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オープンストリームAdvent Calendar 2018

Day 18

Google Assistant SDKを使って音声認識を行う

Last updated at Posted at 2018-12-17

はじめに

オープンストリーム Advent Calendar 2018の18日目です。
Google Assistant SDKを触った際に、Google Assistantの音声認識の精度が非常に良かったので
Google Assistant SDKの音声認識機能のみを使うことができないかどうか試してみました。

やったこと

公式のサンプルプログラムを少し改造し、フロント側で喋った内容をサーバー側でGoogle Assistantを使って音声認識を行うアプリを作成してみました。

前提条件

  • マイクが使用できる
  • GCPアカウントを持っている
  • Dockerがインストールされている

認証情報を作成する

Google Assistant SDKを使用するための認証情報を作成します。

Actionsコンソールでプロジェクトを作成する

Actionsコンソールを開き、Add/import projectをクリックします。

001.png

初めてActions on Googleを利用する場合は下図の表示が出るので、必要な情報を入力します。

002.png

プロジェクト名を入力し、「CREATE PROJECT」をクリックします。

003.png

作成したプロジェクトのカテゴリを選択します。

004.png

カテゴリを選択するとプロジェクトが作成され、下記ページが表示されます。

005.png

このページでデバイスモデルを作成するのですが、先にGoogle Assistant APIを有効にしてからでないとモデル作成後にダウンロードできる認証鍵ファイルでGoogle Assistant APIが使用できないので、このページを表示したまま次のステップに移ります。

Google Assistant APIを有効にする

Google Cloud Platformを開き、Google Assistant APIを有効にします。
この時、左上に表示されているプロジェクト名が、先程作成したプロジェクト名と一致するかどうかを確認します。一致する場合は「有効にする」をクリックします。

006.png

一致しない場合は左上のプロジェクト名をクリックし、正しいプロジェクトを選択します。

007.png

プロジェクトを変更すると、API検索画面が表示されるので、「assistant」と入力し、Google Assistant APIを検索し、APIを有効にします。

008.png 009.png 010.png

OAuth同意画面を設定する

Oauth同意画面を開き、アプリケーション名とサポートメールを設定し、ページの下にある「保存」をクリックします。

014.png

デバイスモデルを作成する

「Actionsコンソールでプロジェクトを作成する」で作成したプロジェクトにデバイスモデルを追加します。
「REGISTER MODEL」をクリックします。

017.png

下図のように入力し、「REGISTER MODEL」をクリックします。また、この画面の「Model id」を後で使用するのでコピーしておいて下さい。

011.png

「Download Oauth 2.0 credentials」をクリックして認証鍵をダウンロードし、「Next」をクリックします。

012.png

特に何も設定せずに「SAVE TRAITS」をクリックします。

013.png

Google Assistant APIを利用して音声認識を行う

いよいよ、Google Assistant APIを使って音声認識を行っていきます。
しかし、この後もpythonやGoogle Assistant SDKのインストール等、面倒が多いので
Dockerファイルを作成しました。

FROM debian:stretch

RUN cd && \
    apt-get update && \
    apt-get install -yq python3-dev python3-venv git curl wget ffmpeg && \
    echo export LC_ALL=C.UTF-8 >>  .bashrc && \
    echo export LANG=C.UTF-8 >>  .bashrc && \
    echo source ~/.nvm/nvm.sh >> .bashrc && \
    git clone https://github.com/creationix/nvm.git ~/.nvm && \
    git clone https://github.com/googlesamples/assistant-sdk-python.git && \
    git clone https://github.com/shiraki-s/google-assistant-stt.git && \
    mkdir app && \
    cp google-assistant-stt/pushtalk.py app && \
    cp -r google-assistant-stt/server/* app && \
    cp assistant-sdk-python/google-assistant-sdk/googlesamples/assistant/grpc/assistant_helpers.py app && \
    cp assistant-sdk-python/google-assistant-sdk/googlesamples/assistant/grpc/audio_helpers.py app && \
    cp assistant-sdk-python/google-assistant-sdk/googlesamples/assistant/grpc/device_helpers.py app && \
    cp assistant-sdk-python/google-assistant-sdk/googlesamples/assistant/grpc/browser_helpers.py app

RUN ["/bin/bash", "-c", " \
        source ~/.nvm/nvm.sh \
        && nvm install 8.9.4 \
        && cd \
        && python3 -m venv env \
        && env/bin/python -m pip install --upgrade pip setuptools wheel \
        && source env/bin/activate \
        && apt-get install -yq portaudio19-dev libffi-dev libssl-dev libmpg123-dev \
        && python -m pip install --upgrade google-assistant-library google-assistant-sdk[samples] \
        && cd app \
        && npm install \
    "]

Imageをビルドする

docker build . -t assistant-stt

コンテナを作成する

コンテナ作成時に環境変数として先程コピーした「Model Id」を使用します。
Model Idは以下のようなフォーマットになっています。

<Project名>-XXXXX-<Product名>-XXXXXX

これを以下のようにして環境変数を設定して下さい。

DEVICE_ID = <Project名>-XXXXX
MODEL_ID = <Project名>-XXXXX-<Product名>-XXXXXX

docker run -p 8888:8888 -e PORT=8888 -e DEVICE_ID=<Project名>-XXXXX -e MODEL_ID=<Project名>-XXXXX -it assistant-stt bash

認証を行う

ホスト側からコンテナにダウンロードした認証鍵ファイルを転送します。

$ docker cp <認証鍵のPath> <コンテナのID>:/root

コンテナ側で下記を実行します。

$ cd 
$ source env/bin/activate
(env) $ google-oauthlib-tool --scope https://www.googleapis.com/auth/assistant-sdk-prototype \
      --scope https://www.googleapis.com/auth/gcm \
      --save --headless --client-secrets <認証鍵のPath>

以下のように表示されるので、URLをコピーし、ホスト側のブラウザで開きます。

Please visit this URL to authorize this application: https://accounts.google.com.....
Enter the authorization code:

認証鍵を作成したGoogleアカウントを選択します。

018.png

許可をクリックします。

015.png

表示されているコードをコピーします。

016.png

コードをコンテナ側に張り付けてEnterを押します。

Enter the authorization code:XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX

Node.jsサーバーを立ち上げる

コンテナ側で下記を実行します。

(env) $ cd app
(env) $ node index.js 

ブラウザからhttp://localhost:8888 に接続します。

実行結果

stt.gif

最後に

音声認識の実行速度等、改善点は多々ありますがGoogle Assistant SDKを使って音声認識ができました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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