基本的にTwitterベースになりますが、2019年に起きた協働ロボット界隈のニュースをまとめてみたいと思います。
Universal Robot
協働ロボット市場で最も台数と売上を出しているメーカです。
もともとUR3, UR5, UR10という3種類のロボットとeシリーズという6軸の力センサ付きのロボットを2018年から販売していましたが、今年も新たにロボットをいくつか発表しています。
UR16e
これまで、Universal Robotの最大可搬重量はUR10, UR10eの10kgでしたが、16kg可搬のロボットが9月に発表されました。
リーチはUR10より短くなりますが、物流などより重いワークを持つシーンでの活躍が期待されています。
DCバッテリ駆動型UR
AGVなどの移動体に乗せて動かせるように、DCバッテリで駆動できるURが11月に発表されました。
シナノケンシロボットハンド
URにはUR+というURのコントローラからプラグアンドプレイで制御できる周辺機器(エンドエフェクタ、画像センサなど)が多数登録されています。
これまで、グリッパタイプ(2指)のハンドはいくつか存在していましたが、シナノケンシが新たに3指のロボットハンドをUR+として認定を受け販売を開始しました。
キャノン Vision Edition-U
キャノンからも日本製品で初めてUR+認定を受けたビジョンセンサが10月から発売開始されました。
日本製品のUR+は2018年の段階では無かったのですが、2019年に入って、シナノケンシとキャノンの製品が追加されたことになります。
Acutronic roboticsの廃業
スペインにある協働ロボットのベンチャーでソニーが出資していたAcutronic roboticsが7月に事業をたたむことを発表しました。
昨年はSawyerを開発したRethink Roboticsが廃業しましたが、協働ロボットベンチャーの難しさを再認識させられた出来事でした。またAcutoronic roboticsはROS2やH-ROSなどROSへの多大な貢献を行っていた企業の一つでした。
FOOMA Japan 2019
食品業界での活躍が期待されている協働ロボットですが、食品産業機械の展示会であるFOOMA Japanにおいてさまざまな発表が行われていました。
Foodly
今年のFOOMA japanで最も盛り上がりを見せていたものの一つが株式会社アールティのFoodlyです。
デモでは人がいるラインに混じって作業を行なうロボットのデモを見せていました。協働ロボットは柵を設置せずに人と同じ空間で作業できるようにすることで、省スペース・効率化が期待せれています。
Hot Snack Robot
URがコンビニのホットスナックを取り出して、お客に提供する部分の自動化のデモを見せていました。
国際ロボット展 2019
つい先日になりますが、12/18〜21にビックサイトで国際ロボット展が開かれました。
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はんこロボット
デンソーのCOBOTTAを使ったはんこロボットが話題になりました。世の中の反応が賛否両論で、色んな意味で日本企業抱える問題点を写したデモだと思いました。
FANUC CRX-10iA
FANUCが新たな協働ロボットCRX-10iAを国際ロボット展で世界初公開しました。これまでのFANUCの協働ロボットと外観がかなり異なり、より人との親和性を強調したようなデザインになっています。
まとめ
展示会などに行くと協働ロボット(特にUR)が広まってきてるなぁと思います。
今後も拡大されることが期待されている分野なので引き続きウォッチしていきたいと思います。