Tableau Desktop 2024.2版でリリースされた Viz拡張機能 を試してみた記録です。
はじめに
Tableauの表現力はBIツールでも随一と言われていますし、わたしも実際に見目麗しいVizの数々を見てきてそのように思います。まさに『Tableau(絵画)』
ある程度Tableauを扱えるようになってくると、やっぱりおしゃれなVizを作ってみたくなるものですが、標準で装備されている表現以外をやるにはかなり知識や手間暇が必要なんですよね~~~~!挫折した人いっぱいいるんじゃないですか?わたしも何度も挫折してます。
ですが!今回のViz拡張機能で今まで実装に苦労していたものが手軽に作れるようになっているもようです。
これは期待しちゃうね!
※隙間時間でサッと触ってみたレベルでの所感。使いこなせるようになったら記事もアップデートしていきたい所存です。
やってみよう
Tableau Desktopを起動後、マークのタイプのプルダウンを開くと"Viz拡張機能" が表示されるようになりました。
※画像は公式から拝借しました。
日本語だと「Viz拡張機能」で「+拡張機能の追加」。そのまんまですね。
サンキーダイアグラム
インパクトのあるこの図はサンキーダイアグラムといいます。項目間の遷移がどのようになっているかを可視化するのに向いたグラフ。
メジャーとなる量や大きさは幅で表現されるよ。今回は売上をセット。
今まではこれを実装するにはシグモイド関数とか使わないといけなかったんですよ……(参考記事)こんな関数サラッと使える人どれくらいいるん……?理系だったら余裕なんでしょうか?
そんなサンキーダイアグラムですが、Viz拡張機能ではディメンションとメジャー(売上)を選択するだけでいいのです!鬼簡単だね。
ちょびっと個人の感想
サンキーは使ってみたくなる見た目をしてるけれど、あまり向いているシーンが思いつかないかも。
幅で大きさが表現されているというのも知っていないと何を表現しているのか読み解けないし、線が交差するのでそれぞれ目で追わないといけないのが直感的ではないように思う。なので使い時には注意が必要かなーと。
ちなみに「マークラベルを表示」してもメジャーの数値は表示されず。無念。
Tableau Table
一見地味なこのクロス集計表をご覧ください。こちらは拡張機能の「Tableau Table」を使用してます。これはとってもいいぞ!!
正直なところ、こういうExcelライクな表(クロス集計表)は今まであまりやりたくなかったんです。
というのも、クロス集計表で表示してほしいとオーダーしてくる人はExcelで出来ることがTableauでも出来てほしいと思っていることが多いから。
たとえばこれは一例ですが、「ダウンロードして集計・加工したいのにカテゴリ名が各行に記述されていないから困る」と言われたりとかするわけです。
※従来のTableauクロス集計表↓
そもそもTableauでExcel再現するのはどうなんだというのもありますが、べき論だけではやっていけないのがお仕事ですからね……
では、Tableau Tableの良さそうなところをピックアップしてみます。
列ごとのフィルターができる
Excelっぽく使いたい人や、Excelになれている人だとこちらのフィルタの方が断然使いやすいはず。
表の中にグラフを表示させることができる
フォーマットの設定を変えれば、票の中にグラフを埋め込むこともできた!
今まではグラフは一番右にしか配置できなかったけれど、これでその制約はなくなるね。
列ごとに色を設定できる
今まではクロス集計で色分けできなかったけど、Tableau Tableでは列ごとにカラースケールを設定できるよ。
使い方次第でとても見やすいクロス集計表ができそう!
初見の感想まとめ
表現の幅が広がりそう!いろいろ使ってみたい!!
しかしながら、今回触ってみてちょっと困ったことも。それは 無料と有料のものが分かりにくいですね。 「Free」にチェック入れて出てきたやつでも、『無料版は保存できません』ってなったりする。だったらFreeのカテゴリに入れないでくれ。
Freeで表示されてる Tree Diagramを使いたかったんだけど↓
あとは無料で使えるという噂を聞いたラジアルチャートも、Freeでは引っかからないし、書式設定を開くと『ライセンスが有効ではないため、変更は保存されません』とのメッセージが。
有料になっちゃったのかな。使いたかったのに残念。
ササっと触っただけなので粗い記事となってしまいましたが、まだ使ってない人もいるかもしれないので感想をお届けしてみました! 少しでもどなたかの参考になれば嬉しい限り。
それではみなさま、よいTableauライフを~~