この記事はTIS Engineer Advent Calendar 2015 - Qiitaの1日目の記事です。
エンジニアな皆さん、システム開発するなら優れたエンジニアたちと一緒に仕事をしたいと思いませんか。
SIerで働いていると、PM/PL的なポジションの人から時々、優秀なエンジニアがいないんだという声を聞くことがありますが、同じ会社の人間として本当にそうなのかと思うことがあります。というのも、そのように嘆いている人たちの話を聞いていると、同じ会社でも私の周りは比較的、優秀で面白いエンジニアたちが多いような気がします。その理由は何か考えてみました。
その理由がわかれば現在の環境を最大限有効活用して面白い仲間と仕事を楽しくできるのではないでしょうか。
具体的な内容の前に、アドベントカレンダーの紹介を少し。
TIS Advent Calendar 2015
TISなエンジニアとアドベントカレンダーはじめました!
TIS Engineer Advent Calendar 2015
全国1万人のSIerファンの方に朗報です。このアドベントカレンダーを通して読んでいただくことで、SIerでExcel以外に、どんな技術を取り扱っているか知ってもらうきっかけになるという仕様になっています。
ぜひ、この機会に購読&ストックいただければと思います。
自己紹介
私はSIerで金融系の業務SE、モバイルアプリエンジニアを経て、研究開発部門でエンジニアをやっています。主な業務は、自然言語処理とかの研究や、Pepperをはじめとしたコミュニケーションロボット向けのアプリケーションの開発を主にPythonで行っています。技術と、技術が好きなエンジニアが好きな人間です。思い返せば今の会社では、テーマは様々ですが、技術が好きなエンジニアたちとずっとIT技術勉強会を形をあれこれやっている気がします。
優れたエンジニアと面白い仕事をやるために今からできること
今回は面白いエンジニアたちが多く集まる環境を作るために何ができるか、という内容でした。
エンジニアと一緒に仕事を面白くするために私が行っている活動に技術勉強会の開催があります。
私はIT技術勉強会を所属組織を超えた仲間と一緒に企画開催しています。その勉強会コミュニティには技術が好きなメンバーが多くいます。勉強会を開催することをはその勉強会の目的やテーマに賛同した人間が集まってきます。そのため、勉強会の目的や取り扱うテーマの設定次第では技術アンテナの高い面白エンジニアが集まってくるのでは無いかと考えています。
私は目的とテーマを明確に設定した技術勉強会の開催することが優れたエンジニアと面白い仕事をやるための一つの方法だと考えています。
勉強会の目的とテーマの設定が重要
- 目的
勉強会の目的は一緒に勉強会を企画するメンバーにとっての共通の道しるべになります。
単発で参加する参加者にとってはあまり意識しないかもしれませんが、企画運営する側のメンバーにとっては意識せざるを得ません。一緒に勉強会を企画開催したいメンバーが技術に対してどういう考え方なのかを踏まえた設定になる気がします。
例えば私たちが行っている勉強会であれば、「自分が今イチオシだとおもっている技術について、自分のチームつまり一緒に働く仲間に紹介する」だったり、「今後重要な位置づけになるOSSツールなどを早くお手軽に実際に触れながらハンズオンスタイルで学び体感する」だったり、「技術力を社外にアピールして優秀な仲間を外部から見つける」だったりします。
- テーマ
ここでいう勉強会のテーマは「どんな技術を扱う勉強会なのか」ということです。参加者にとってはむしろこちらが気になる関心事になります。
テーマは、SIerという比較的幅広い技術を取り扱っている特性上、あまり狭い分野に特化し過ぎず、仕事に役立つような技術を幅広く扱うような技術勉強会を開催しています。基本線としては「インフラ技術」、「アプリ開発技術」、「機械学習技術」なのですが、全部合わせた時の守備範囲が広いのでなんでもやるぞ的な感じになっています。
なぜ社内で技術勉強会をするのか
私や、私達が勉強会を開催している動機には以下のような理由があります。
- 面白い仲間と一緒に仕事(勉強会)ができる
- エンジニアが成長できる機会ができる
- 新しい仲間を巻き込むための場がある
それぞれ少し説明します。
面白い仲間と一緒に仕事(勉強会)ができる
SIerにおいて特に若手であればあるほど顕著だと思いますが、業務においてチームメンバーを選べることは少ないと思います。一緒に仕事をしたいあの人と実際仕事をしたことがないということもよくある話だと思います。
業務で接点がなければ、本業とは別で活動をしてみるのはどうでしょうか。勉強会であれば始めるための敷居も低く、大きなリスクもありません。少しばかりのプライベートな時間と、勉強会のテーマが見つかれば簡単に始められます。
もちろん、一緒に企画することだったり、勉強会を盛り上げるためのツールを作ってみたりと、仕事としての規模は大きくないです。しかし、将来的に実際の業務に発展させるきっかけになると思っています。
エンジニアが成長できる機会ができる
いくら面白い人たちが集まったとしても、勉強会は参加しているメンバーにとって成長できる場でなければなりません。なぜならエンジニアは自身の技術力の向上に貪欲だからです。参加して学べる場、発表してできる場、技術者とディスカッションできる場、勉強会にそういう場としての機能を求めていると思います。仮に成長できる場がそこになければ、次第に仲間は減っていき、勉強会が自然消滅してしまうこともあるでしょう。
チーム内に閉じた勉強会を開催するのもいいことですが、社外に開いたオープンな勉強会であればもっと良いと思います。社外の人を巻き込んだ勉強会であれば、知らない人の前で発表するいい機会にもなると思います。
新しい仲間を巻き込むための場がある
私達の会社では社内SNSとかで定期的に技術強い関心がある人を見かけることがあります。ただ、通常そういう人と接点を持つことはあまりないと思います。ただし、コミュニティとしての勉強会があれば少し話は違います。勉強会を定期的に開催していて、毎週ランチ時間帯を利用していて勉強会の企画をしているならば、誘える場があり、一緒にフランクに話をする場所がすでにあるので、気軽に巻き込むことができるのです。
巻き込まれる人たちがいるということは、少しずつ仲間が増えて、コミュニティとしても成長することにつながります。
どのような勉強会をやっているのか
私たちはTech-Circleというハンズオン勉強会を開催しています。
最初は一部門の中に閉じた取り組みとしてスタートした取り組みだったのですが、現在では仲間が仲間を誘って複数の部門にまたがって活動を行っています。
過去に取り扱ったテーマとしては以下になります。
Tech-Circle - イベント一覧 - connpass
OpenStackのようなインフラ技術から、scikit-learnのような機械学習技術、Pepperのようなロボット、一つの勉強会としては広いテーマを勉強会であえて取り扱っています。一つの勉強会としての取り扱っているテーマは広いほうだと思います。散らかしています。
ちなみに次回は機械翻訳の勉強会を開催予定です!
Tech-Circle Chainerで自然言語処理を行い翻訳に挑戦(ハンズオン) - connpass
いくつか勉強会で工夫していることがあります。紹介します。
- 他には無い技術勉強会
- 実際に技術を試せるハンズオンスタイル
- 参加者と深い交流ができる場
他には無い技術勉強会
勉強会を始めた当初、IT技術勉強会はすでにものすごい数、開催されていました。なぜ、他の勉強会に参加するのではなく、勉強会を作ったか、他には無い勉強会にする必要がありました。それが幅広い技術テーマを扱い、ハンズオンで実際に試せる勉強会という形でした。特定製品に対するハンズオン勉強会自体は多いのですが、個人的イチオシOSSをとっかえひっかえ、ハンズオンする勉強会は他にはあまり無いと思っています。
実際に技術を試せるハンズオンスタイル
実際に技術に触れることは他に代えがたい学びを得られると感じています。一番は講師、主催者である私達にとって一番勉強になるような勉強会を目指しています。スムーズな進行を心がけ入念なリハーサルも毎回かならず実施するようにしています。なお、ハンズオンだとサポートできる参加者の数も制限されてしまうので、リハーサルを社内向け勉強会を兼ねて開催したりしています。
深い交流ができる場
勉強会をやる以上、参加してくれる人たちとの交流はとても有意義な場にしていきたいと考えています。
このような開催者にとって非常にチャレンジングで有意義な勉強会にすることによって、仲間ととも成長でき、取り組みがいのある勉強会にできると考えています。ハンズオンはグループ単位で近い距離で行っています。時間は限られますが、参加者の中から希望者にはLTとしての発表の時間を作っています。
あと、ハンズオン中はハンズオンの難易度によっては無言で黙々と作業に集中してしまうため、勉強会開始前の時間を活用してネットワーキング(参加者同士の交流)の時間をあえて設けています。なるべく開催後の懇親会などもやっています。
だれでも勉強会を始められるのか
どのようなIT組織にも技術が好きな人で、技術の可能性を信じてやまない人たちは必ずいて、その人たちが2人以上集まれば勉強会が発生する可能性があります。その活動に共感してもらえる最初のフォロワーを見つければ仲間が集まる可能性があるのは、以下の有名な動画を見れば容易に想像できると思います。
まとめ
優れたエンジニアたちと一緒に仕事をするために仲間を誘って技術勉強会を開催しましょう。そして優秀なエンジニアを巻き込み、お互い成長し合える環境を作っていきましょう。
よければ、Tech-Circleとも一緒に勉強会やりましょう。
最後に
私たちは一緒に働いてくれる仲間をWantedしてます。(コンテンツ鋭意準備中)
私達と一緒に技術的なチャレンジをしましょう!
次回の記事
COBOLから自然言語処理まで、研究開発担当のGushiSnowによるベイズ統計モデリング入門記事です!ヘビーらしいです。