を使うことで、どんな問題でも一方的に責任転嫁することできます。
- 個人の裁量で、失敗ではなく成功した場合でも、「マネージメント能力がない」と評価することができます。
例:スケジュールの遅延が発生した
- 👨💻Ⓔ:人員が足らず、チームのパフォーマンス低いため遅延発生しています。
- 👤Ⓜ︎:チームへの不満はマネージメントできてないってことです。
- 👨💻Ⓔ:(マネージメント?🤮。突き離されたー🤮)
↓(後日) - 👨💻Ⓔ:土日と深夜勤務で何とかリカバリーしました。🧟
- 👤Ⓜ︎:「マネージメント能力がなかった」ことが原因。リカバリは勝手にやったこと。
- 👨💻Ⓔ:(🧟)
まとめ
スキルも経験も豊富な、「つよつよエンジニア」を「マネージ」するには、
識者として振る舞い、「ボス」ということを権威で示し、日々のコミュニケーションを通じて「👤Ⓜ︎:WIN」 ↔︎ 「👨💻Ⓔ:LOSE」の関係を維持することが重要です。
また、「つよつよエンジニア」には、これまでの経験やスキルセット活かした「技術課題」を中心に取り組ませるのではなく、全く異質の「適応課題」を取り組ませることで、将来必要になってくるマネジメント業務も丸々経験できるため、エンジニアにとってのメリットにもなります。
みなさんもこの7つの言葉から「マネージ」始めてみてはいかがでしょう。
(このエンジニアはバーンアウト🧟したそうです。)