といった挨拶から始まる「今週のITニュース」というコーナーを社内でやっています。本記事では、このコーナーを紹介しつつ、なぜ、どのようにやっているかをご紹介します。
想定読者は、ITに関するちょっとした情報共有を社内で始めたい方です。
本記事は、リンクアンドモチベーション Advent Calendar 2024 の1日目になります。
「今週のITニュース」とは
私の所属するモチベーションクラウドの開発組織では、30人程度が週に1度集まり、情報共有を行うミーティングがあります。その初めの3分程度を使って、毎週2つ、比較的最近のITに関するニュースを独断でピックアップし、アイスブレイクがてら紹介しています(ややニュースキャスターっぽく)。
※上記は、次の記事を紹介したときのスライドのスクショです:Gartner、IT部門およびユーザーに影響を与える、2025年以降の重要な展望を発表
なぜやっているか
組織の視点としては、インプットの機会が少しでも増えたらいいなと考えやっています。自分より特定分野に詳しかったりたくさんインプットしている方は社内にもいますが、追えていない情報もあるかも知れないし、本コーナーがきっかけでミーティングのコメントが増えたり、会話が広がったりしたらいいなと考えています。個人の視点としては、毎週なんだかんだインプットしているけど、どっかに吐き出したくなるので、そのアウトプット先としています。SNSやtimesも候補かと思うのですが、相性などを鑑みて判断しました。
また過去に、プロジェクトチームの朝会でも持ち回りで、アイスブレイクがてらの情報共有を毎日していたのですが、こちらも自分のインプットの機会にもなるし、他の方から知らないことを教えてもらえるし、そこでの話が日々の開発にも応用できることもあったりして、いい感じだったので、似たようなこと(まずは自分から)やってみようと思いました。
準備
ここからは、どう情報を収集して、準備しているかを書きます。
収集
調べれば、情報収集のやり方や見ておくと良いサイトはいくつも出てくると思います。ここでは、軽めに自分のケースを書きます。
基本的にRSSを用いています。Feedly を使っています。(IT以外も含め)30個くらいのサイトを登録して見てます。個人のブログもあるし、有名なニュースサイトもあるし、QiitaやZennからタグで指定しているのもあります。
Feedlyへの一元化を主な方針としつつそれ以外にも、Google Discover、社内の他の方のtimes、Xなどはチェックしています。Google Discoverはハートアイコンをタップしていい感じにしようと日々メンテしてます。これらは記事を読むというよりは、諸先輩方の感想をチェックすることのほうが多いと思います。
チェックするタイミングは、ちょっと席を立つ時が多いかなと思います。というかその時くらいしか見てないです。飲み物取ったり、トイレに行ったりするときに、1つくらい気になるのを見て、良かったらread laterとかお気に入り登録しておく感じです。1日に何回か見ていると、1つくらい紹介したい記事が見つかったりするものです。
発表
いくつか保存してあった記事の中から、みんなに共有すると良さそうなものを考えて選びます。ここは、2つの記事の組み合わせや先週の発表内容を考えて、バランスを取ろうとしています。技術っぽいことを話したと思ったら、もう一つは軽いイベント告知系にするとか。
記事の紹介用スライドですが、記事のタイトルや画像を概ねそのままスライドに貼ることが多いです。話す内容は、記事そのままの時もあるし、自分で考える時もあるし、GPTで作ってもらうこともあります。話すと良さそうな部分をコピペして、「45秒程度で話せる、ニュースキャスターが読むような原稿を作成してください」などとすれば、だいたいなんとかなります。
それだけだと、無味乾燥な場合もあるので、少し用語の補足やら自分が思いつく例を話すこともあります。この辺は、自動化しすぎると自分で記事読まなくてもいいじゃん、となり勉強にならなくなってしまうので、少し面倒さを残していたりします。とはいえ、もうちょっといい感じにできそうな気はする。
日報での紹介
ちなみに、このようにインプットしていく中で、共有したいけれど、全体で話すほどでもないな、という記事やニュースもあったりします。そういったものは、日報で紹介するようにしています。
これも1つのアウトプット先です。1週間まとめたものは、別途個人のブログなどに転記してたりします。ちなみにこれは、桜井さんの以下の動画を見て、やろうと思いました笑
あとは、マウンティングっぽくなる(俺、こんなの知ってるんだぜー)、薄っぺらい話になる(こんなすごいAIが出たらしいよ!記事の中身は読んでないけどね!)にはならないように気をつけています。とはいっても100%理解は時間的に難しい場合もあるため、せめて自分が話す箇所の用語については、説明できる程度になろうとしてます。
まとめ
これらの情報収集をしたからといって、エンジニアとしてのスキルが大きく向上したりはしないし、プログラミングの速度も上がったりはしないわけですが、なんとなくでも用語を知っておくことは後々役に立ったりします。自分が観察してきた一定レベル以上の方々は皆こういう力が普通に備わっている気がします。ハードル低く、わりとすぐ取り入れられる仕組みだと思うので、この記事が少しでも参考になれば幸いです。
裏目的
「今週のITニュース」は、現在私が(勝手に)やっていますが、そのうちどなたかに譲る(あるいは定期的に回していく)形式にできないかなと思っています。いろんな人の気になるニュースを聞く機会にもなりそうだし、比較的ハードルの低いアウトプットの場として若手の機会にもなると思っています。やりたい人がいたら! 概ねやり方は書きましたので、引き継ぎ資料としての役割も満たすと思います。