Excelブックの容量が大きくなりすぎると、メールで送信できなかったり、開くのに時間がかかったりと、不便なことが増えてしまいます。今回は、Excelブックを軽量化する方法を紹介します。
Excelブックを軽量化する方法
1. 非表示シートの確認
Excelブックには、不要な非表示シートが含まれていることがあります。これらのシートがデータを保持していると、ブックの容量が増える原因になります。
対処方法:
- [Alt] + [F11] でVBAエディタを開く
- 「Ctrl」 + 「G」を押して「イミディエイトウィンドウ」を表示
- 以下のコードを実行し、非表示シートをリストアップ
Sub ShowAllSheets()
Dim ws As Worksheet
For Each ws In ThisWorkbook.Sheets
ws.Visible = xlSheetVisible
Next ws
End Sub
- 不要なシートがあれば削除する
2. 隠れたオブジェクトの削除
Excelでは、シート上に見えないオブジェクト(画像や図形)が大量に存在すると、ブックが重くなることがあります。
対処方法:
- [Ctrl] + [G] で「ジャンプ」ダイアログを開く
- 「セル選択」→「オブジェクト」を選択し、[OK] を押す
- 選択されたオブジェクトを確認し、不要なものを削除
3. 最終セルの確認と修正
Excelでは、意図しないセルが最終セルとして記録されることがあります。これにより、不要な空白セルを含む範囲が広がり、ブックのサイズが大きくなります。
対処方法:
- [Ctrl] + [End] を押して、最終セルが適切か確認
- 不要な範囲が含まれていた場合、適切な最終セルの位置まで行と列を削除
- [Ctrl] + [S] で保存し、ブックを再起動
その他の軽量化方法
- ピボットテーブルのキャッシュを削除(ピボットテーブルのパフォーマンスが低下するかも)
- ファイル形式を変更(.xlsb形式、,csvなどにする)
まとめ
いろいろ書きましたが、Excelブックが重くなったとき、初手で気にすべきことは、「無駄なセルを参照していないかどうか?」な気がします。