アジャイルを開発手法だと勘違いしている人、結構多くない??
最近、色々なところでアジャイル開発手法
というワードよく耳にします。
私はこのワードて毎回「あれっ?」と思ってしまうんです。
アジャイルって開発手法なんだっけと...
アジャイル開発
簡単に言うと
- 素早い、機敏である
- 小さいサイクルで開発工程を繰り返す
で、「アジャイルソフトウェア開発宣言」の
私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。
プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、
価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。
引用: アジャイルソフトウェア開発宣言
という考え方(思想)を定義してあるだけで、
開発手法ではないと思うんですよね...
スクラムやSAFeが開発手法に該当する気がする
スクラムやSAFeはよくフレームワークと言う名で紹介されます。
フレームワークは「枠組み」、「骨組み」、「構造」という意味です。
これがまさに開発手法に該当するのではないでしょうか。
なぜアジャイル開発手法と記述してしまうのか
1. アジャイルとスクラムがイコールだと勘違いしている
アジャイル型開発のなかで一番メジャーであるスクラム開発は、エンジニアであれば聞いたことがあると思います。しかし、経験者でなければどんなものかイメージしにくいはずです。
その状態でアジャイル開発、スクラム開発などのワードがでてきてしまうと、説明されても似たような内容だしどっちも一緒か!ってなる気がします。
(私はスクラム開発経験するまではこんな印象でした。)
結局は、アジャイルとスクラム開発をはっきり理解できていない人がまだまだ多いと言うことです...
2. アジャイルの思想とウォーターフォール型開発を比べがち
アジャイルの思想とウォータフォール開発の手法を比較している記事をちらほら見かけます。
比較するなら両方、手法でないとおかしいですよね。
アジャイル型開発手法には
- スクラム
- SAFe
- エクストリームプログラミング(XP)
のような手法がイメージされますが、
ウォータフォール型開発手法にはアジャイル型開発手法のようにはっきり名前が浮かぶ手法がでてこないと思うんです。
だから、みなさんウォータフォールといえば手法だと解釈するはずです。
その流れでアジャイルも手法だと解釈する人がいるのではないでしょうか...??
最後に伝えたいこと
- アジャイルは手法じゃなくて思想だよ
- アジャイルとスクラムは一緒じゃないよ
- アジャイル型開発手法はOK、アジャイル開発手法はNGだと私は思う
- 私はアジャイル開発ではなく、
アジャイルな開発
というワードを使うようにしています