Ubuntu22.04/24.04 で異なるバージョンのPythonをインストールする
概要
Pythonを使って開発をしている時に複数のバージョンを切り替えながら使用することはよくあると思います。今回はUbuntu 22.04、24.04 環境に別バージョンのPythonをインストールする手順についてまとめてみました。
Ubuntuに標準インストールされているPythonバージョン
Ubuntu 22.04と24.04で追加のリポジトリ設定なしでインストール可能なPythonバージョンは下記の通りです。
Pythonバージョン | Ubuntu 22.04 | Ubuntu 24.04 |
---|---|---|
Python 3.9 | × | × |
Python 3.10 | ○ | × |
Python 3.11 | × | × |
Python 3.12 | × | ○ |
注意点:
- Ubuntu 22.04ではPython 3.10がデフォルトでプリインストール
- Ubuntu 24.04ではPython 3.12がデフォルトでプリインストール
- その他のバージョンをインストールする場合は、Deadsnakes PPAの追加が必要
共通するPPAの設定
標準インストールされていないバージョンをインストールしたい場合、PPAを使用してインストールする必要があります。下記コマンドを使用してPPA設定を実施します。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
sudo apt install software-properties-common
sudo add-apt-repository ppa:deadsnakes/ppa
sudo apt update
Ubuntu 22.04/24.04環境にPythonをインストールする
Python 3.9 (Ubuntu 22.04/24.04環境共通)
下記コマンドを使用してインストールします。
sudo apt install python3.9
必要に応じて下記も設定します。
python3.9-venv python3.9-dev python3.9-distutils
Python 3.10 (Ubuntu 24.04環境のみ)
下記コマンドを使用してインストールします。
sudo apt install python3.10
必要に応じて下記も設定します。
python3.10-venv python3.10-dev python3.10-distutils
Python 3.11 (Ubuntu 22.04/24.04環境共通)
下記コマンドを使用してインストールします。
sudo apt install python3.11
必要に応じて下記も設定します。
python3.11-venv python3.11-dev python3.11-distutils
Python 3.12 (Ubuntu 22.04環境のみ)
下記コマンドを使用してインストールします。
sudo apt install python3.12
必要に応じて下記も設定します。
python3.12-venv python3.12-dev python3.12-distutils
まとめ
標準でインストールされているバージョンがわからなかったので、調べるついでに設定方法をまとめてみました。開発環境でいろいろなバージョンを切り替えて使用することがあると思いますので、どなたかの参考に立てれば幸いです。